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伊藤製作所「豆畑支所」
   
 

企業ひみつを少々

2010年01月25日(月)

こないだといってもだいぶ前、T田さんに、翻訳のときなぜ下訳を使うのか、英語はいったいどれだけ読めるんだと聞かれた。ちゃんと答えるひまがなかったので今答える。実は、英語は読める。ときどきおおげさに、あたしは非識字者だの、英語のメールも家人に読んでもらうのいってるけど、実はそれほどできなくはない。その上、あたしがやってきたような翻訳は、むずかしくない英語なので問題なく読める。わからない表現はあるが、調べればわかる。しかしそれ以前に、日本語の詩人として、ぜんたいを日本語で見てみたいという熱烈な希望があった。下訳を娘たちに頼んだときは、なるべくそのまま訳して、と。つまりきちんと日本語にしてしまわずに、英語のマジの逐語訳のほうがよい、と。日本語であるかぎり、どんなにスジのとおらない日本語でも、自動翻訳のようなものでも、イメージがつかめる。ふしぎである。古文読むのも、そんなようなもので、どんなにわかんなくても、ひらがなや漢字が混在してさえおれば(ひらがなだけでも)、なんとなくわかっちゃうのである。つまり娘たちに渡された下訳は、ほとんど日本語の文章としては形になっておらず、もちろんそれをそのまま使ったということは(ほとんど)なく、そこにあたしの日本語がかぶさるわけである。で、それから、作業としては、こまかく自分で読み直す。まずさいしょに英語を(古文のときは古文を)書き写す。その上に日本語をかぶせてタイプしていく。画面の英語から、つるりつるりと皮がむけて、日本語があらわれてくるその瞬間がとても好きだ。きのうはNewcastle Brown Ale これは甘くて軽くて飲みやすくしかし味のあるビール。ときどきHenry'sで安売りするからまとめ買いしてある。味はまるで、かけそばのようだ。一杯500円くらいで食べられるおそば。 つゆは東京風で辛め、そばはあんまり上品すぎず、そば粉そば粉しすぎず、ちゃんとたぐりすすれる。ってそばの話してんじゃないのだ。

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