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伊藤製作所「豆畑支所」
   
 

怒りの葡萄と愛の妖精

2010年01月18日(月)

そういうわけで(つまりCafe DVDではろくなものが借りられないので苦し紛れに借りたわけ)きょうは「怒りの葡萄」であった。こないだ、ハリーポッター以外の本は読まないらしいトメに、Out of the Dustを読ませた。それは「ビリー・ジョーの大地」という邦題で邦訳が出ておる。理論社。名訳なのである。Out of the Dustは30年代のダストボウル(砂災害)にみまわれたオクラホマ農民の話であるが、「怒りの葡萄」はその結果、カリフォルニアに難民として移住していった人々の話なのであった。じつにいい映画。前は、翻訳しているときに見たのである。きょうのビールは日本食屋で買ったアサヒの「セレクト」という小びんいりの。日本でみたことがなかった。なかなかしっかりしている。色もすてきにしっかりしている。しかし飲んだ後、それまで青々とした草地を悠々と歩いていたはずなのに、いきなり崖っぷちに立たされた感じがした。BookOffで、「かぶく者」の第一巻とか、今はまっている指輪物語の足りない巻とか、新訳の「ホビット」とか、岩波文庫の「愛の妖精」とか。「愛の妖精」は中1のとき、教室にころがっていたのを読んだ。はじめての世界文学だったかもしれない。

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