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伊藤製作所「豆畑支所」
   
 

たんじょうびとこはくの指輪

2009年09月13日(日)

父に電話して「おとうさんあたし誕生日」といったら、去年は「うそ」といわれたのに、今年は「知ってます」といわれた。だけどたんじょうびっつってもなあ。この年になっちまうとうれしくもなんともねえや。トメがでっかい「こはく」の指輪をくれた。男物の腕時計よりでっかいのである。トメの懐具合と金銭感覚はよーく知っておる。3ドル99か4ドル99くらいにちがいない。このでっかい「こはく」の指輪をして、外に行って人に会えというのか……。

こんどはスカイ・クロラ

2009年09月10日(木)

イノセントの傀儡謡にはまったので、スカイ・クロラ借りてきてひとりで自分のコンピュータでみていたら、おやすみをいいにきたトメが「なにを見てるんだ」とあきれていた。ふ、子どもにゃわからんよ。
で、音楽はイノセントほどよくなかったが、お話はイノセントよりよくわかった。イノセントは、きざったらしい、衒学的なセリフばっかりで、けっけっと思いながら見ていたのである。首にがこんとメモリスティックはめて情報交換……というのだけは「いいなあ」と思いながら見ていたけど。今回は、メインの声優たちがじつによかった。声優声じゃなくて、素人でもなくて、きちんと演技しつつ抑えていて、その結果、画面の絵と声の間に、距離があるようで、そこがふしぎな非現実感と現実感を生み出していて。英語やポーランド語の使い方もおもしろかったし。主人公の女は小梅ちゃんのキャンディーのCMのようだったし。たばこのすいすぎが気になった。カズオイシグロの「わたしを離さないで」みたいな話……だったのか? ちがうかも。

聴いてるもの

2009年09月09日(水)

どーもしめきりの最中に頭がきんきんしてるとYouTubeにいってなんか聞きながら仕事するというのがくせになってしまった。もちろんしめきりなくてもしょっちゅうYouTubeでなんか探しているのだ。で、おとといきいていたのは「For what it's worth」と「We will rock you」だったし、きのうきいていたのは、これはYouTubeじゃなくてitunesでかったので「晨朝の悔過作法」というやつなのだ、東大寺のお坊さんたちのおつとめ集。きょうはまたYouTubeに戻って、「イノセンス」の主題歌というのか、「傀儡謡」というやつを探し当て(むかし映画館でこの映画を見てちんぷんかんぷんなので、いっしょに見たH田に、ちっともわかんなかったあんたは? といったら、あたしこそわかんなかったあんたにききたいと思っていた、といわれたやつだが、この歌ばかりはやけに心に残った)そればっかり聴いている。きょうはM子におくってもらった「地蔵菩薩勤行式」が届いた。

とうとう見た

2009年09月07日(月)

きのう3:10 to Yumaをみたけど、ラッセルクロウもクリスチャンベールもとってもよかったんだけど、手下の男も息子もとってもよかったんだけど、荒唐無稽なくらいばぎゅんばぎゅんと人を殺すので、ぼくほんたうにこはかつた。半分トイレから覗いていたのである。こんな話がほんとうとすれば今どきのシリアルキラーはちっとも異常じゃないではないか。

いまさら

2009年09月06日(日)

夜中にYouTubeにはまった。トメのことはいえない(どうもこれで時間を大量についやして宿題をあとまわしにしているらしい)。昔きいたアメリカのロックたちにはまった。むかしはこんなものなかったから、大きいレコードできくしかなくて、「みる」なんて考えもしなかった。すごいものだ。まだ生きてる人たちは、みんな年取って丸くなっている。あたしのように。無常である。昔よくきいた音楽をきいてると、にほんごのうずにのみこまれるように感じる。頭の中でしゃかしゃかにほんごになおしているのだ。69年から73年くらいの音しか興味ないのもわかった。若かったのだ。CS&Nのからみつく声(こないだきいた真言宗の般若心経のようだった。男の地声のコーラスである)とかCCRとかBaffaloSpringfieldとかNeilYoungとか。音楽というより、記憶とか、唱歌のようなシロモノである。ついでに、よく知らないイギリスのほうの音もきいてみようと思って、Queenを見て、おどろいた。すごい。圧倒的。ニールやCS&Nたちの芸が、児戯のようだ(それはそれでいいんだけど)。新鮮であった。

すごくね?

2009年09月05日(土)

さいきんの若い人が「すごくね?」とかいうそうなので(いろいろなもので読んだ)Nちゃんに「すごくね?」といったら「んだ、そっだらことねえべさ」とかいうのが返ってきたのである。「これは若い人のよくいってるやつだ」と解説すると、「それは『すごくなえ〜』みたいにヌケるんだよ」と上向いてふわんと手を動かしつつ教えてくれた。Nちゃんは元役者だけあってそういうスジはいいのである。あたしは、いくら教わっても、ぜんぜん使えるようにならない。むずかしいことである。
トメを友人宅(誕生日会)に送りとどけたかえりに、ふらりとDVD屋にたちよって、Soloistと3:10 to Yumaかりてきたけど、いつみるのか。ほんとにみたいのは、これじゃないような気がしてしょうがない。
ヌケてるのは「すごくね?」だけじゃない。気も、ヌケ切っておる。こういうときはSageにいくなどしてケーキなどたべながら漫画などをよむべきであろう。

テルマ&ルイーズ

2009年09月03日(木)

テルマ&ルイーズみたいに荒野とか峡谷とかフリーウエイを走り回っていたのであった。あたしがテルマか。しかしこのルイーズの本職は料理人なので、夜くたくたに疲れて寝ようとすると、明日つくる予定のごはんについてあれこれ考えはじめるのである。もうやめようよーといって寝てしまうと、夜中にごそごそと肉をマリネしたり野菜を刻んだりしているのであった。まともじゃない、その食べ物にたいする執着心というか好奇心というか煩悩は。きょう空港へ送りとどけたのであった。

ホットフラッシュ

2009年08月31日(月)

うわさにきく「ホットフラッシュ」というのをまっ昼間Nちゃんとトメとレストランでパスタたべててとつぜん体験し、体内にだるまストーブが出現してかんかんお湯が沸きたぎっているような感じが1時間ほどつづいた。実はこれが2回目。前回は5分くらいでおさまったので気がつかなかったが、あれがこれであったのだ。すごいものだな。人間のからだがこんなになるなんて。パスタはゆですぎのトマトのカペリーニだった。

Nちゃん

2009年08月29日(土)

Nちゃんが電車でやってきた。神出鬼没である。タケがものすごい声を出して懐かしがった。

鳥を馴らす

2009年08月28日(金)

初代ぴーちゃん亡き後S子が買ってきた二代目ぴーちゃん(ホオミドリウロコインコ)がこの頃やたらと凶暴化して、だれにも見向きもされなくなり、とうとうS子も大学へ戻ってしまったのである。で、今、馴らそうとして、しきりに袖の下を差し入れ(甘いジュースやなにか)肩に乗せているが、一日にほんの15分くらいしか肩にのせていられない。むこうがあきてつっつきはじめるからである。以前より悪意をこめて、耳や首や頬を攻撃してくるので、あたしは、家の中にいるのに、帽子をかぶり、マフラーまいて、防護していなければならない。バカなはなしである。

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