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伊藤製作所「豆畑支所」
   
 

ロンドンへの機内、着いてすぐ

2014年03月29日(土)

今回はつれあいがいっしょなのでビジネスクラスの大名旅行(つれうあいは高齢すぎてエコノミーに耐えられない。じゃあたしはエコノミーいくからといったら、まあそんなことは言わずにと無い袖を振ってくれた)。飛行機は同じUA でもずっと快適で、同じUAなのに食事もうまく、よく食べよく飲み快眠で、しかもSherlockの新しいのをやっていたからそれを見て、American HustleとDallus Buyers ClubとSaving Mr.Banksと永遠のゼロと清洲会議もなんとなく見て、ぜんぜん仕事はできずにロンドンについた。つれあいは食べ物にも不満だらけでよく残し、映画も見ないであたしの見ているのを横目で見ているばかりで、横になって明りも消したのにぜんぜん眠れなかったそうで、よろよろで、トイレに立ったが、前の人がなかなか出てこず、長い間待っているうちにちょっともれた、年寄りはおしっこが近すぎると自分をののしりながら帰ってきた。とうぜん飛行機から出てもまったく歩けなくなっており、予約しておいた車いすで、ヒースローの長い道のりをなんとか済ませた。旅券審査場で、商用か観光かという質問に、商用半分家族に会うため半分と答え、商用とはなんですか?と聞かれて、子どもみたいにほこらしげに、Gで展覧会がありTと商談するのだ、Gは自分の展覧会というわけじゃなく自分はその審査員なのだ、と異様に詳しく答えていた。つれあいは「生まれた場所」にはLondonと書いたが「国籍」はUSと書き込んだのである。外に出て、タクシーでSohoに向かったが、外は花ざかりで、桜その他、レンギョウその他、あと草の上の花々も満開であった。煉瓦の壁がやたらに目立ち、煉瓦の歴史について考えた。19世紀に煉瓦の製造が盛んになり、大量にできるようになり、それで都市が形成されていったそうだ。Sherlockの冒頭に毎回出てくるロンドンの街の風景の一つ、ピカディリーのSanyoはHyundaiに取って代わられようとしていた。

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