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伊藤製作所「豆畑支所」
   
 

カリフォルニア

2011年08月02日(火)

この間は移動のあいだにめがねをなくした。今回はなくさずに済んで、よかったよかったと思っていたら、なんと、出たばっかりの、まだ見本しか出てない、「続伊藤比呂美詩集」(現代詩文庫)を忘れてきたようだ。前のポケットとかちゃんと見たのに、忘れてしまった。忸怩たる、なんてもんじゃない、じくじくしきって地団駄ふんでおる。しかし身代わりになった。あらゆる邪気はいっしょに置いてきた。そう考えることもできる。ただの本じゃないので。帰りついたら、前庭の植物たちが枯れ果てていた。枯れてるじゃんとつれあいを見たら、「しかたがない、うらんではいけない」と言われて肩をすくめられた。あーあ、と思うしかない。枯れた枯れた枯れた、バラもレモンもカラーもニチニチソウも、何もかも。元気なのは、鉢植えにしておいたベイケイソウ科のものたちばかり。これは何も問題なく、今にも植え替えが必要なほど、大きくなっている。犬がいない家は、不思議なにおいが充満してがらんとしておる。

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