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伊藤製作所「豆畑支所」
   
 

父と待つ時間

2012年03月27日(火)

「こんどあんたがこっちに来るときはさ」と父がいった。「こうやって早いうちにいつ来るって教えないでさ、言わないでおいて、明日行くよって突然言うようにしてもらいたい。そうでないと、いつ来るって知ってから、待ってるのがばかに長くってしょうがない」と。

父との会話

2012年03月26日(月)

父との電話の問題は解決したので、和気藹々と楽しい会話になるかと思いきや(実は期待してなかったのだが)電話が調子悪くなる前の「退屈だ」にもどってしまってちっとも会話が楽しくない。うまく聞こえなくてうまくしゃべれなかったときは(毎日電話しても、1分や2分しかしゃべらないときがままあった)しゃべれるようになればいいと思っていたが、たいしてかわらないのだ、今も。

雨と勘

2012年03月26日(月)

雨はやっと降り出した。そしてものすごく寒いのだ。まだ降らないうちに散歩に行った。このままやまなきゃいいのに、でも、そしたらカリフォルニアじゃなくなってシアトルとか熊本とかになるなあ。Tormisというエストニアの作曲家、Jフリーが1つ送ってくれたので、聞いてみたらものすごいのなんの。さっそくiTunesで買ってみたら、「clean」という表示がある。なんだろうと思って、しらべてみたら、「不適切な内容が含まれているが編集されている」ということで、なにを歌っているのかとどきどきしながら(声の音楽なので)ききはじめたら、指突き出して頭降ってきくような、DMCみたいな、ロックみたいな感じである。おどろいてよくよくみたら、Rockとある。どうもちがうらしい。でも、Tormisの名前はあるし、エトスニア国立男声合唱団とかかいてある。よくわかんないからすごくむかつく。何回きいても指おったてて頭振らなくてはいけないような気にさせられる音楽であってぜんぜん好みではない。むかつくから、もう一枚ちがう、ほんとのTormisをかってやった。思わぬ散財だ。でも考えたら、若い頃はジャケ買いして、よくはずれたものだ。むかしは、試し聞きなんてなかったし、情報も今ほどなかったから勘が勝負だった。そして勘は、ときどき当たったが、ときどきはずれた。

「しらないわよ」また

2012年03月26日(月)

いや、またやったわけではない。しかし今も、仕事場で仕事していると足元が臭い。ふと見るとぐたーっと心身をリラックスさせてタケは眠っている。でもただ眠っているだけでうんこしているわけではない。おかしいなと思ってしっぽを持ち上げてみると、その下には何もない。うんこしてない。あたしの手の中には、しっかりタケのしっぽの感触があり、重みがある。しっぽを持ち上げられて、タケは「なに」みたいな顔でちょっとこっちを見るが、また眠りにもどる。あたしの手の中のしっかりした感触は、タケそのものの存在の感触のような気がする。で、今この臭いのはただのオナラで、熟睡しながらタケはオナラして、でも眠りから覚めないわけだ。

「しらないわよ」アゲインまたアゲイン

2012年03月26日(月)

雨降らない。予想ちっともあたらない。タケの「しらないわよ」はこれで3日連続である。ちょっとタケー、いい加減怒るよといいながら片づけている。犬は楽だ。何いっても言葉の虐待というのがなくて。タケはさすがに気が引けるのか、たんにテリトリーにうんこがあるのがいやなのか、した直後は何くわぬ顔で居間にいってそこのベッドにすわっている。片づけると帰ってくる。

父と受話器

2012年03月25日(日)

