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伊藤製作所「豆畑支所」
   
 

雨と映画

2012年01月17日(火)

きのうは雨だった。夜半ぐーたら仕事しながらBoys don't cryという映画をみて、ちょー感動して、ついでにBrandon Teena Storyを見た。そういえば、おとといは、Mrs. Doughtfireというのを見たのだった。何やってるんじゃ、仕事せい、と思うでしょう、思ってますよ、あたしも。

父と清盛

2012年01月16日(月)

父に電話したら(6時すぎ)もう寝ていたらしく、寝惚けた声で、しかも横になってしゃべっているから声がもごもごしていて、どうしたの?ときくと「老衰だよ、長いことないから」と。そんだけ寝てりゃ眠れなくなるわなーーといいたかったが我慢した。きのう父は、眠れないので入眠剤を多くしてもらったといっていたのだ。しかし父の退屈を思えば、寝たくなるのもとうぜんと思える。寝ることで唯一退屈から逃れられるわけだから。明日の朝またかけるねといって電話を切ったら、1時間くらいしてかかってきた。まだ横にはなっていたが(声でわかる)さっきよりははっきりしていて、「さっきは寝惚けていたから、あんたが、おれがもう死んじゃうと心配したらいけないから」といい、きのうあたしが清盛みたいけど見られないといっていたので「清盛だけどね」と話し出し「あんたどこまで知ってるかわかんないけど」といいながら、清盛のストーリーを10分間かけて話してくれた。かなり微に入り細にわたっておった。これで清盛がすべてわかった。その上、父もボケていないことが判明した。「じゃね、これから本格的に寝るよ」といって電話を切ったが、やはりどう考えても寝すぎだ、薬を飲んだって、ほんとにちゃんと寝られるのかと心配になったのである。

父と退屈

2012年01月15日(日)

ひさしぶりに父と15分話した。ここのところ電話しても何も話してくれずたいへんつまらなく会話が持たず向こうも切りたがるので5,6分で会話は途切れた。そもそも日本にいたときも、たいへんつまらなかったのである。もう何にも興味はなくなってるように思えた。きょうは、格別にいろんなことに興味があったわけではない。ただ「たいくつだ」という気持ちをあたしに言いたかったらしい、それを聞いていたというだけだ。「しかたがない」と何度もいってた。「何にもやる気にならないから、ただ「テレビを見るしかない」と。「強盗でも入って殺してくれたらいいけど、こんな金のないうちには入ってくれないもんなあ」と。たいくつでも、なんとかしよう、たとえば本をよむとか新しいことをしようって気にはならないんだよね、ときくと、「うん、ぜんぜんならない、あんたはまだまだ先だけど、いつかわかるよ、こういう気持ちが」と。「清盛は楽しみにしてるけど、おもしろいかどうかわかんない、おれなんか理屈っぽい年寄りで、源平のことはさんざん見てきたから清盛はこうっていうイメージがある、それをいきなりこわされてもいいのかわるいのか」と。でもあたしは見たいよ、見たいけど見られないといったら、「そうか、あんたは見られないんだな、かわいそうに」と。じゃー今日、清盛みて、あしたどうだったか話して、といったら、「そうだね、あした話してあげる」と。その虚無のただ中に生きてるってことだけでも、すごいことだ。15分よくしゃべった。虚無にひきずられそうになる。でもひきずられないだけの力があたしにはある。娘としては、こうして15分間ぐちをこぼしてくれるだけでも、向こう側にいっちゃってこっちを振り返りもしない父よりはずっといいと思える。

2012年01月15日(日)

近所に大きな古い、少なくとも百年かそれ以上生きてそうなコショウノキが二本あって(このへんにコショウノキはいくらでもある。うちにも幼いのが一本ある)道におおいかぶさっていた。通るたびに「木のとんねるー」とか思って感動しておった。それが今日、切り倒された。昼過ぎに帰ってきたS子が、家に入ってくるなり「木が切り倒されている」と報告し、家族みんなで心配をしたがどうにもできない。市が、電線が圧迫されてしかたなくなって切る措置をとったのか、あるいは木が病気になったか。木の裏には、貸し家然とした小さな家が数軒建っている。その木がだれのものかもよくわからない。夕方になって、おそろしくきれいなピンク色の夕焼けだった、東の空も西の空も染まっていた、犬たちとトメとで、そこまで歩いていった。昔はよくタケと歩いた道だ。犬のいる家が2件ほどあって、塀越しに吠えられる。今日も吠えられた。咲きかけたアカシアが何本もあった。それは葉がユーカリ(のある種)みたいに細い柳葉型だった。黄色いぽんぽん花も細長かった。午前中にYMCAの敷地で観察していたアカシアは、古い枝からは花が出ずに、古い枝からあたらしい灰緑色の枝葉が伸びて、そこに丸くて黄色いぽんぽん花が咲いてた。葉は丸くて互生して固かった。それからつぼんだオキザリスが一面にあり、多肉植物の植えられた庭があった。で、木は、「なくなった」のが遠くから見えていたのである。メキシコ人が何人かそこで後片付けをしていた。きれいになんにもなくなっていた。細かい木屑であろう、しきりに掃いていた。跡地は思いがけなく小さかった。6畳くらいなものだ。そこに家を建てることも考えられまい。道のこっち側から見たのだが、気がつくと下にいっぱい葉が散り落ちていた。

ピットブルとシェパード

2012年01月14日(土)

