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『瞼の母』

2014年05月25日(日)

日本で買った本の中に小林まことの『瞼の母』がある。長谷川伸シリーズの完結。いやーーーよかった。結末を変えてある。うちの母も『瞼の母』が大好きだった。その結末に、ものすごく悲しい思いをしながら、それでも感動して、もだえ泣いていたはずだ。母がこの漫画を読んだら、結末に、違うと思いつつも、ああ、でもこうなってほしかった、この結末を読むのが夢だったと、心の底から思ったはずだ。主役は東三四郎、脇役では森の石松役の千代崎がよかった。このシリーズの『沓掛時次郎』、雨竜光二という比較的マイナーな役者が主演だったが、絶品だった。この小林まことの『瞼の母』と『沓掛時次郎』の話をY折先生にしたら、「家族の話なんだ、震災以来、家族の話がもとめられているんだ」とおっしゃっておられた。なるほどーーー。

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