中沢けい公式サイト 豆畑の友
ホーム プロフィール・著作リスト 中沢けいへの100の質問 中沢けいコラム「豆の葉」 お問い合わせ
伊藤製作所「豆畑支所」
   
 

大阪と伯母と叔母たち

2010年11月29日(月)

大阪に出前。大阪女性文芸協会のO川さん、みなさん、ありがとうございました。ふぐの白子おいしゅうございました。ヤングコーンの串カツもめっちゃおいしゅうございました。わに肉もジューシーでした。宇治のY子さん、カリフォルニアのY子さん、そしてRさんと再会をはたした。翌日には、つまりきのう、M子さんともT村さんとも再会をはたした。それから伯母たちのところに行った。伯母はこのあいだ(9月)よりはよくなっていて、病室に入ったとき、あたしを見て一瞬ぱっと笑った。それからまたぼんやりしたが、耳元で「ちゃーちゃん」(子どものころからそう呼んでいた)と呼んで、「あたしよ」というと、「しろみちゃん」といった。それまでちゃんと受け答えしていたのに、施設にうつらなければならないから荷物を片付けるよといったら、「わかんない」といった、意思表示だと、伯母の世話をしているいとこ(叔母の息子)はいった。叔母たちは元気だった。このごろこの叔母たちに会うのがむちゃくちゃなつかしい。帰りはびーぐるの詩祭に遊びに行き(みなさんおじゃましました)ヤスとハグして、熊本連詩の相談をして、いとこたちに空港まで送ってもらった。きょうはゴミを出して、I牟礼さんにあいにいって、父を養って、荷造りして、原稿送って、一日をおくる。婦人公論ではじめる新連載の声がやっときまった感じだけど、長丁場だからまだいくらでも変わだろうと思うと、怖くてなかなか送れずにいる。

ハノイと大阪

2010年11月26日(金)

しめきりでひきつっていても父はごはんを食べるのだ。きのう、I芹さんたちをハノイへ送り出す送別会だった。ハノイ行きたい。あした、「女が書く──更年期と老いと死をみつめて」というタイトルで、話をして朗読します。14:30から。大阪のドーンセンターで。この頃のマイブームは「ラニーニャ」なんですが「とげ抜き」かなあと思ってます。おいでをおまちしています。

Read Cafeと好信楽とカラスウリ

2010年11月24日(水)

きのうは太宰府インター付近が工事中で渋滞ということで、泣く泣く電車で博多にいった。そして薬院大通のRead Cafeで、三角みづ紀ユニットとトークと朗読と演奏。それからF枝さんが歌づけしてくれた「般若心経」をSやかちゃんの声とオルガンで。それから「般若心経」を朗読して、「ライブ万事OK」。Read Cafe、T島さん、M角さん、F枝さん、来てくださったみなさん、ありがとうございました。それにしても、いつやっても楽しくてやりがいのあるのが「ライブ万事OK」。いろんな悩みを聞いた。それに答えた。定期的にやりたい。Read CafeはStarPoetsGalleryのような至近距離だった。至近距離で、人の悩みに触れた。これは、すごいことだ。もちろん、笑いながらだけど。
きのうは薄着で出かけてしまって、電車の中で寝くたれて博多についたら、ものすごく寒かった。しかたがないからそこらの服屋に飛び込んで羽織るものを買った。こないだY子さん(更年期の先輩)に、(ほてりのひどいときは)薄着しすぎて風邪をひくといわれたけど、ほんとにそんな感じ。Read Cafeのあと、好信楽によった。N田さんK枝さん、ひさしぶりだった。きのうはRead Cafeの手打ちパスタについ目がくらんで食べてしまったので、好信楽の非馬肉メニュー(これがうまい)は注文できなかった。残念である。バタ焼きこんにゃくしか味わえなかった。うまかったけど。行きの電車の窓から見たのは、からみついて枯れかけているヤマイモとカラスウリであった。いみじくもRえさんがRead Cafeにもってきてマイクにからみつかせてくれたのは、そんなような、枯れかけて実のなったつるくさだった。

2010年11月22日(月)

転戦して熊本。雨は雨で、父は父だ。イチョウは終わりかけ。今日は獣医と銀行だ。コンピュータのバッテリーも調子悪いので買いに行く。カリフォルニアも雨だそうだ。雨ってすごい。降ると濡れる。濡れて潤う。

