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       演歌と老人 
        2012年09月13日(木) 
         さすがに「東京キッド」はぜんぜん知らなかったが、「大利根月夜」も「おてもやん」もけっこう歌えた。「世が世であれば」というのは父の口癖だった。「おてもやん」はやっぱり熊本だ、数年前に、何かちょっと企画して(企画はつぶれた)だいぶ調べた経緯がある。「好きになった人」も知らないと思ったが、聞いてるうちに思い出した。親が歌っていたのである。あるいはテレビで、聞くともなく聞いていたのである。いっしょに歌った。はじめてだ、こんなのは。先週は、「このみちはいつかきた道」という白秋のアレだ。あたしがリードしていたところ、きちんと歌唱を勉強したM子さんに低すぎると言われた。そのあとM子さんが歌ったが、すばらしい美声であった。きょう歌いながら、ふと、うちの母も好きだったなあ、こんな歌が、と思い出した。カラオケ教室に通っていたくらいである。あたしはちっとも興味を持たなかった。演歌なんて耳をそむけておった。母とはいっしょに歌ってやらなかったが、今こうしてここでよその老人といっしょに歌っておる。うちの母も好きだったんですけどいっしょに歌ってあげなかったと言うと、Sディさんが、いや、責めるふうでなく、「なんでうたってあげなかったの」と言った。そうですね、といいながら、なんだかとても胸がせまった。 
        
      
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