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伊藤製作所「豆畑支所」
   
 

聖ベルナルドゥス

2010年01月10日(日)

Jミーに、新年の小さいプレゼントとかいって聖ベルナルドゥスのビール四本と特製グラスをもらった。ううううううれしいのであった。きょうはさっそくAbt12というのを飲んでみた。うめかった。濃くて重たい。ふかーいみどろが沼の底にはチョコレートのシロップがくつくつと煮えていて、その上澄みをとってきて、ビールを醸造したような味だ。まったりとしてがんこであり、ホップはききすぎてなく(アメリカのクラフトビールはこれでもかとききすぎているのが多い)バランスはとれているがみどろが沼の臭いはしっかり残してある。きのうからどういうわけか家人どもが「The Lord of the Rings」にはまって大音響で見てるので、つきあってところどころ見ているが(こわいところは下に降りる)「旅の仲間」でパブにたどりついて(馳夫と会うところ)Aleを飲むところがある。どんなAleなのかなーとつい思っちゃったのであった。昼間はBookOffにて「からくりサーカス」を6冊と「ぴゅーと吹くジャガー」(1巻はむかーし読んでまったくわからなかったので2巻をためしてみようと思って)……少年漫画をきわめるつもりなのである。

アバターまた考えた

2010年01月09日(土)

気になるのが、キャストである。ナヴィ側のキャストが、アフリカ系と北米先住民系で占められている。なんでこれをもっとdiversedにしなかったか。しょせん異星人なんだからなんだってできたはず。プリミティブでサベージな民ならどこにだっていたのである。「キング・アーサー」に出てきたマジで野蛮な人々のように。そのへんがとってもアホなクリシェなのが残念。とかいいつつ、もしかしたらそこは重々承知の上、あえて、アフリカ系と先住民系を使うことで、われわれがこういうことをしてきたのだ、という記憶をよみがえらせようとしているのかとも考えた。とにかくアバター。

アバターと番頭さん

2010年01月08日(金)

あと、アバターで感動的だったのはミシェル・ロドリゲスの演じたパイロット。20年前(当社比)には、こういうキャラ、ヒスパニックで義理堅くて有能で勇敢でという脇役は、ぜったいに男がやってたはずだ。長生きしてよかったなあと思ったのだ。ちょうど、ベンジャミン・バトンでケイト・ブランシェットの老いるのをしげしげとみつめ、I'm not thereでケイト・ブランシェットがへいぜんと男の役を演じるのをみつめ、007でジュディ・デンチがMを演じるのをみつめたあと、このパイロットを見たので、しみじみとそう思った。
ところで、番頭さんとは? ときかれた。熊本文学隊のA上番頭さんであります。文学隊のHPで、番頭さんがさしえをつけてくれる。
http://d.hatena.ne.jp/kumamotoband/  

007仕様車

2010年01月07日(木)

ジュリア・チャイルドの映画で感心したのはジュリアが、servantlessなプランス料理と何度もいってるところ。ほんとに西洋料理の基本は、どこかに召使いやらコックやらがいて、食堂につぎつぎに料理をはこんでくる、主人たちがそれを食べるというとこにある。主婦がコック兼ねていたんではとうていできないことを、ジュリア・チャイルドは目指したわけだ。そこにアメリカ人のジュリアがフランス料理の本を出した意義があると見た。といってるが映画そのものはメリルストリープとスタンリートゥッチのカップルはとてもよかったけど、アバターのほうがおもしろい。まだアバター。「えくぼか」とH田にいわれた。
きょうOfficeDepotにいき(京橋のギャルリー東京ユマニテの上のOffice Depotすきだったのに閉店してしまった)いろんな文房具をかうついでにほしかったipod用携帯スピーカーをかった。これであたしの車(RAV4なのであるが)も、ナビはついてるわipodはきけるわ。まるで007の車みたい(ちなみにこの007はダニエル・クレイグで、数日前にかいた004はアルベルト・ハインリッヒです……わかるか番頭さん?)

ブッフブーギニヨン

2010年01月06日(水)

きのうからブッフブーギニヨンというのを作っておったが、きょう完成。「ジュリー&ジュリア」の映画をみて、ついでにジュリア・チャイルドの料理ショーのDVDも借りてきて、ブッフブーギニヨンをつくるとこを見たのでそのとーりやってるわけだ。うまかった。ま、ありていにいえば牛肉の赤ワイン煮で、3時間オーブンで煮るのだ。ジュリーは焦がしたがあたしは焦がさずにできた。できあがりに別鍋で煮た小たまねぎとキノコを加えた。しかし胃がたいへんおもたい。

アバターと平均律

2010年01月05日(火)

アバターで、人間がなかに入って操縦する二足歩行のロボットが出てきたのであるが、こちとら「パトレイバー」(アニメじゃなくて漫画のほう)でさんざん経験済みなので、いろんなことを考えた。まず騎手とレイバー乗りはちっこくないとだめなのに太田さんの三倍くらいありそうな筋肉もりもりの男が入ってるからよっぽど中が広く作ってあるんだなとか、パトレイバーがロボットの指を動かして警棒持ったり銃持ったりするより、004みたいに手に武器をくっつけちゃったほうが合理的じゃないかと考えていたものだが、やっぱり指を動かして特製銃や特製ナイフを操った方がいいと考える人たちがいたんだなあとか。……いやもうおたく丸出し。「アバター」のことばっかり考えているのであった。また見たい。近くでかんたんに入れるなら、「Mongol」を4回見にいったように、また行くんだけど。
ポリーニの平均津について、S田さんが「異常な演奏ですっ」と断言するものだから、どう異常なのかずっときいて、グールドのとききくらべているが、まだS田さんのいう「異常さ」にたどりつかない。聴き取る耳が欲しいとしみじみ思う。

