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伊藤製作所「豆畑支所」
   
 

暑さと少女漫画

2013年08月31日(土)

むやみと暑いので、天気サイトみたら、88度。あと12度で沸騰だが、摂氏になおせば31度。たいしたことないなと思いつつ、熊本の天気サイトみたら32度、で、雨だそうだ。それでも熊本の人々は涼しがってるんだろうなあと思っていたら案の定そうだった(E口さん情報)。そしたらH田から東京は36度だといってきて、やっぱりこんなので暑いのなんのといっていたのでは申しわけなさすぎる。しかし暑すぎて日中犬の散歩にいかれなかった。ズンバはペニーのクラスで、ほかの人のより楽なのにはじまって10分で、プールに入ったように汗をかいた。きょうはものすごく面白い漫画を読んだ。「俺物語」という。前にたしかKさんにもらって、ちらりと読んだがそのままだった。ふと手にとって読んだら、面白すぎて、1、2巻だけだったので、3巻をネットで買って、もう30回くらい読んだ。少女漫画は30年ぶりくらいかもしれない。

いつものことだ

2013年08月30日(金)

マジで書けなくて苦吟しておる。

黒田官兵衛

2013年08月28日(水)

むかつくことがあった。来年の大河ドラマに岡田准一が出るそうだ。大好きな戦国ものだし(このごろ戦国時代漫画ばかり読んでいるのであった)わくわくして検索したら写真が出てこない。ナニコレ。平清盛のときは、実際日本で見るまで、NHKのHPと父からの耳情報でずいぶん楽しんだ。実際見てしまったら、映像はともかくお話がほんとうにつまらなくてがっかりした。今回はそこまで至ることもできない。興味ももてなくなっておる。

空の巣になった

2013年08月26日(月)

きのうトメを大学につれていき、8時間運転していき、8時間運転して帰った、もうだれもいない。トメは必死で片づけていったが、まだトメの部屋は小汚く、トメのものは家じゅうに散乱している。少しずつ片づける。ゆうべ帰ったら、S子があかりをつけておいてくれ、犬たちに餌をやっておいてくれ、戸をあけるとニコが飛び出してきた。ヨガマット(トメが敷いていった)の上に寝転ぶと、左右から犬たちが這い上ってきた。しかしアレだ、がらんとしてるものだなあ。つれあいは家のむこうーーーの端にいて出てこない(いつものことだ)。二階もがらんとしている。家の前もがらんとしている。いつもとまっていた車がないからだ。洗濯機のまわりもがらんとしている。冷蔵庫の中さえがらんとしている。

「ウマし」のつづき

2013年08月21日(水)

こないだから、インスタント焼きそばをすごく食べたくなっておる。とうとう昨日、作って食べた。子どもの頃から食べ慣れた味だから食べたくなるのか。インスタントラーメンには何の執着もないのに、インスタント焼きそばにはときどきふと郷愁が湧き起こる。ふつうの焼きそばやチルドの焼きそばにはぜんぜん湧き起こらない。で、この年になり、いろいろ料理の経験をつむと(E元ほどじゃないが、けっこう料理上手なのである)うまく、じつにうまくインスタント焼きそばが作れるようになったものだ。われながら感心した。以前も、何回かつづけて作ったとき、いろいろ工夫した(「閉経記」参照のこと)。あのときは家族に(トメですが)食べさせるために肉やキャベツを入れた。しかしあたしが高校生の頃から食べてきたのは、ただ麺と卵だけの適当バージョン。あたし以外の人には食べられたものじゃないという、ぐちゃぐちゃしたシロモノだった。それこそが懐かしい。それをいかに美味しく作るか。昨日はほんとに美味しくできたのだ。ヒケツは言わない。
夜はトメがいなかったので、コレ幸いとうなぎだった(もちろん中国産のあまったるい汁にまみれたパック入りのやつ、こないだニジヤで安売りだった)。つれあいと二人なので半分ずつ食べられる。最近の研究課題は、これをいかにして、宮川風に作り上げるかである。いろいろと研究の結果、宮川のうなぎが好きらしいということがわかったのだ。で、タレを自分でつくり、オーブンで焼いたり、フライパンで蒸し煮したりした。前回も「エンシニタス宮川」だったが、今回もまさしく「エンシニタス宮川」だった。タレにめんつゆ使ったので(かなりいい加減だということがこれでわかるであろう)少し甘かった。まだ改良の余地はいっぱいある。あと、山椒の気が抜けていたのが残念だったが、いかんともし難い。しょっちゅううなぎが食べられれば、しょっちゅう買い換えられるが、そうでもない。

