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伊藤製作所「豆畑支所」
   
 

けだるさも究まりにけり春の暮れ

2009年06月10日(水)

なんにもできない二週間であった。と何をここで総括しているかというと、あしたN田さん夫妻が来るからだ。やはりそれは、お客がいたらいろいろと忙しくて仕事にならないだろうと思い、すべて10日までに終わらす予定で生きていたが、よのなか思うよにいがねもんだ、帰ってきて以来、まったくなんにもできてないので、結果としてすべてN田さんたちの存在をきっかけに取りかかってしかも終わらす方向に変えたのである。

けんじ

2009年06月09日(火)

ATOK2008の単語の削除のしかたが前のATOKとちがうので、削除できなくてずいぶんむかついていたが、ついにわかった。それでまず「ゆうじん」で最初にでてきた天皇の孫の名前を削除し、「せいしん」で最初に出てきた「西神」を削除した。そんなものを最初に出すなんて、とんでもない辞書である。つぎに「けんじ」から、おびただしいけんじくんたちを削除した。賢治(これは絶対)と研二(世代的なものであろうか、どうもこの名前が慕わしい)と賢二(お世話になってるM沢さんだ)と健司(旧友のT田さんだ)くらいあればコトは足りる。ケンヂは出ないし。けんじくんたちにかかずらわるあまりに、検事や献じがなかなかでないのはゆゆしきことである。しかしひとつひとつ削除しなくちゃいけないのでひまがなくて(心の余裕もぜんぜんない)ぜんぶ削除しきれてない。これを読んでいるあたしの知り合いで、上記以外のけんじさん、いらっしゃいましたらご一報を。削除しないでおきます。

つまらん日々である

2009年06月08日(月)

べつに書くことない。……なんて愛想のないことはいってないで、なんか書こう。ひるまは例によってConvoyにいく日だったので、BookOffで漫画(ぜんぶ1ドルSaleの「はるか17」を10冊……とくべつよくできた漫画とは思えないんだけど、雑誌で読み慣れているから、つい)と「地球の歩き方」のロシア編とモンゴル編と、岩波文庫の「アメリカ名詩選」というの(こういうのを英語でスラスラ読めりゃいいんだがなあ……)。
夜、ごはん食べてからEカフェにいって、PくんとMくんの演奏を聴いた。二人ともトメの同級生でトメのなかよし。ちょーかわいい男の子たちなので、こういうのとトメがなかよしでいてくれて、笑いがとまらない。二人とも背が高くて、トメとハグしてるとこなんか、大木にセミがとまってるようである。Eカフェでは、土曜日の夜に、だれでも演奏できるのだ。PとMコンビは、もうこれで四回目だといっていた。トメはシャイなのでこういうところでやりたがらない。あたしの娘だもん……。
古いコンピュータに入っていたものを取り出したくて、電源いれるが立ち上がらなくて、電源切ってはまたいれて、を何十回もくりかえした。でも立ち上がらない。いや、たいしたものじゃないんだけど。近所の映画館で「おくりびと」やってる。

コンピュータと空港

2009年06月06日(土)

ついに古いコンピュータが立ち上がらなくなった。今までほんとによくしてくれた。と思いつつ机の上から取りおろし、とりあえず部屋のすみに片付けた。人間関係もこういうふうに壊れて片付けていければいいんだが。今朝は五時半におきてS子とS子の師匠のCを空港に送りとどけた。二人はミシガンでひらかれる合気道の国際大会に行くのである。このごろ国内線は荷物を預けると一個めに15ドル、二個目は25ドルかかるので、二人は、なんとか武具をひとつにまとめ、あとは機内持ち込みにしようと必死であった。二泊三日の旅に稽古着を二着(かれらはそれをギと呼ぶ)、木刀を数本に木杖を数本もっていったから荷物はぱんぱんであった。二人を落っことしたあと一人で疾駆して帰ってきたが、この気分なので、ふと意識がうつろになると、むかむかむかついていてののしりことばを吐いているのに気づいてうんざりした。きょうはRAV4でいったので、車にipodをきく装置はついてないのである。音楽もなしで、何もさえぎるものも慰撫するものもなく、危険であった。

いっとくが「うつ」ではない

2009年06月05日(金)

きのうは「弁護士のくず」の1巻、4巻5巻をかいに、わざわざブックオフへいき、それからSageへよってケーキとカプチーノで30分ばかり漫画読んで帰った。はじめてだ、用もないのにひとりで喫茶店にいって時間つぶすなんて。そんなことでもしなけりゃやってられねーよという心境である。バナナムースたべようと思ってたが、ショコラオランジュが一個だけのこってたのを見て、またついそれに。こないだ買ったYarisは、ipodつなげると大音響で音楽が聴ける装置がついていて、行き帰りにそれを鳴らしていた。うちについたらまだグレングールド演奏リスト編曲ベト5番が鳴ってたので終わるまで車の中でききながら、5巻を読んで泣いていたのだった。こんな漫画でどうしてこんなに泣けるんだというほど泣ける。まず登場人物がよく泣く。顔をかくして泣く。涙を流して泣く。それを見て、マミ先生という若い女の弁護士もいつももらい泣きする。ここがツボなんではないかと思った。そしてまたネームがきちんとツボを押さえるようにできている。「うけいれられた」「みとめられた」瞬間に、人は押さえていた感情をゆるめて泣くのだ。そういう意味では「テレプシコーラ」と対極にある。ネームが、あーそれだけはいうなよというツボだらけ。どっちもリサーチさんざんやって考えぬいてるネームなのだろうが。マジで、漫画でも読んでなきゃ生きていられないくらい現実が厳しい。そういうわけで仕事がぜんぜんはかどってない。なんにもおわってないし、取りかかってもいない。よく生きてると思う、こんなていたらくで。

