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伊藤製作所「豆畑支所」
   
 

演歌と母とダンチョネ

2009年01月05日(月)

ゆうべはA上さん宅で、深酒してダンチョネだった。ったってあたしにしては、だけど。母にきかせようと思って、iPod Shuffleをかって、それに演歌を入れた。それでついでに聞き始めて、ずーーっと「天城越え」と「舟唄」と「津軽海峡冬景色」をくりかえし聞いている。あたまの中がそれでいっぱいになっている。母は、こないだ来たときは親戚の悪口をいって、じつに聞き苦しかったが、今回はいちだんとすすんで、子どものようにあどけなくなっている。演歌の話をするとよみがえる。孫の話もよくする。それから遠くにいる姉や妹のことを、しきりに話す。

グリーングリーン

2009年01月04日(日)

セキセイのグリーングリーン(緑なのである)が死んじゃったとS子からメールが。ほんの30分前まで元気に妻のユキちゃん(白いのである)にキスしていたそうだ。無常である。子どもらは「ユキちゃんが寂しいからもう1羽かってきていいでしょ」と声をそろえていっていたが、そこはもう、きびしく「だめ」と。「ぴーちゃんをセキセイたちから引き離す」これがあたしのカリフォルニアでの懸案であった。この機会に、ぴーちゃんをなんとか「慣れた手のり」の世界にひき戻したい。ぴーちゃんたら、この頃セキセイのカゴの中に入りっぱなしで、どんどん凶暴になっていたのである。群れで飼ってしまうと、一対一で人に向かわなくなるので、ペットとして機能しない。いったんカゴに入りこんだぴーちゃんは、自分じゃ出られないし、つっつくから手が出せないし、飼い主S子が帰ってくるまで(S子だけはつっつかれずにぴーちゃんをつかみ取れる)、四畳半に住む夫婦もののところに不倫関係の女がなぐりこんできてそのまま膠着してるみたいで、どきどきしていたのである。

あけましておめでとうございます

2009年01月03日(土)

あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。暮れの間は頭がきんきんするほど仏典に凝っていたのに、大晦日から二日まで、父の家に泊まりこんでいた(帰省というのか)二日間に、撃ち合いや斬り合いの多発する映画漬けになってたので、すっかりねはんもはんにゃはらみたも遠ざかってしまった。その上自分のうちに帰れば、住んでる地下にはネットへのつなぎ口があり、つまり見た映画をことこまかに調べ上げたり路傍で見た植物を根っこの繊毛から雄蕊の先端まで調べつくしたりすることができ、まことに不自由である。寒いけれども、母の古い衣類をたんすから引っ張り出してきて、しのいでいる。
いま、大家さんちをのぞいたら初春というのにご病気です。回復されましたか? 「大人になるヒント」よかったですよー。ところどころの「おまじない」が実にいい味だしてるし。ありがとうございました。「おたあ」記念に、熊本でおあいできることを祈ってます。

108

2008年12月31日(水)

煩悩が出て行くのか、ほんとうに。みなさん、よいお年を。

もちつき

2008年12月30日(火)

10年ぶりの日本のお正月で、みるものきくものめずらしい。きょうは長屋にて総出でもちつき。E藤さんに黒豆をいただいた。T満さんのご主人(皮膚科医)にずっとささくれていた指を診てもらった。カンジダだそうだ。カンジダってあの膣にできるやつですかー? ときいたところ、そうなんだそうだ。あとで長屋の奥さんたちにカンジダだってと報告したら、みんな「あの膣にできるやつ?」と声には出さねどいいたげな顔。むかし幼い少年たちだった連中が背のたかーいわかーい男になって帰省してもちをついていた。むかし幼い少女以前の小犬みたいだった子も、ちょっとみないうちにかぐわしげな乙女になっていた。無常である。

熊本

2008年12月29日(月)

