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伊藤製作所「豆畑支所」
   
 

雨上がりの空と海

2010年02月21日(日)

雨の後で、海の色が深い。群青色の部分と緑青色の部分がある。海側の空は晴れ上がったが、陸側の空にはおびただしく雲がざわめいている。ペリカンの群れが、陸地に近く、低空で、いくつも飛んでいった。

父のこと

2010年02月20日(土)

きのうは「マシニスト」、へんな映画であった。ベールはすごい。ああいう役者になってみたいし、監督になってああいう役者をつかってみたい。かんとくといえば、指揮者にもなってみたいが、オーボエとクラリネットの区別がつかないから、なれないのである。それからビールはGulden Draak Ale、何語か知らないが、ヨーロッパの言語はおたがいになまりあってるようなものだな。Golden Dragon みたいだなと思ったら、火を吹く竜の絵がかいてあた。これは濃くて重たくてどろっとしてもったりして、ビールというより、せきどめシロップのせきどめ成分をぬいたやつみたい。オレンジの皮のすりおろしがたっぷり入っている、ような感じ。好みじゃない、すいません。高かった。アルコール分も高くて10,5だ。ゆうべ、父に電話したらいないのであわててヘルパーさんのS村さんに電話したがつながらず、病院に電話したらいらっしゃいますよ ということで、K田先生と話したら、感染症らしいということで、週末だけでも入院しませんかあと誘ったんですけど、もちろん断られました、と。やはり母のことがあるので、父は、入院してそれっきりということにおそろしく警戒心をいだいておるのだ。帰るか帰るまいかなやんでいる。きょうはS子がちょっとだけ帰ってくる。そういえばK子とずーっと話していないような……。

父とトメ

2010年02月19日(金)

おれが早くいなくなっちゃえばいいんだよな、と父が軽口をたたくような調子でつぶやいたが、そんなことはない、長生きしてほしいとは、本人の状態をしってるから、とても言えないのでなんかこう歯切れ悪くそれに対応した。父は父で、返答をもとめているわけではなく、たんに、そう表現したかっただけのようだ。ほんとに、生活の(あるいは人生の)あちこちで、生きることと死ぬことが本末転倒している感じがする。父やあたしの生き方がどうのというより、世界全体が、生き死にに関しておかしくなってるような気がしてしょうがない。いや、もしあたしが日本の父のそばにいられれば、問題はないのだろうが、それができないので困っている。いたくない、というのが根本にあるのかも。父のことはとっても好きなんだけど。あたしは、映画のラブコメを楽しめない(人のセックスがべつにおもしろくない)。暴力関係映画は、怖いから直視したくはないけど、殺したり殺されたり(その衝動)はおもしろく見られる。やっぱおかしいようだが、何か、根本的な指向のような気がする。ブログなので、なんにも明快に答えが出ないままである。きょうはトメの学校の親先生会議。午後、全教科の先生と10分ずつ会議する。そのせいかトメはきょう、パンダのような目をして(化粧だ)学校に行った。

子犬

2010年02月17日(水)

Dリンが双子の6歳児をつれてごはんを食べに来た。これがもう、子犬と人間をまぜたみたいにかわいいのなんの。からかえばからかい返す。こづけばこづき返す。たいへんおもしろい。犬夜叉とか七宝とかのかわいらしさと同じである。あんまりおもしろかわいいので、ちょっかいを出しやめられない。結果とても気に入られておるようだ。「Y田文学」が来た。歎異抄をつい全訳しちゃったのがここに載っている。たしか年末は、必死でこれをやっていたのだ。捨てた子どもを拾ったみたいな心持ちで読み返した。親鸞すてき。きのうは「おくりびと」とFranziskanerのHefe Weissbier(小麦ビール)これよりPaulanerのHefe Weissbierのほうがすき。「おくりびと」三回目だけど、今回がいちばんよかった。初回は母の死の直後にとにかく納棺師の仕事が知りたくて見たのであった。二回目はこっちで、トメを連れて行った。教育的指導であった。今回はふつうの映画として見られた。社長の家がすばらしかった。最盛期のうちみたい。植物にたいするコメントは納得できないので(それは初回のときから感じていた)もう一回聞き直したかったがDリンにまたがししちゃって手元にない。

テニスとビール

2010年02月16日(火)

