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移民局と好信楽と人出

2010年12月31日(金)

きのうの移民局で質問票にいろいろ書き込まねばならなかったのだが、身長体重、人種、目の色、髪の色、ここ以外でも書いたなと思ったら、たしか運転免許のときだ。人種の項目は「アメリカインディアンもしくはアラスカ、白人、黒人、アジア人もしくは太平洋の島々、未知」とある。目を覆うほどあけすけに、日常使わないようにしてきたことばが使われておる。「トメはどれ?」と隣にいたつれあいにきいたら、「白人」と。あたしは「アジア人」と思っていたのだ。主観的である。髪の色の項目では「禿、黒、茶色、ブロンド、灰色、砂色、白、未知の色」とあり、つれあいに「あんたのは何色?」ときいたら「灰色だろう」という。「禿ではないか?」ときいたら「まだ髪は残っている」と。それはほとんど白だが、灰色のところもあるので、自己申告すると灰色になるらしい。じゃ好信楽のN田さんはどうなるのか、とあたしは考えた。彼はつるつるにそり上げているが髪を伸ばそうと思えば伸ばせるはずだ。それでは証明にならない。おさげとかポニーテールとかいうのと同じではないか。しかし、もし彼が黒とかきこんで審査官の前に立ったら髪がないのできっと問題視されるだろう。つれあいは自分から類推して「N田さんの場合は黒だ」と言い張るばかり。ちなみにあたしはアジア人で目の色は茶色で髪は黒。身長体重はフィートとパウンドなので、いつもてきとうに書き込んでいる。きょうは30日だというのに(カリフォルニア時間)買い物にいったらすごい人出だった。こないだ焦がして蓋があかなくなって捨ててしまった圧力鍋を買いに行ったのだ。つい数日前もクリスマス前でいつぱいの人出だった(中也から声をお借りしました)。いつぱいの人出の中を買い物に出歩くと、ほんとうに生きているのがいやになる。

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