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伊藤製作所「豆畑支所」
   
 

2012年01月15日(日)

近所に大きな古い、少なくとも百年かそれ以上生きてそうなコショウノキが二本あって(このへんにコショウノキはいくらでもある。うちにも幼いのが一本ある)道におおいかぶさっていた。通るたびに「木のとんねるー」とか思って感動しておった。それが今日、切り倒された。昼過ぎに帰ってきたS子が、家に入ってくるなり「木が切り倒されている」と報告し、家族みんなで心配をしたがどうにもできない。市が、電線が圧迫されてしかたなくなって切る措置をとったのか、あるいは木が病気になったか。木の裏には、貸し家然とした小さな家が数軒建っている。その木がだれのものかもよくわからない。夕方になって、おそろしくきれいなピンク色の夕焼けだった、東の空も西の空も染まっていた、犬たちとトメとで、そこまで歩いていった。昔はよくタケと歩いた道だ。犬のいる家が2件ほどあって、塀越しに吠えられる。今日も吠えられた。咲きかけたアカシアが何本もあった。それは葉がユーカリ(のある種)みたいに細い柳葉型だった。黄色いぽんぽん花も細長かった。午前中にYMCAの敷地で観察していたアカシアは、古い枝からは花が出ずに、古い枝からあたらしい灰緑色の枝葉が伸びて、そこに丸くて黄色いぽんぽん花が咲いてた。葉は丸くて互生して固かった。それからつぼんだオキザリスが一面にあり、多肉植物の植えられた庭があった。で、木は、「なくなった」のが遠くから見えていたのである。メキシコ人が何人かそこで後片付けをしていた。きれいになんにもなくなっていた。細かい木屑であろう、しきりに掃いていた。跡地は思いがけなく小さかった。6畳くらいなものだ。そこに家を建てることも考えられまい。道のこっち側から見たのだが、気がつくと下にいっぱい葉が散り落ちていた。

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