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       父のたいくつ 
        2011年11月19日(土) 
         2時半ごろ(日本時間)父に電話したら「3時になるの待ってるんだ」ということで、なんとなくえんえんと話していた(むこうが)。3時の理由はお相撲がはじまるのである。十両の隆ノ山といったか、チェコ人かなにかのお相撲さんが好きなんだそうだ。これもやっぱり遠くにいて、外国人といっしょにいる娘にたいするよじれた興味なんだろうなと思わぬでもない。で、父の今日のテーマは「ああたいくつだ」ということ。もうさんざん(下痢してないときは)くりかえしているのだが、また。「しょうがねえよなあ」とうめくようにいうのである。「強盗でも入って殺してくれたらいいんだけど、きてくんないからさ、待ってるしかないんだ。他力本願だ」とごはんつぶをこぼすようにぽろぽろというのである。「ま、あんたももう90のおやじを持ってると覚悟しといてよ。60や70じゃないんだからさ、おれは」で、つれあいが病気だからベッドのなかで朝ご飯たべながらニコにもやってたという話をしたら、「ベッドから起きられないのかい、おれぁかならず、どんなにわるくても起きるよ。ま、おれんとこはヘルパーさんで夫婦とかじゃないからな、あんたとこは夫婦だからそれだけあまえられるんだな」で、また「あーたいくつだあ」と。「でもきょうは見るもんがあるから」と。何みるのと聞くと「ショカツの女」だそうだ。「ああいうわかりやすいものを見るんだ。あとでこれを見ようっていう、そういうのがあると、それまで生きてることができるんだ」と。 
        
      
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