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伊藤製作所「豆畑支所」
   
 

ブロークバックマウンテン

2008年05月20日(火)

時差ボケで早くおきるので、映画を見ている。おとといはキングコングを見た。今朝はブロークバックマウンテンだった。これは映画館で見て、たいへん感動したが、みんな訛ってるし、ぼそぼそいってるし、何にもことばがわからなかったので、無声映画みたいだったのである。きょうのには字幕がついていた。するとそこに会話があるのであった。それがまたイイのであった。朝っぱらから号泣した。いきたいなあ、ブロークバックマウンテン。

雨っ

2008年05月19日(月)

熊本ではめずらしくないのだろうが、カリフォルニア帰りとしては興奮してしまうのであった。バラが随所にいたるところ。うちの庭にさえ赤い木立のがさんざん花をつけている。ゼラニウムのピンクの色が、カリフォルニアのゼラニウムのピンクとちがう。朝から電話につぐ電話で忙しい。これが日本の生活というものだな。くせでつい「ハロー」と出ちゃうけど、相手はみんなべらべら日本語をしゃべる。すてき。「日本に帰ってきていいのは、どこにでもふつうに漫画がころがってることだ」と「とめはねっ」の縁くんのお父さんがいってたが、ほんとうに、心の底から、それには同感。

文学隊

2008年05月19日(月)

ちょうどみんなが佐木隆三講演会にあつまったので、そのあとはじめて役員たちが顔をつきあわせて謀議をした。いいかげんな組織なので、まだ重要な役員たち、幹部たちが、何人も洩れていたのは、いうまでもない(さきに連絡してきちんと招集かけておけばよかったと後悔している)。マジで子ども期の「ひみつけっしゃ」や「ひみつきち」遊びを思い出してたいへんおもしろかった。みんな「遊び」とわかっていてもものすごく真剣であった。
時差ボケがぜんぜん直らないので、日中ずっと眠いし、早寝早起きは反社会的なくらい。

熊本

2008年05月16日(金)

ぼろぼろ。

ごあんない

2008年05月13日(火)

6月8日(日)17:00から一時間。
三宿のStar Poets Gallery にて
朗読します。
「詩人の肉聲とコトバとを聴く La Voix des poetes(詩人の聲) 」という企画の一環、以前やった「巡回朗読会」や「Poetry Voice Circuit 」と同じ企画、名前だけ変わったそうです。

前回のがやたらによくできたので、今回はやる気まんまん。日本語わからないもの相手に朗読するのはとてもつまらない(境遇のせいで、そっちのほうが多い)。しかし前回、あの三宿のギャラリーでは、ことばのひとつひとつが意味を持てた。

その前に
5月24日13:00から
熊本近代文学館にて
枝元なほみさんと「食と食育、それから文学」という企画。
これは熊本近代文学館および熊本文学隊の「新五足の靴」の第二弾。文学隊のひとりひとりが、自分の足で、それぞれの靴をはいて、九州を、熊本を、再発見していこうかというユルくてアツい企画。前回第一弾は、高橋睦郎さんに一足はいてもらった。今回は枝元さんにも、一足はいてもらおうというのである。この調子でいくと「五足の靴」どころか「何十足かの靴」になりそうな気配だが、それでもかまわないのである。

かくのを忘れていた

2008年05月12日(月)

何をやっていたんだろう。
フクシアの世話をしていたような気がする。すぐ花やつぼみが落ちるし、ベゴニアよりずっと水がいるので、気になって仕方がない。

2008年05月09日(金)

きのうはDンとGルといっしょに、ソーカ大学まで、Gルの展覧会を見に行った。このごろGルは人の頭に凝っていて、大きいのや小さいのや、人の頭のかたちをしたものが、上に下に、ここにあそこに、ギャラリーいっぱいにうち並んでいた。「首実検」とか「おあん物語」とか「小塚原」とか「山形のみいら」とか「市中引き回しの上打ち首獄門」とか「熊本市現代美術館の生き人形展」とか、さんざん思い出したが、Gルに語ったのはそのごく一部であった。