「銀の匙」と「センゴク」と「山賊ダイアリー」

2013年08月17日(土)

明日は道場のトメの歓送会なので、いなり寿司を差し入れしようと材料を買いに行き、ついでにクリームパン数個とインスタント焼きそばと中国産うなぎを2匹とわさび漬けと野沢菜と、なんとかという焼酎と、なすときゅうりと、あと、BookOffでこの頃はまっていたというか、はまり直していた「センゴク」を数巻みつけ、ついでに「銀の匙」も買いたかったが(もっている、熊本に)あいにく一冊もなく、そのかわりっっ、なんと岩波文庫のコーナーで中勘助のをみつけたので買ってきた。あるといいなあ、そうしたらまた本に呼ばれたことになるなあと実は思っていたのだ。そういえば、大昔、いしかわじゅんが「憂国」というのをかいていたっけなーーと思い出した。ずっと気になっていた、なぜ「銀の匙」か。きのうネットで買った8巻で、なぜ「銀の匙」か出てきた。中勘助のほうは何十年も昔に読んだきりでなぜ「銀の匙」かわすれた、と思うひまなく、本を開けたらすぐ出てきた。なぜまた今ごろ「銀の匙」(漫画)かというと、「アイアムアヒーロー」と「レッド」と「山賊ダイアリー」で、つながって、戻っていったのだ。←読んだ人にはわかるつながり。「センゴク」は「一統記」の信長の最後がよかったので、この頃離れていたのがまた戻る気になったのだ。ネットといえば、いつもちょびちょび買っているのだが、このあいだ必要に迫られて「アイアムアヒーロー」をごっそりと買った。つい2、3日前は「山賊ダイアリー」をおとな買いしてしまった。ネットユーザーとして一線を越えた気分だ。

おーー書ける(書けなかった)

2013年08月15日(木)

ひさしぶりにサクラに行った。なんというか隣組の手伝いに行った感じなのである。新しい包丁を持って行ったら手を切った。人が多かったから早々に帰ってきた。しばらくしたらSが来た。ぬか床の仕込みをしてもらい、ニコのおしりの毛を刈ってもらい、コンピュータの不具合を見てもらい直してもらい、こき使って帰した。ぴーちゃんはSが預かったままになっている。もともとSの鳥だった。

人吉すごくよかった

2013年08月12日(月)