漫画

2009年06月01日(月)

Convoyへ買い物(じつはトメのクラリネットのレッスン……そこは日本食屋が何軒もある地域)にいったついでに、あちこちに道場のポスターを貼ってまわり、BookOffで漫画を大量に買い込んで、ついでに日本食も少々買ったのである。トメをピックアップしてSageへよってショコラオランジュとカプチーノ。トメはいつものチョコレートケーキ。ショコラオランジュは、オレンジのムースにラズベリーが入って、酸味が強く、快く刺激してくる。ムースのなめらかさと土台のスポンジに入ったクルミのごつごつが、酸味とスポンジの上にかさねたミルクチョコの甘味が、実にいいバランス。
買った漫画はほんとに漫画だ文句あるかというような漫画ばかり、一冊一ドルの漫画を十二冊。雑誌で読んでておもしろかったけど、最初のほうは読んでないやつとか、いちど読んでみたかったのとか、おもしろかった漫画家のほかの作品をちょっとためしに一冊とか。買いたかった「黄昏流星群」は一冊しかなかった。ほかに「Master Keaton」、冬目景、オノ・ナツメ、「はるか17」、「あんどーなつ」、藤田和日郎、「黒鷺死体配達便」……あと忘れた。いちばん読みでがあったのが、「弁護士のくず」。もっと読みたい。1ドルSaleのとこはきょう実に豊漁で、際限なく買ってしまいそうであわてて出てきた。しかし岩波文庫には買いたいものがなかった(買いたいものは買いつくしてしまったのだ)。きのうつれあいがまたねちねちとトメに文句をいいはじめ、しかたがないから同席して、トメに意見をいわせたりつれあいのことばを好意的に翻訳したりしていてすごく疲れた。きょうはその反動でトメにまつわりつかれている感じ。

大家さんと日本領事館

2009年05月30日(土)

いえいえ大家さん、こちらこそ。番組でていただいてほんと助かりました。やっぱ大家さんの語りはパワフルでした。あの靴屋さんにはこんどあたしもじっくりと行って買いたいと思ってます。明治屋のフライドオニオンはたしかにうまかったですね。たまねぎのリングいっこいっこじゃなくリングが積み重なってるのをがばりと揚げてありましたね。
今回の時差ぼけは調子がよく、いつものゾンビじゃない。つれあいにむかつくあまりに覚醒しているのか? 日本では最後まで10時就寝の5時起床だったので、そのせいかも。夜中に起きるけど、でんきつけて本を読むとまた寝られる。それが「法華経」と「渋江抽斎」なのでまた寝られるのかもしれない。
きのうはLAの日本領事館までサイン証明と在留証明をとりにいき、ついでに、在外選挙の手続きをやってきた。選挙のほうは同行したS子も。いつのまにか選挙権のあるおとなになっちゃったのである。運転免許、飲酒、ときて、これで「しあげ」という感じ。それからリトルトーキョーによって日本風カリフォルニア料理(サーモンさしみといくらとアボカド丼、S子は炙りサーモンとアボカド丼)を食べ、ヤマザキパンであんぱんその他を大量購入してきた。領事館の下の駐車場は、ほんの40分くらいの駐車で20ドルかかった。行きに2時間ちょっと、帰りはすいてて1時間半。薄雨とでも呼びたい天気で、雨じゃないけどいつもなんとなく湿った感じ、雲の中にどっぷり入ったような、薄雨じゃなく、霧雨というべきか、そんな中で見る枯れた野や生長している植物(とくに野生のフェンネル)が実に美しかった。

かえった

2009年05月27日(水)

ところがキイボードを熊本に置き忘れてきてしまって不便である。最新型の日本語キイボードは買ってきたが、いままで使っていた新型日本語キイボードがないのである。それでメールはローマ字うちしないといけない。あしたアップルショップでマウスをかってこないといけない。
uniのjetstreamの1.0というボールペンにはまって、何十本も買い込んできた。
A日のT橋さんと会って、はなして、自分の介護の在り方に自信を持った。ところがかえってみたれば、つれあいがすごくうっとうしく、おまえはおれを利用しているの、おまえが日本で楽しくやっているあいだ、おれはここで孤独だの文句をいう。前の敵と戦っていたら、背後から一斉攻撃されたかんじである。

大家さん

2009年05月26日(火)

東京で大家さんと会った。銀座のバーで仕事だった。それからふらふらと京橋にいき、靴屋をのぞいて(ここはおばさん同士ということでなんとなく)、明治屋の地下でビール飲んで別れた。よなよなビール飲みたかったが見つからなかった。それからユマニテで朗読、ありがとうございました。М子んちに帰ってばたんきゆーと寝た。

25日に朗読

2009年05月24日(日)

いつもの、天童大人の「詩人の聲」の企画です。京橋のギャルリー東京ユマニテ 中央区京橋2-8-18昭和ビルB1 明治屋向かい、HomeDepot裏。Tel 03-3562-1305 25日7時から。どうぞよろしく。新作の地蔵和讃を読みます。今度はB場さんにプリントアウトしてもらった。こないだはA上さんで、その前はK森さんで、その前はY坂さんにプリントアウトしてもらったのだった(自分ではプリンタ持ってない)。
きのうはCAMKの井上展の漫画批評講演の最終回、M本さんの分析、たいへんおもしろかった。
美容院で読んだ「黄昏流星群」になんとなくはまって、買って読んでるが、こういうのを読む、読んでリラックスするというのも漫画の効能かも。

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