きのうはゾンビだった

2010年11月20日(土)

おととい疲れすぎて、きのうはぼろぼろであった。でも朝はF子先生のところにホルモンもらいに行ったし、お昼はK地さんに会って装幀のことをいろいろ聞けたし、午後はEやKやOさんたち若い詩人と会って楽しかったし、夜はR子さんと再会し、いろんな人との出会いもすごくおもしろかったのである。が、さすがに8時すぎたら、ゾンビになった。建物の中も電車の中もくそ暑いので、脱いで脱いで、Tシャツ一枚なのはあたしばかり。汗だくになって東京から横浜へ行った。横浜へ着いたときには我が身の汗臭さに堪えられなくなり(基本的に体臭は大すきなのに)コンビニへ駆け込んで制汗剤を買った。

詩人の聲(StarPoetsGallery)

2010年11月19日(金)

きのうの「詩人の聲」於三宿「StarPoetsGellery」おもしろかった。いや、やった本人がいうのもなんだけど、そしてもしかするとそれはやってた本人だけで、きいてた人は飽きてたかも知れないけど、本人は1時間あっという間だった。もっとやりたかった。声がどんどんでた。目の前の他人たちからは不協和音はきこえてこなかった。どんどん行けた。演技はできないが発声ならできる。声がいつもあたしのそばにいて、待っててくれた。行きたいと思う方向に、あるいは思ってもいなかった方向に連れて行ってくれた。そういう感じは詩の朗読の時にはちょくちょく起きるが、きのう読んだのは、いわゆる「詩」じゃない、「散文」、「ラニーニャ」と「おっぱい」なんである。T童さん(この連続朗読会を企画した人)が「聲をうちこめー」などど女子バレーの監督みたいな声で女子バレーの監督みたいなことをいつもいってるが、監督、一理あるかも。というか、昼間さんざんN川さんと「さとり」とはなにか、道元は座禅といってるけど、それはなにかと話していたのだが、座禅でえられるさとりってもしかしたらこういうものか。もしそうだとしたら、そうぞうしいさとりではある。

ついた

2010年11月18日(木)

きのうは4時すぎについて外に出て荷物を預けて西荻へ。機長アナウンスでは東京は8度ということだったが、まあ、こんなもんか。西荻の駅前でY介くんが待っててくれてほんとに助かった。善福寺川に落っこちずに済んだ。H田の朗読をきいてNこの家へ駆け戻る。あうはずだった縁戚Nとはすれ違いだった。で、Nこのつくってくれたれんこんのやいたのやたまごやピーマンを食べながら1時すぎまで、老いた親について親鸞にちて食べ物についてしゃべっていた。飛行機おりたてのあたしとしては、画期的なことだ。H田の朗読は奥が深かった。

ゲルの解体と朗読会

2010年11月16日(火)

ゲルの解体、ゲルの解体。忙しくてコンピュータの前におられません。では買い物にいってくる。twitterだな、まるで。
そうだっっっ。もう書けなくなっちゃうので。
またお知らせ(前にもかいた)。twitter みてない人のために。

朗読です。天童大人企画「詩人の聲」第569回
11月18日午後7時から
三宿のStar Poets Galleryにて。

ひさしぶりのStar Poetsでちょっとわくわくしてます。
詳しくはここのHOMEみてください。

ゲルの解体とまぐろと詩人

2010年11月15日(月)