時差ボケ。つまりカリフォルニアにいる。日本は暑いそうだ。こっちは気温が20度前後。涼しくてすみません。
今回の日本行き、最後のほうはアメリカ人のおじょうさんを二人(E元さんのtwitterから声をお借りしました)つれて、阿蘇、地獄温泉の清風荘、高千穂の天岩戸神社、椎葉村の民族博物館、民宿「焼き畑」、人吉の球磨川下り、それから天草に出て切支丹跡を見て帰るつもりだったが、子どもらが、どうしてもラフティングやりたいと言い出し、実は球磨川下りした日に予約してあったのだが、大雨のあとでみんなキャンセルしたからキャンセルしてほしいという電話があって変更したのだった。球磨川下りは水が多くておもしろかった。船頭さんたちを見飽きなかった。「船徳」みたいだった。「そこの太ったお客さん、こっちィ来てください」みたいなことを実際に言ってたし。で、人吉旅館に泊まって、次の日は子どもらはラフティングで、あたしは人吉旅館にもどって温泉浸けになっておった。午前中は子どもらをつれて則光刃物店に見学にいった。いろんなおもしろいものを見せてもらった。槍の先みたいなのが作りかけでおいてあった。これは獣を殺すためのもの、と則光さんがいった。このごろシカやイノシシが多くなって困っているそうだ。猟師も少なくなっているそうだ。それで罠で捕らえてとどめを刺すための刃物だそうだ。その刃に長い柄をつけて使うのである。片刃だったから、両刃のほうが切れるんじゃないですかと聞いたら、それは禁止されていて、猟が解禁されるときにみんなに通達がくるそうだ。だから鍛冶屋も作れないそうだ。刀を作る刀鍛冶がきまった数しかつくれないとK先生がいっていたが、同じような規制なのかもしれない。すごく切れる日本風の包丁を買ったら名前を彫ってくれた。すごく切れすぎてもう指を切った。今回おもしろかったのはこの刃物屋さんとラフティングだ。球磨川ラフティングクラブというとこでやったのだが、この人たちがいいのなんの。まるでこっちの、南カリフォルニアのサーファーたちが熊本にいって日にやけてラフティングやってるような感じで、てきとうでリラックスしていて感じよくて優しくて親切でカジュアルでシャイで、もういう事なしの若いおにいさんたちであった。人吉はじめてだったが、すごくよかった。旅館も古くてとてもよかった。

馬と印と茶事談

2013年08月04日(日)

住所をかえたので、人にそれを知らせなくちゃならず、たいていのところはメールですませたが、メールのとどかない人ははがきで知らせねばならず、それが辛いのなんの。しかもここはほとんど使えない住所なので、その宗も伝えねばならず、実はたいへんだ。はかぎ一枚かくのに何枚もむだにしていっぱい汗をかく。
きのうは「比呂美の部屋」最終的にはいっぱいになった。告知不足は否めません。しかしおもしろかった。いっぱい話せた感がある。K岡先生、みなさま、ありがとうございました。
その会場に、書道の師匠のJ野さんが印影を作って持ってきてくれた。「比」というのだ。そしてこないだのJのさんの展覧会に寄せた詩を色紙に書けと言われ、えーーとかいいながら書き始めたら、すごくすごくおもしろかった。色紙におさめるには長すぎるかと思ったが、ちゃんと入った。不思議であった。はじめて色紙というものの書き方を体得した気分だった。T浜さんは阿部茶事談の翻刻板を持ってきてくれた。
きょうは今回の馬の最後だった。73鞍めだ。たぶん。駈歩が自分で出せた。すばらしい感覚だった。雨がふってきた。おわったとたんに土砂降りになった。馬もあたしも濡れた。今回はずっとプリン。偏屈な顔をしながらいろいろけっこう親切に教えてくれた。

「進撃の巨人」「ウシジマくん」他

2013年08月02日(金)