ここのところずっと、父がろくに話したがらず、電話をしても、聞こえない聞こえないと文句ばっかりいわれて、ほんとうに電話をするのがつらかった。話はかみあわないし、むだに声をはりあげねばならないし、いくらはりあげても聞こえないというし、受話器を持っていられないからだというし、こっちの存在を全否定されたような気持ちになって、いらいらするし、むかむかするし、父にぶつけたくなるし、ぶつけちゃいかんと思うし、とってもいやな気持ちだった。今朝のヘルパーはS村さんなので、電話してS村さんにかわってもらった。そしたら「わたしにも聞こえにくいですよ」と。それでS村さんに受けてもらって(父はそういうめんどくさいことは徹底的にいやがるから)親機と2台の子機にぜんぶかけてみたら、父が常用している子機がとくべつ聞こえにくいということがわかった。そこで、常用するこたつの上には、ちゃんと聞こえる子機を置いてもらった。きのうの夜は、電話を「ハンズフリー」にするキカイを買おうと、いろいろ検束していたのであるが、S村さんは「伊藤さんはわたしたちにはそんなことおっしゃいません、比呂美さんに甘えてるんですよ」と。そして受話器を持つのもリハビリだから、ハンズフリーになどしないほうがいいと。一件落着であった。さっき(日本時間の午後1時半ごろ)電話したらひさしぶりによくしゃべった。「退屈で退屈でしょうがねえよ、まったく」と。「頭のなかはたべものでいっぱいだ」と。何が食べたいの、ときくと、スパゲッティ(今晩、S村さんにナポリタンをつくってもらうそうだ)とうどんと薄皮あんぱんと、あとまだいっぱいあるそうだ。目が悪くなっているからテレビが見られない、新聞も読めないそうだ。大宝堂はうちまで来てくれるから、こんど頼みに行ってくる、ということで、電話を置いた。10分近くしゃべれた。しばらくしゃべってないから、話がつづかない。

タケと「しらないわよ」

2012年03月25日(日)

タケはあたしの足元で犬用ベッドにすわり、あたしは自分の机にむかっていたのである。ふと臭うので、タケのほうを見ると、タケはそ知らぬ顔ですわっており、しっぽの下にうんこがある。ちょっとタケ、といったら、タケはつーんとした顔で、「しらないわよ」といって、出て行ってしまった。片づけて窓を開けて空気入れ替えたら、つーんとした顔で戻ってきて、「ほんとに、しらないのよね」といいながら、何事もなかったようにもとのベッドにすわった。

ズンバと雨

2012年03月25日(日)

おとといズンバで足をひねって、きのうも今日もお休みしておる。サポーターはいているがよく効くかも。歩くのはぜんぜん支障がない。なんでお休みしなくちゃいけないのかわからないが、うちの合気道家たちが休んだほうがいいというから従っておるのだ。あしたは雨だというはなしだ。

エピデンドラム

2012年03月23日(金)

前庭にニオイゼラニウムを4株と友人にもらったラベンダーとミントを植え込んだらおもしろくなり、ほかに植えるものはないかと見渡したらあったのなんの、エピデンドラムがほったらかしで高芽をたくさんつけてぽろぽろこぼれておるので、取って束にして、何束も何束も、植え込んでみた。うまくつけば、マチュピチュへの山道の斜面に咲き乱れていたというエピデンドラム(S子の報告であった)みたいになるかもしれない。でも以前にも何回も植えてみたことがあったが一度もうまくいかなかった。だめかもしれない。

ひさしぶりに植物

2012年03月22日(木)

トメを迎えに行った帰り、トメにあの巨大なリュウゼツランを見せたくて、ちょっと寄ったのである。そこは植木屋さんの敷地で、車を停めて近くまで見に行ったところ、リュウゼツランにたどりつくまでに目にするお店の植物たちは、あれもそれもこれもあれもそれもこれも、買いたいものばっかりで、つい、メイヤーレモンの木(大きいブシュカンみたいなレモンが1個生っている)、ニオイゼラニウムの苗を4株(前から、この春にニオイゼラニウムをいくつか買ってきて前庭に植えようと思っていた)、セラギネラ・アポダ(ちょーかわいいイワヒバの仲間、アメリカ原産だ)、見たこともないようなピンクの大花の咲くフクシャ、フィロデンドロン・オキシカルジウムの斑入り、どっさり連れて帰ったのだ。で、リュウゼツランの花茎はマジで直径15センチはあり、数メートルに伸びていた。americanaと思っていたがdesertiiかもしれない。その区別のつけかたがよくわからない。葉はぶ厚くて肉々しくみずみずしく重たげで、切ったら水がだばだば流れてきそうな感じであった。

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