あと二日で移動なのでむちゃくちゃ忙しい。仕事で忙しいとかいってたきのうとかおとといなんて目じゃなかった。犬のかんづめはなくなってるし、出さなきゃならないゆうびんはあるし、銀行にはいかなきゃならないし、洗濯物はたまってるし、まだいろいろとしとくべき買い物はあるし、毎回毎回どうしてこうもゲルの解体と移動がたいへんか。こんなにたいへんではモンゴルの人たちはおちおち暮らしていられないではないか。つまりあたしは、モンゴルの人でもまぐろでもくじらでもなくて、ねっからの定住農耕民のくせにこういう遊牧民のような、回遊魚のような生活を、営んでおるから適応しないのである。今回は日本に帰りついてもしばらく放浪するので、なんだかとっても落ち着かない。片づけなくちゃいけない仕事は、最後のひとつを残してほぼ制圧した。ところがこの最後が。某所に詩をかいておる。某手帖とか某イカとかなら気楽(まだ気楽という比較級)、いくら長くなってもどんなに逸脱してもOKだ。でもここは、字数も行数も制限がある。短い詩は、S匠に言われなくとも苦手である。その上、なんとなくこっちにも「詩」みたいのを書かないと、という意識がある。その上いつものことだが、書き方をすっかり忘れておる。この「『詩』みたいの」という意識は、まったく、詩を書く上での、なんというか、がん細胞みたいなものなのである(いや比喩としては最低、だってがん細胞のことなんて何も知らないので、ことばを使った気がしない)。しかし、いやしくも詩人が、詩を書いているという状態は、なんかとってもfestive!  お、英語なまりが。

女友達とトメの成績とグレツキ追悼

2010年11月14日(日)

トメは一日風邪ひいて寝込んでいた。あたしは午後Dアンとお茶、つかコーヒーしに新規開店のPeet's Coffeeへ。そこで語りたおしたたおしたたおした、ここのところの鬱憤を、自白剤でものんだみたいにぶちまけてやった。ざまあみろ。Dアンはしっかり聞いてくれた。たまには必要だ、こういう時間。2、3日前、Bバリーとお昼食べに行ったが、なんか別の話になってしまい、ここまでの爽快感はなかったのだ(たいていあるのに)。帰ってきたらすばらしい出来事が。学校から成績表が送られてきて、トメの成績がぐんとあがっていたのである。先学期はさんざんであった(というかいつもさんざんなのであった。よかったことがないのであった。なんだかもう、おもしろいくらいに勉強しない子なのであった)。はじめて見る(いや、体育とかでは見たことあるかも)Aの字はさんぜんとかがやき、先生のほめことばはなんと美しくひびいたことか。きのうからずーっと、ずーっと、ずーっと、グレツキの交響曲3番をきいている。というかきのうの夜、何時間もかけっぱなしにしておいたiTunesにヘッドフォンつないである。さっき仕事場にかえって、さて音楽でもと思って装着したら、ずっとかけっぱなしのままだったそれが流れてきたので、そのまま聞き続けている。そればっかり。まるでイチローの食事みたいに、同じものをそればっかりくりかえしくりかえし。いい追悼の手段である。

ローマ専門家と日系人トメ

2010年11月13日(土)

ギリシャローマ文化専攻のNにしKこさんと知り合って(Jフリーの紹介でfacebookでしりあったのだ、なんと今どきらしい出会いであろうか)やりとりしているうちに、専門家にききたいことがあったのを思い出した。テルマエロマエのルシウス・モデストゥスと皇帝のルキウスの名前は同じ名前なのか、ならばなぜ違う読み方なのか。で、きいたところ ルキウス Lucius(皇帝と同じで、「光」の意味)の近代語なまりかと思っていたが、よく考えるとあるいは Lusius という名前もあるから(動詞ludo スポーツをする、遊ぶ、楽しむから「楽しい人」「遊ぶ人」の意味)それかもしれない、と。なるほどーーー、「謙虚に楽しく遊ぶ人」か。きょうはトメと友人を連れてコンボイのアジア食品屋めぐり。トメは思春期になって、自分がアジア系、日系だということを非日系の友人にみせるのをためらうようになった。(すごくよくわかる)きょう連れて行った友人は、高校で知り合った子で、半分アフリカ系。たのしそうにボバ茶をのみ、にくまんを買い食いしていた。

父の電話とS野さんの追悼文

2010年11月12日(金)