カノコがピットブルを飼っている。ピットブル、賢くてかわいいが(ふつう世間ではそんなふうに思っていないのがミソだ。国によっては飼育禁止のところもある)シェパードの頭のよさとはレベルが違うといっておった。パピヨンは賢いが(なんたって犬のIQランキングでは堂々の8位入賞)やはり日々シェパードとはレベルが違うと感じている。そこには、雄と雌の違いがあるかもしれないし、個体差もあるかもしれない。雌は賢くて陰険で防衛的だから攻撃的で、雄はその反対、というのは、カノコやあたしにかぎらず、何人もの友人たちから聞いた意見だ。タケならできるのに、タケなら解るのに、と思うことがしばしばある。ニコにできてタケにできないのは、足にひっからまったリーシを自分で気づいて自分でほどくことだ。これだけはタケはできない。IQランキング第1位のボーダーコリーの頭のよさはものすごい、とまたカノコがいっておった。友人に飼ってるのがいるそうだ。その上かれらは多動的なので(それは公園で知り合ったボーダーコリーたちを見ていてよーくわかった)多動たす高IQで、タイヘン面倒なことにもなりうるそうだ(なってるそうだ)。シェパードの問題は(タケだけかも)、どんなに頭がよくても、基本的に、とても抑うつ的な性格を持っているので、若い頃(一瞬でそんなものは過ぎ去る)をのぞくと、抗うつ剤のんだほうがいいんじゃないの? と人に言われるほど、落ち込んで暮らしているところだ。その上、落ち込むあまりに疑い深くなっており、人はどろぼうだし、犬はみんなオオカミだから、撃退しなきゃならないと考えているところだ。しかし,同じ傾向を持っていた(と飼い主の証言がある)弟犬は、タケよりは脳天気であった。雄雌の違いもあるか。……同じ犬という種類なのに、犬種によって、あるいは性別で、なぜこんなに違いができていて、それを差別とも思わずに、われわれはこうして話題にしちゃえるのか。てところが昔から不思議である。→それにつけても「文学界」に連載中の「犬心」をよろしくデス。

犬語の翻訳

2012年01月14日(土)

タケがついに犬語に翻訳を。このごろしきりにやるのが、車に乗り込み、犬クッキーをもらう前に、要求がましく前に乗り出しつつ(タケは後部座席にひとりですわる)助手席の下にもぐりこんでいるニコに無言で歯をむく行為である。家の中でもやらないではなかった行為というより表情だが、このごろあんまりひんぱんなのである。で、ニコはわるいことはなんにもしてない。ニコも犬クッキーを待ってることにはかわりはない。買い物であたしがお店から帰ってきたとき、散歩のあとも、車に乗り込めば「ごほうび」のクッキーが習慣になっておる。で、これは何をいいたいのだろうと考えた。とにかくニコはなんにもしてないのである。で、考えついたのが、「あたしが先よ」だ。焦点はクッキーだ。それを「あたしが先」とニコに主張しておるのだ。しかしこのことばは、実はタケは日本語で知っている。繁みの多い道をリーシなしで歩いているとき、あたしがしょっちゅう「あたしが先」といってるからだ。それはあたしが先を歩いて、万が一にも向こうからくる犬に、タケから出くわさないようにするためだ。で、タケはそれを犬語に翻訳したのである。つまりこんど繁みの多い道をリーシなしで歩くとき、あたしもタケみたいに、無言で歯をむき出してやればいいのか。犬語習得の第一歩、ドリトル先生がオウムにことばを教わったときのようだな。

ヤシの花粉

2012年01月14日(土)

風が吹いている。サンタアナじゃないと思う。干上がるようにくそ暑い(サンタアナの特徴)わけではない。しかし風が強い。それでヤシの木がざわざわ揺れて、ヤシの木から煙がもうもうと流れていく。なにかと思ったら、花粉である。

予告 鳥栖で「ライブ!万事OK」鳥栖篇

2012年01月13日(金)

やって来ました、佐賀は鳥栖!
九州各地で大人気の「ライブ!万事OK」鳥栖篇でございます。
悩みを持っておいでください。泣いて笑って、すっきりいたします。

「ライブ! 万事OK」
1月29日(日)午後1時半〜3時半
サンメッセ鳥栖
くわしくは
とす男女共同参画市民実行委員会 0942(85)3508
http://www.city.tosu.lg.jp/2908.htm

予告 長崎で「ペコロスマンガ展」に

2012年01月13日(金)

長崎のカフェ豆ちゃんで、ペコロス岡野雄一さんがマンガ展「ペコロス、母に会いに行く」を開いてます。鳥栖のライブ万事OKがおわったら、たちまち「かもめ」に乗って長崎にいって、ペコロスさんのマンガを見ながら、朗読して、話をしようと思ってます。とにかくペコロス岡野さんのマンガはすばらしい。認知症で施設に入っているお母さんを描いたマンガ群です。かわいくて切ないのです。そして巧いのです。プロの漫画読みのあたしがいうんだから間違いはない。

1月29日午後7時から
長崎市東古川町1-5 カフェ豆ちゃん
チャージ1000円とドリンクオーダーお願いします。
くわしくは
http://d.hatena.ne.jp/cafemame/

予告 熊本で「比呂美の部屋」窪寺さんの巻

2012年01月13日(金)

お待たせしました、熊本学園大プレゼンツ「比呂美の部屋」第六回

2月2日午後6時半から
RKKロビーにて(熊本市山崎町 交通センターからすぐ)
Denkikan窪寺洋一さんの巻「映画のゆくえ」
熊本の映画文化を担うDenkikanの社主の登場です。

主催 熊本学園大学、RKK、熊本近代文学館 そして熊本文学隊
くわしくは文学隊HPで
http://d.hatena.ne.jp/kumamotoband/

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