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伊藤製作所「豆畑支所」
   
 

ラテン語と中国語

2012年09月24日(月)

「イネ科」はラテン語でPoaceaeという。あるいはGramineae ともいう。Gramineae のほうは意味がわかった。googleの翻訳でも出てきたし、ラテン語辞書(娘が学校で使ったやつをもらった)にものっていたのだ。「草」とか「草におおわれた」とかの意味である。でもPoaceaeのほうがわかんなくてもんもんとした。語幹はPoacかPoaかPoか、わかんないからしらみつぶしに辞書をひいた。で、けっきょくわからないでしばらくもんもんとしたあげく、NにしKふこさんに聞いた。そしたらあっという間に教えてくれた。専門家はすごい。あたしゃあんまりわからなすぎて、頭がとけるかと思った。あたしが知りたかったのは、Poaceaeがイネ科のことを指してはいるが、ことばの意味としてイネを語幹に持ってるかどうかということだったのだ。で、たぶん持ってない、と思っていた。「禾本科」の「禾」についてもしらべていたが、『字通』と『字統』によると「いね」と。もう一冊の漢和辞典は「いね」または「あわ」と。で、wikiで「禾本科」とやって、中文を出したらそのまま「禾本科」となった。「禾」と検索してみたら「あわ」の項にいった。いねの前は、あわが重要穀物であり、周代にいねが入ってきたそうだ。禾の字は垂れさがる穂の象形なんだそうだ。てなことを必死になってしらべていた。『木霊草霊』の話である。

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