きのう見た「ウィンブルドン」、こういうのはあたしはいまいち。見ても見なくてもいい映画である。作った人には申し訳ないが。テニス好きのつれあいがよろこぶかとおもって借りてきた。あたしはテニスよりプロレスのほうが好き。ラブコメよりスポ根ナニワブシのほうが好き。つまり「レスラー」の方が「ウインブルドン」より好きだったのである。つれあいはけっこうよろこんで見ていた。彼はそういえば、ずいぶん前に、きょうは映画みようと自分でレンタル屋に出かけてゲットしてきたのが「ニューヨークの恋人」。リーヴ・シュライバーが出ていたのでヨシとしたが、ああいうのをわざわざ見る気にまったくなれないあたしなのであった。やっぱ、映画を、家人や恋人と共有しようというほうが無理なのではないか。夜半仕事しながら、ついに「アメリカン・サイコ」を見切ってしまったが、これはたいへん楽しい映画だった。ホラーのとこにあったのが信じがたい。コメディだ、あれは。27歳に成長したクリスチャンが踊りながら人を殺すところなんて、ほんとに楽しくて何回もみちゃった。きのうのビールは最高だった。Paulaner のSalvator。ダブルボックである。暗くて、甘くて、ちゃんと苦くて、やわらかくて、しっかりしていて、するどくて、激しくて、オーケストラの音すら聞こえてきそうな複雑さ。あたしのビールの師匠Jミーといっしょに酒屋にいって教えてもらいながら買ったのでこういうのにありつけたのである。

タケとDリン

2010年02月15日(月)

バレンタインでつれあいが買ってくれたはずのゴディバの大箱、きのうからつれあいが、机の下に小箱3箱(子ども用)といっしょに置いといたやつが大箱だけなくなったといってるので、そうして怒ってるし、だれかが盗んだのかもといってるので、すわ、アルツハイマー発症かとどきどきしたが、今朝になってみたら、タケがゆうべわれわれが外出していた間に食い散らして、箱やらリボンやらが外のデッキに散乱しているのを発見した。怒っているのはたんに彼の性格による表現であった(むかつく)。アルツハイマーじゃないことがわかってほっとしたが、チョコレートは犬の食べちゃいけないもののひとつなのである。しかもゴディバは高いので、ぜったい食べちゃいけないのである。まだちゃんと生きている。下痢もしてない。これまでの12年ちかい、チョコレートを食べさせない細心の注意はなんだったのか。箱の残骸をタケの鼻先につきつけて「なに、これは?」と詰問したら、おそろしく恐れ入って、このごろ入っていない自分の檻に自分から入って、とけいのきざむ、いち、に、さんぷんかん、か、4分間か5分間くらい、謹慎していた(「アンガスとあひる」より声をお借りしました)。ヨーロッパに帰ったDリンがゆうべ帰ってきた。それで今朝、とるものもとりあえず会いに行き、抱き合って泣いて再会を喜んだ。Dリンは10日間ここにいる。

クリスチャンベール祭り

2010年02月14日(日)

バレンタインデーなのでつれあいにスコッチを買った。バレンタインと誕生日とクリスマスにはIslayモルトのスコッチしか買ったことがない。というかそれしか想像力が働かない。クリスチャン・ベールの成長をみたくて「アメリカン・サイコ」を借りてきた。きのうは12で、きょうは27だそうだ(役では)。「マシニスト」も借りてきた。これはがりがり。家人どもは無関心のようで、ひとりでコンピュータでちょこちょこ見ている。仕事があるので、20分くらいずつ。今まで(十年ほどかけて)すでにみたのは「I'm not there」と「3:10 to Yuma」と「ターミネイターサルベイション」と「ブレスティージ」と「ハウル」と「バットマン」と「若草物語」と「ヘンリー5世」と「真夏の夜の夢」だ。けっこう見ている。つかなんにでも出ているではないか。「アバター」や「プラネットアース」にも、よく見れば出ていたのかもしれない。

太陽の帝国

2010年02月13日(土)

きょうはちゃんと大きいスクリーンで最初から最後まで「太陽の帝国」を見た。スピルバーグが泣けというので、すなおにしたがってやった。

Suo Gan

2010年02月12日(金)

「太陽の帝国」という古い映画を借りてきてちょっとみてみたら、音楽がいいのなんの。さっそく検索したら、Suo Ganというウエールズの伝承曲でボーイソプラノが歌っている。ボーイソプラノっていいものだなと思ってCD検索していたら、犯罪者のような気分にとらわれた。ボーイソプラノ関係のCDのジャケをおびただしく見たせいである。どれもこれも、そそるような美少年がぽーっとしている絵柄になっている。いかがわしいの一歩手前。映画の子役はクリスチャン・ベールで、すごーくたくましく育った姿をよーく知っているからおばさんはうれしい。今日のビール、Mission St Pale Ale はまあまあだった、アメリカ風。でも飲みきれずに残してしまった。こないだは同じMission StのBlonde Ale というのを飲んだが、飲まないほうがいいようなスカスカさ。父の血圧があがったまま下がらないというので、どきどきした。しかし父もあたしも、病院にいって手厚く治療されるのはどうもね、と思っておる。

リアル

2010年02月11日(木)

ずっと「リアル」を読み返していた。S本さんに9巻送ってもらってから、読み返してとまらなくなった。8巻だけ手元にない。読みやめられない。

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