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伊藤製作所「豆畑支所」
   
 

馬19

2012年04月10日(火)

2か月、間があいたが馬、のっけからマルコで縁起がよいのであった。マルコは半アラブで、やや小型で、反動が少なく、すべるような速歩ができる。しかもアラブなので速歩のときにしっぽをあげて行くそうだ(あたしには見えない)。今回先生はまるで別人になったかのように、基礎の基礎、常歩を執念深く、丹念にやり、巻乗り、半巻き、これはカササギ状の手でディメンションボールを作るように円を描けばウマくできるのだ(←冗談)。それから歩度をのばす、歩度をつめる、前回もこれはやったがよくわからなかった。今回しだいに感じるようになった。歩度を伸ばすときは、「うしろ脚が前に、前に、入るような心持ちで」やるのである。なぜかというと馬のうしろ脚がペースをきめて、前脚が方向だからだ、と先生の受け売り。そして自分のからだを動かさず、重心をぶらさずに、ゆっくりする、それが歩度をつめる。2日目もマルコで同じく歩度をのばす、歩度をつめる、駈歩、馬場をななめに横切る、馬の鼻を先に目指す位置にもっていくようなつもりで(つまり自分が行くのではなく)そこに至る。3日めのきょうはロカビリーで速歩、軽速歩。軽速歩のときの姿勢を、これまた先生は別人のように基礎の基礎から教えてくれた。前傾して背中はのばし(これがちょーーーむずかしい)かかとに力を入れずに、たちあがってすわる、馬の動きにあわせて。鐙に立ってかかとの力をぬいてたちあがり、また下りる、というのがインパセボー。ふくらはぎの筋肉が足りてないそうだ。そこで、うちでできる練習を教えてもらった。段差のあるところで、鐙をはいてるみたいに浅くつまさきをひっかけて、スクワットするそうだ。で、やっておる。靴をはいてないとできないので、家の中でも乗馬靴はきっぱなしである。基礎の基礎をやってるのはとてもおもしろい。ずっとこのままでもいい。もっと基礎がみっちり身についてから、木曾義仲みたいに馬に乗れるようになってから、駈歩とか障害とかやりたいのだ。馬場は春になり、いろんな花が周囲に咲いている。とくにキンポウゲのような黄色い花がはじっこにいちめんに咲いていて、初日の冒頭で、マルコといっしょに見に行った。そしたら鳥が飛び立って、マルコ驚いてぴょんと跳ね、あやうく落っこちかけたが、今回は踏みとどまったのである。

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