中沢けい公式サイト 豆畑の友
ホーム プロフィール・著作リスト 中沢けいへの100の質問 中沢けいコラム「豆の葉」 お問い合わせ
伊藤製作所「豆畑支所」
   
 

Engrish

2012年03月29日(木)

Jフリーが、こないだ西ミシガン大学でやった朗読をYou Tubeにアップしてくれて、Yakisobaという詩だ。でもすごいのは、って自分でいうことはないのだが、冒頭の語りである。あたしゃ今まで15年、もっとか20年かもっとかも、英語使って世間を渡ってきたが、こんな英語使ってるとはつゆ知らず、いや知っていたかも、娘たちからは「おかあさんの英語はヨーダみたい」(つまり英語なのに、語順がむりやり日本語なのである。いけしゃあしゃあと何の反省もなくそういう英語を使っておる)だの「おかあさんの英語はEngrish」(つまりわれわれの宿命ともいえるLとRの問題だ)だの、言われてきたが、いやー、こんな英語を今まであちこちでしゃべり散らしてきたのかと思うと恥ずかしいというか、ぶざまというか、おどろいたというか。むにゃむにゃいっててすごいなまり切ってるじゃないか。英語をしゃべる友人一同の英語を思い返してみると、だれのも、それぞれ、その人の個性が、環境が、来し方が、出ていて、その人らしかった。ということはこの英語があたしか。あたしはこれか。あたしって、なんて、いけぞんざいで、てきとうなんだろうと思うと、ちょっと、穴があったら入りたい。で、それはこれ。もういいんだ、なんかもう、これで15年以上、移民の生活暮らしてきちゃったから。これがあたしの「とげ抜き」の「河原荒草」の「レッツ・すぴーく・English」の、あと何があったか、あー、いまやってる「テリトリー論3」(日系人の現在あらため)もだな、そういうのの根本の語りなのでありますよ。http://www.youtube.com/watch?v=zREZkzBF0bI&feature=player_embedded

↓前の日記 / 次の日記↑

   
談話室 リンク集「豆の茎」 メルマガ「豆蔵通信」 サイトマップ