大家さんも「次郎物語」の愛読者でしたか。A上さんもそうなんですって。こんど熊本に来たら、次郎ツアーしましょう。佐賀だって、あたしのレンタ軽でふっとばせば、すぐです。佐賀には、次郎物語には出てこなかったけど、カササギがいるんですよ。

次郎物語

2008年05月08日(木)

きのうは一日、必死で「次郎物語」を読んでしまった。もういっこもういっことやめられなくなって、第五部まで。青空文庫に入ってるのである。青空文庫は、やはりこういう境遇なので愛用させていただいている。ふりがながカッコつきでついてるのがうっとうしく、Wordにうつして、縦書きにして(でないと、読んだ気がしない昔の人間なのさ)カッコつきのふりがなを取ったり、旧かなを新かなに直したり(子どもたちに読ませたいとき‥‥うちのや日本人学校のや)しているうちに、本で読んでるより熟読できる。
「次郎物語」は、子どもの頃、第三部まで、ほんとうにこれでもかというくらい読み耽ったものだ。子どもの頃の愛読書といえば、「ドリトル先生」とか「ロビンソン・クルーソー」とか「家なき子」とかばっかり思い出していたが、そういうのはごく小さいときで、小学校後半から中学校前半は「次郎物語」で明け暮れていたことを今、思い出した。引用されている「葉隠」にもしびれたものだ。
40年たって読んでみても、さして印象は変わらない。一部より、二部や三部のほうが好きなのも以前のとおりである。これが佐賀のはなしであるとはうすうす知っていたが、先日熊大のA上さんと話してたとき、ふと「次郎物語」の話になって、「下村湖人は五高ですよ」とA上さんがいった。縁かもしれない。年譜を読んでみたら、下村湖人の父親が酒屋を熊本市内で開いていたそうだ。縁かもしれない。
その上今回は、上京してからの青年塾の場所が「下赤塚」というとこに設定してあることに気がついた。下赤塚といえば板橋区‥‥縁かもしれない。
次郎の子ども時代の風景、木々や川や空気のにおいと、上京してからの風景とが、ぜんぜんちがうことには、九州がどこか知らずに読んでいた40年前にも、気がついていた。こうして九州に住み着いてみると、よくワカル、その違いが。照葉樹林の濃いい九州と、武蔵野の漠然とした雑木林の平地である。40年前にいたく感動した、堀を干してとったうなぎの蒲焼きは、40年後も、とてもうまそうに読めた。鶏をしめてつくる具だくさんの鶏汁も、つぶれたようかんも、箱いっぱいのかすてらも、とてもうまそうに見えた。

2008年05月07日(水)

この時期に雨というのはそうとうめずらしい。これでピンクの花がもっと咲くかもしれない。隣の荒れ地にピンクの花が、今年はじめて咲いたのが先々週の金曜日。いまはあっちにもこっちにも点々とある。これが咲くと春もおわりだ。雨の多かった年はピンクの花がよく咲いた。少なかった年は咲かなかった。どんな花かというと、ホンモノの花というよりは子どもが絵に描いたような花、いかにも「花」でございというような花。サクラ形の五片の花びらに、色はどピンク、まん中はほんのり白く、めしべとおしべは黄色っぽい。茎は10センチほどで、葉はあるかなきか。まるで春先のクロッカスのように、地面からにゅうと咲く。晩春の荒れ地に散り咲く。

H田からメール。

Hとフクシャ

2008年05月06日(火)

Hの夢をみた。これで3回目だ。
今回もまた、会って、「ああどこにいたの?」といってる夢だ。

先日、パーティーのために、フクシャを2鉢買った。ほんとはベゴニアの吊り鉢を買いたかったが、いい赤緑ベゴニアがなかったのだ。フクシャは前に何鉢も買ったけど、みんな枯らした。でもここ数日、フクシャを世話しているうちに、少しずつフクシャっていうものがわかってきたような気がする。フクシャ(英語ではフューシャという、さいしょの音はF)は水がいる。ベゴニアはからからになるまで待ってやったほうがいいのに、フクシャはそこまで待たずに水をやる。(カリフォルニアの)日向に出すとすぐ萎れるが、あんまり日陰においても花が落ちる。花もつぼみもどんどん落ちるが、たんなる新陳代謝と思うべし、それにびびってはいけない。

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