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伊藤製作所「豆畑支所」
   
 

友人がきた

2013年12月17日(火)

オスロのR子さんが遊びにくるので、ベルリンウエルカムカード(3日間乗り放題)博物館島チケットつきというのを買って、Shonefeldの空港にいった。地下鉄とバスをのりついでいったが、通り過ぎる人々が三々五々たばこを吸っている。このごろ見なくなった光景だった。すごく東側的だった。そこは小さい、しょぼい空港で、壁崩壊の直後、ベルリンからワルシャワにいったとき、遠くの小さい、しょぼい空港から出たが、ここかもしれない。ワルシャワでは見慣れたオケンチェでないところについて、あわてたら、国内用の空港だった。しょぼくて小さかった。空港のすみにベトナム人がおおぜいいてパスポートチェックのとき、おまえもベトナム人かと聞かれた。ポーランドはすっかり様変わりしていた。ワルシャワから、ルブリンの友人のところに行った、そこで夜を徹して演劇のワークショップに出た。あれはすごく刺激的で詩に書いた。「のろとさにわ」の中の一つだ。当時はメールなんかなかった。どう動きまわり、人に連絡とったのだろう、覚えてない。そのルブリンの友人とはfbでときどき「はい」くらいやりとりする。おっとつい昔話を。この東独的なふんいきを見て、においをかいだせいだ。
今は昔。とにかく空港のArrivalで、すっかり地元民の気持ちでR子さんを待ったが、なかなか出てこない。しばらく待って気がついたら、その便だけ、別のターミナルだった。それであわててそっちに行くとR子さんが待っていた。午後、ズンバ、R子さんも初ズンバ、たのしそうにやっていた。インストラクターはいちばん簡単にフォローできて、しかも明るく楽しいG(男)。オスロでもやろうかなあといっていた。こうしてあたしはズンバ菌をあたりにまきちらしているのである。StadtmitteでBと待ち合わせ、いっしょにクリスマスマーケットにまたいって、Bとあたしはシュニッツェル、R子さんはオーストリア風きのこのグラシ、それからビール、これがBに会う最後だ。何回も会った。ゆうべも4時間しか寝てないのでぼろぼろに疲れて、帰ったらR子さんがデパスというのをくれた。熟睡して、6時間眠れたというわけだ。

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