ボロボロ。太平洋をわたりつつ般若心経と寂聴観音経を熟読した。M子が羽田にきてくれてお弁当とみかんをくれた。帰ったら居候のJファがいたので(帰るのをいうのを忘れていた)共同生活することにした。で、居候をあたしの部屋にねかしているので、きょうからあたしは地下生活者。前にNさんが住んでいた半地下のスペースだが、あなぐら感がキライではない。東京も熊本もちっとも寒くないではないか。飛行機のなかはいつぱいの人出。空港もいつぱいの人出。(中也から声をお借りしました)

笠地蔵

2008年12月28日(日)

クリスマスは終わり、さっきS子とトメがオークランドのK子のところへ旅立っていった(2、3日で帰る)。RAV4に、まるで年越しの笠地蔵か「怒りの葡萄」のカリフォルニア行きのトラックのように、慰問品を積んで。大きなものはベッド用マットと電子レンジ、小さなものはこないだ買った新品のナベ、それからあたしのつくった絶品のスイートポテトスープの冷凍、ゆでたまごのしょうゆ漬け、納豆、クリスマスのプレゼントを各種、本やネコのおもちゃ。そしてあしたはあたしが旅立ち。家に残るは夫と犬鳥ばかりなり、と。あーあ。移動はいやだ。

ケーキ

2008年12月25日(木)

カリフォルニア時間では24日。なんか秒読み態勢である。あした25日に、病気の友人宅へ見舞いがてら「クリスマスをいっしょに」的動機で、Dアン&Jリーと、うちの家族でいくので、じゃーオードブルはあたしがといって、きょうまたミツワとニジヤへいき、さしみその他を買ってきたのだが、ついでにまた、ケーキ屋のSageへ。今年はじめて食べるさつまいものプリンとミストラル(白チョコとラズベリームースのレイヤーが素晴らしい)、さつまいものプリンおいしいよとS子がいってたが、マ・ジ・で・絶品。上の上品なこってりクリームと下の濃い、ほろ苦いカラメルがぴったり。お茶もおいしい。こういう店がサンディエゴにあってほんとにしあわせであった。

宗教づいている

2008年12月24日(水)

カリフォルニア時間では23日で、クリスマスの買い物はぜんぶ済んだ。きょうひとつ仕事がおわった。般若心経の読み解きである。やっぱクリスマスだし、いくら異教徒だからって、般若心経よんでちゃ申し訳ないからそうそうに終わらせた‥‥のか、たまたま終わったのかわかんない。ふふ「聖おにいさん」でも読むか。この漫画は前にS木M子さんにもらったが、くれたM子さんにはわるいが、あたしにはいまいちなんである。なんか、あまりに表層的すぎて可笑しいと思えない。お経ばっかりよんでるのでほんとに出家しちゃいたくなってきたので、バランスとるために、こないだBookOffでかってきた「マルコによる福音書」と「使徒パウロ」というのも読んでるけど、トビラのとこについてるパウロの顔が、夫の息子のPル(つまり同じ名前)にそっくりで、そっくりで‥‥。

きょうも雨

2008年12月23日(火)

このごろまじめな本ばかり買ってるので、ほんとかという問い合わせがあり、漫画はどうしたという疑問の声もあがり、釈明すると、漫画はなんかこの頃アキてるのである。漫画なんてさ、ひとにぎりのほんとにいいものをのぞいたら、しょせんは人間の欲望の「うらんかな」の集大成よ。とかいいながらも、ここんとこ読んでたのは「へうげもん」と「DMC」。「へうげもん」はどんどんおもしろくなる。こないだ日本で買ったのは「リアル」と「なにたべた?」いやこれでは違う本だ。「きのう何食べた?」と「犬夜叉」(とことんアキてるが惰性というやつ)と「バガボンド」の最新刊。浦沢直樹の新連載はまだ読んでない。「アフロ田中」がけっこう好きだ。C夏ちゃんにもらった「おい、ピータン」おもしろかった、とくに「カレー心」というのが。それからS木N子さんにもらった「鈴木先生」というのはちょっとまじめすぎるけど、でも熱心に読んでしまった。

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