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伊藤製作所「豆畑支所」
   
 

人吉すごくよかった

2013年08月12日(月)

時差ボケ。つまりカリフォルニアにいる。日本は暑いそうだ。こっちは気温が20度前後。涼しくてすみません。
今回の日本行き、最後のほうはアメリカ人のおじょうさんを二人(E元さんのtwitterから声をお借りしました)つれて、阿蘇、地獄温泉の清風荘、高千穂の天岩戸神社、椎葉村の民族博物館、民宿「焼き畑」、人吉の球磨川下り、それから天草に出て切支丹跡を見て帰るつもりだったが、子どもらが、どうしてもラフティングやりたいと言い出し、実は球磨川下りした日に予約してあったのだが、大雨のあとでみんなキャンセルしたからキャンセルしてほしいという電話があって変更したのだった。球磨川下りは水が多くておもしろかった。船頭さんたちを見飽きなかった。「船徳」みたいだった。「そこの太ったお客さん、こっちィ来てください」みたいなことを実際に言ってたし。で、人吉旅館に泊まって、次の日は子どもらはラフティングで、あたしは人吉旅館にもどって温泉浸けになっておった。午前中は子どもらをつれて則光刃物店に見学にいった。いろんなおもしろいものを見せてもらった。槍の先みたいなのが作りかけでおいてあった。これは獣を殺すためのもの、と則光さんがいった。このごろシカやイノシシが多くなって困っているそうだ。猟師も少なくなっているそうだ。それで罠で捕らえてとどめを刺すための刃物だそうだ。その刃に長い柄をつけて使うのである。片刃だったから、両刃のほうが切れるんじゃないですかと聞いたら、それは禁止されていて、猟が解禁されるときにみんなに通達がくるそうだ。だから鍛冶屋も作れないそうだ。刀を作る刀鍛冶がきまった数しかつくれないとK先生がいっていたが、同じような規制なのかもしれない。すごく切れる日本風の包丁を買ったら名前を彫ってくれた。すごく切れすぎてもう指を切った。今回おもしろかったのはこの刃物屋さんとラフティングだ。球磨川ラフティングクラブというとこでやったのだが、この人たちがいいのなんの。まるでこっちの、南カリフォルニアのサーファーたちが熊本にいって日にやけてラフティングやってるような感じで、てきとうでリラックスしていて感じよくて優しくて親切でカジュアルでシャイで、もういう事なしの若いおにいさんたちであった。人吉はじめてだったが、すごくよかった。旅館も古くてとてもよかった。

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