アバター

2010年01月04日(月)

1日に近所の映画館にいったら並んでいてうんざりして見るのをやめ、2日に遠くのIMAXシアターにいったら売り切れで、しかたなく3日のを買い、また今日出かけたが、席は指定じゃないから早くいってならぼうとつれあいがせっつくので40分前にいったところ、すでに200人くらいの人の列が。まったくアメリカ人はほんとにならぶのが好きで、空港でもディズニーランドでもレジでもトイレでもおとなしくならぶのである。で、あたしらも並んで40分待ったら中に入れた。IMAXの3Dはすごかったけど、ふつうバージョン見てないからどうすごかったのかよくわからない。子どものころ、ドリトル先生の映画を見て、オシツオサレツが生きてるようなのに感動したが、もちろんあんなものではない。このキャラは、どこかで見たキャラだと思ったら、バロウズの火星の王女さまのキャラである。ナウシカみたいなとこももののけ姫みたいなとこも、ラストサムライみたいなとこも、Dances with Wolvesみたいなとこも、あったので、トメに「ストーリーはクリシェ」とか批評されていたけど、クリシェでも、あたしの大好きなタイプのクリシェなのであった。アバターについての前知識なんにもなくて、シャーロックホームズ見たいのにーとぶつぶついいながらついてきたのであるが、見てよかったのであった。

今年もどうぞよろしく。

2010年01月03日(日)

元日はつれあいとトメとで日の入りをみにいった。すばらしい色であった。つれあいが、色について熱っぽく説明しはじめた(彼は色にいのちかけてるアーティスト)のはいいが、トメが「あれはバーミリオン」といったら、「いやちがう、『バーミリオン』というのは、こんな色で、こんな色で、赤といってもこんな赤ではなくて、こんなチューブに入っている。そしてとても高いんだ」といったので大笑いした。だれも絵の具の話してないって。アバターをみにいったらいっぱいならんでいたのでやめた。
二日、ひとりでこっそりSageにいってそこでカプチーノのみながら仕事しようと思ったら、なんと、モンブランがあった。うまかった。ほんとにここのモンブランは上品なクリームにしっかりした栗の味がからみあい、ちゃんと甘くて下にしいたのもそれぞれに味と歯ごたえがちがって、それがかさなりあうとで室内楽のような複雑さ。おモンブランさまさまなのである。このごろケーキ評論家の看板おろしちゃって、単純で明快なクッキーみたいなものばかり食べていたのである。Sジさんが出てきたのであいさつをしているうちに話し込み、あたしの抱えている問題について奥深い助言をもらった。気が楽になった。いってよかったと思った。

「読み解き般若心経」が出た

2009年12月31日(木)

「読み解き般若心経」(朝日新聞社 1600円)が来た。K地さんの装幀がすごい。「河原荒草」は黄色だった(箱は蒼かった)。「とげ抜き」は赤と緑だった。こんどは赤と白の太い横縞である。Y坂さん、ありがとうございました。
で、片づけ。つぎの仕事をはじめたい。そのためには、必要な本の在りかをきちんと把握したい。それから散乱しているCDの中身と箱を一致させたい(しめきりの逃避についCDを買うのである)。本は自分でやってるが、CDはトメをやといいれた。三姉妹中いちばんいい加減でやる気のないやつ……と思っていたら、CDの整理は「らしくなく」きちんとやったのでぎょっとした。
今年一年、わたしにかかわってくださった方がた、ひとりひとりに、心からの感謝を。どうかよいお年をお迎えください。
そして大家さん。ごぶさたしてます。更新されてるのにさっき気がつきました。こっちはぜんぜん寒くないんです。雨も思うようにふりません。寒くて雨の多い、雪さえちらほらするらしい熊本をおおいにみすしてます。来年もどうぞよろしく。

千曲川のスケッチとカスピアン王子のつのぶえ

2009年12月30日(水)

トメつれてBookOffでまた岩波文庫の買い出しをしておった。豊漁であった。それから1ドル漫画もいろいろと買った。あと1ドルぶんで10ドル引きとかいわれたので、トメがあたしの知らない少女漫画をさっと買いに走った。それからDVDかりてきて、前にA先輩がいいといっていた「I'm not there」と「What's eating Gilbert Grape」と「Narnia」の二つめ。いま、状況がたいへんなので、あんまり暗い思いつめる映画はみたくない。で、きょうは、Narniaをみたが、戦いばっかりで食傷し、あんまりにも宗教が入り乱れているのに信仰ばかり押しつけがましくて食傷した。少年少女がかわいかった。エドマンドがなんと美しくなっておること。
きょう買った中でいちばん楽しみなのは「千曲川のスケッチ」。子どもの頃さんざん読んだ。どのくらいの子どもだったか覚えてない。中学ぐらいか。カスピアン王子のつのぶえをさんざん読んだのは高校生のときだ。

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