きょうの漫画。「べしゃり暮らし」15と「進撃の巨人」1と「信長のシェフ」7と「ウシジマくん」27(28は借りられなかった。しかしもう28か。こんなに人の苦しみがつづいているのかと思うと感無量)。それから「Red」をおとな借り。これはまたあとで。
「べしゃり暮らし」は井上亜流の漫画のなかでは、いちばんおもしろい(うちの一つ……だって読み尽くしてないから断言しにくい)。最新刊も読みでがあった。漫才師たちの現実を描写するのに忙しすぎて、いまどきよくあるチープな感傷的なまとめが入ってきてない(少なくともこの巻には)せいかも。「進撃の巨人」は1巻だったせいか、作家の画力がちょーーへたで、それにとっても好感を持った。しかし名前のつけ方がなんというか、教養がないというかセンシビリティがないというか……。いや、これはこういうファンタジーものみんなそうで、ほんとにいらいらしておる。「テラフォーマー」もひどかった。「ベルセルク」もひどかった。「ガンダム」とか「ナウシカ」はマシだった気がする。いやあれもくそもみそも一しょだったかも。内容のよさに頭が麻痺しちゃっていただけで。昔、萩尾望都が出て来た頃、かっこいい名前つけるなあと思っていた。今の青少年にはこれもかっこいいと思えているのかも。でもあたしは今はおばさんだから、我慢が出来ないほどひどいと思う。言語も文化もくそみそだ。「進撃の巨人」(タイトルかっこいい)の主人公少年はエレンだ。エレンといったら英語では女名だ。まるで昔、戦争直後に、ヘンリーとかデイビッドとかのストリッパーがいた(ゲイじゃなく、それをかっこいいと思って自分の芸名にした女たちがいた)というのを聞いた(昔、S匠に聞いた)ときみたいな感覚におそわれた。内容は、少年たちよ、ほんとにだいじょうぶかという内容。テラフォーマーや暗殺教室などと似た感じの。しかし、とにかく画線のへたさにリアリティを感じられ、これからうまくなるだろうなという期待感もあり、そこがよかった。「信長のシェフ」はさいしょはたまげたが、7巻にもなるとなんだかもうなんということもなくなる。設定は奇抜だがそれでどうしたという少年漫画のようだ。この漫画の武将たちは、一人一人器が小さそうでリアリティがまったくない、顔も言動も。まあこの設定にリアリティがなくてもいいのかもしれないが。これに比べるとまだ「信長協奏曲」の武将たちのほうが殺気もリアリティもむんむん(というほどではないが、まあ)ある。「ウシジマくん」はいつも同じようにおもしろいが、いつも同じようにおもしろいので、いつも同じように読んじゃっている自分がいる。作家の苦労を考えれば、もっとじっくり読むべきだ。申し訳ない。

「レッド」他

2013年08月02日(金)

読んだ漫画がもったいないから感想を書きつけていくことにする。きのうのは「Red 」「ぴんとこな」「図書館戦争」「暗殺教室」、あと数冊。それぞれ第一巻とか最新刊とかてきとうな借り方をしている。「Red」はひさしぶりの山本直樹だ。別に書く。「ぴんとこな」ど真ん中の少女漫画の歌舞伎ものだ。うーーむ。歌舞伎ものは以前、「かぶく者」にはまったが、最後で崩れて悔しい思いをした。原作つきの漫画でああも崩れては、何のための原作者か。人気が出なくてはしょったのかもしれない。絵は井上亜流なのがすごく鼻についた。でも歌舞伎というのが新鮮で、しかも連獅子や四谷怪談の描き方がみごとだった。でも主役のいきあたりばったりな伝統の破壊のしかたには共感しなかった。で、「ぴんとこな」は……少女漫画はいかんせん選が細すぎる。こんなにみんな同じ線で人々が描けちゃうのか。ぴんとこなかったからもっと読まな。「図書館戦争」絵が古いし型どおりだし表現も古いし、今どきの子ってのはこういうのが好きなのか、めぐりめぐるは浮き世なりけりと思いつつ読んだが、よくみれば、小説の漫画ライズということで、つまり描き手にまだ力がついてないようだ。「暗殺教室」は少年漫画で、少年漫画らしい設定の奇抜さが、まあおもしろくないことはない。それにしてもこういうのをよろこんで読んでいるとしたら奇抜すぎないか少年たち、と諭したくなるような奇抜だった。その上設定は奇抜だが、内容はふつうだ。というかふつうすぎるのだった。あんまり普通すぎないか少年たち、こんな、人がもうとっくにわかってることをくりかえしているだけでは先へ進まないじゃないか少年たち、と何度もお説教したくなる、あたしのおばさん性を際立たせる危険な漫画だと思った。あと、何読んだかな。忘れたようだ。
パーマやでビッグコミックとオリジナルを数ヵ月分読んだのは忘れてない。「フイチン再見」が楽しみでたまらない。さらりと流しているような表現なのに、すごく変で、雑だし、ぎこちなく、ぎくしゃくしている。太宰治の「女生徒」みたいなねじくれまがった声が聞こえてくるのは、たまたまな時代性かも。それから「深夜食堂」を博多中州の好信楽を思い浮かべながら読み、「黄昏流星群」をよみ、「弁護士のくず」を読み、「そばもん」と「どうらく息子」をまあぱらぱらと。あとスタッフ(若い男)の貸してくれた「テラフォーマーズ」。奇抜すぎちゃって、少年たちは奇抜なことしか考えられなくなっているのかもしれない。

比呂美の部屋 学園ライブ あした!

2013年08月02日(金)

「比呂美の部屋学園ライブ」
8月4日1時半から。RKKロビーにて。
「熊本なんだから馬!」

ゲストは北熊本乗馬クラブの門岡幹弘さん。いつもわたしがしごかれている鬼軍曹のような先生に、いやわたしは心酔しておるのですが、とうとう登場していただきます! なにしろ「比呂美の部屋学園ライブ」の第一回は、荒尾競馬の話から始まったのでした! めぐりめぐって、とうとうまた馬。こんどは賭ける馬じゃなくて乗る馬。ちょうど「銀の匙」も人気のことだし。
馬に乗るたびにほんとにいろんなことを考える。ズンバとジョーバはにてるのかもしれない(ズンバでも考えるから)。この先生にどれだけのことを教わったか、わかりません。賭ける馬好きの人も食べる馬好きの人も、ぜひ!
あしたの場所は学園大じゃなくて山崎(といったら、阿部一族の屋敷のあったあたりではないか)のRKK本社のロビーです。お間違えのないように。暑い日中なので水分補給しつつ来てください。

葛まんじゅうと氷餅

2013年08月02日(金)

くそ暑くて日中は穴居生活していたいが、郵便局とか銀行とか日中しかあいてないところもあるのでそうもいかず、出歩くと、まあ日本とはすごいところで、熊本銘菓のK梅には、8月1日だけ売るという和菓子があり、アイスプラントのように、きらきら氷がついているようで(氷ではない)その名も氷餅、6こ入りのを思わず買っちゃって、近所の親しい人におすそ分けしたら、茶道のとくいなEさんが夏仕様のお茶をたててくれた。こちとら「へうげもん」熟読しているからお茶がおいしくてしかたがない。それから貸し漫画屋で、こんどは山本直樹の「Red」を7巻。「信長のシェフ」も新刊がでていた。「センゴク一統記」はなかった。でもこれはきっとT浜さんが貸してくれる。昨日はパーマやにいったら小茄子の漬け物をもらった。K梅には、トメの好きな「阿蘇の流水まんじゅう」という葛まんじゅうを買いに行ったのだ。これはほんとうにうまい。しかし8月いっぱいしかない。熊本の夏は10月までつづくというのに気の早い話である。

お地蔵様に梅干しをもらった

2013年08月01日(木)

くそ暑くて何もできていない。銀行に行くのも人に会うのも買い物も。遮光カーテンしめてうちの中で空調してじっとしておる。まあ明け方は出て行って馬に乗る。で、汗だくになって帰る、そういう生活だ。近所のレンタル漫画屋で、聞いたこともないがおもしろそうなのをいくつも借りてみた。でも「ボーイズオンザラン」が古本でセットで売ってたのでそれも買った。こないだ車を借りに町中へいった。早朝だった。トメの通った保育園の前を通りかかったとき、向かいにあるお地蔵様のことをふと考え、ひさしぶりに立ち寄ってみた。ろうそく1本とお線香3本で50円だ。そしたら中から奥さんが出て来た。10年前はよく立ち寄って立ち話した奥さんである。あーあーと思い出してくれた。しゃべっているうちに、梅干し食べますかというから食べますというと、中に入って梅干しを一包み持ってきてくれた。自分で漬けたそうだ。その場で一個たべたらすっぱくてしょっぱくてとても赤くて、じりじり暑い朝に、実にうまかった。そのお地蔵様は「見限地蔵」とかいて「みきりじぞう」というそうだ。もう400年もそこにあるそうだ。

   
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