おとといあまりに辛かったので、もう無理はすまいと思いつつ、きのう10時ごろに仕事をはじめたらつい入っちゃって、また夜明け近くまで。twitterというのもけっこういいかも。適当なリズムをつくれる。日本時間の夜7時すぎに父に電話したら、受話器取ったのにすぐ音楽が鳴りだして(そんなことは一度もなかった)かけ直したら話し中、えんえん10分から15分も。これは倒れて起き上がれずにもがいているんじゃないかと悩んで、とうとうS村ヘルパーさんに電話をしたら、今から見に行きますといってくださり、20分くらいで連絡がついた。父はもうベッドに入り、電気もすべて消してぐっすり就寝中で、熟睡していたからねぼけて電話に出られなかったそうだ。「そうやってどんどん寝る時間が長くなっていくんだなあ」と2、3日前にいってたけど、ほんとにそうだ。これが7時になり、6時になり、5時になり、4時になり、3時になり、中略、10時になり、9時になり、いつも起きる8時ごろになって24時間眠るようになるともう目を覚まさなくなるのか。父の論理からいえばそういうふうだけど、そんなふうに気楽にことがすすむとは娘としては思われない。ゆうべはS野さんの追悼文をかいていたのだ。S野さんの最後の連載は(小説宝石)ほんとに凄かった。

ヤキ

2010年11月11日(木)

きのうは具合がわるくて、1日ぐーたらと寝ていた。昼間に3時間も熟睡したし、夕方にはビール飲む気にもならなくなって、ワインすら飲めなくて、これは早く寝た方がいいなと判断し、8時に寝て6時半に起きたけど、まだなんだか疲れが残ってる、というか「わだかまっている」感じ。年だ。ヤキがまわった。ねんぐのおさめどきってそれほどでもないけど。このごろしめきりでちょっと無理すると毎回こうだ。飛行機のっても毎回こうだ。でも今日はYイカがある。S野さんの追悼文もかく。でもその前に、午前中はもういちどベッドに帰ってゆっくり寝たほうがいいような感じもする。午後になって元気がよみがえって(20パーセントくらい)きたので、ボールを買いに行った(ついでにトメがあれこれいろんなものを買っていた)ら、カードが使えなかった。前にもこんなことがあって、一回はセキュリティがかかったせいで、もう一回は支払いが滞っていたせいだ。それであわてて家に帰り、VISAの日本の窓口へ電話したら、支払いはちゃんとしていた。セキュリティだった。しかしセキュリティはかかるというのだ。あたしは以前にもこういうことがあったから、情報のとこにメモが「海外在住なのでセキュリティかかったらすぐ解除するように」とついてるから1、2分で使えるようになりますと言われたが、お店は1、2分もまってくれないしこっちも不安で待ってられない。ほんとに不便きわまりない。なんていうことを、電話で見ず知らずの日本人と30分以上話しちゃった。娘たちやJフリーやY坂さんとしゃべるのとは、ぜんぜんちがう日本語だった。よくしゃべれた、うむ。新ボールでサッカーやってたら小雨がぱらつき、虹が出た。いつも東に出るので、いつもあっちに出るねとトメにいうと、太陽が西だから、と的確な答えが返ってきた。あたし一人バカみたいじゃん。

トメの誕生日と父の反応とF枝さんの般若心経

2010年11月09日(火)

きょうはトメの誕生日で、レストランを予約していた。たまにしか行かないイタリアンで(いつも行くレストランが休みだった)住所から調べて名前かわったのかなーと思いながら予約して、招待した友人にもちゃんと知らせて、今日そこに行ったと思ってください。友人たちは先に来ていた。そしたら予約が入ってないという。へんだなーと思いながら、遅い時間だったので、問題なく席をつくってもらって食べはじめたのだが、そのうち、名前かわってないじゃん、と気がついた。つまりあたしが予約したのは同じ通りの違うレストランだったのである。バカみたいな話。だいたい友人たちだって、どうしてそこに(知らせたのとは違うレストランに)来られたのかわからない。ひとつ仕事がおわって虚脱するひまもなく次の仕事。なかなか取りかからずにぐーたらしてるからまったく効率悪いこと。中学時代に、先生や父から指摘されたそのまんまだ。ゆうべ父と話していて、トメが15歳だよ、といったら「あっらーー」と驚いているので、感動するよね、といったら、「娘が55歳だということにも感動してるよ」といわれた。そうだ、twitterのほうに書いたからこっちに書こうと思っていて書き忘れていたこと……F枝さんの作曲した般若心経のデモテープが届いた。すごくいいのである。最初楽譜をおくってもらったから音にできなくてカノコに送ったら「カノコ、これ弾きたい!」って返ってきた。

H田とJフリーとBバリーとS子

2010年11月08日(月)

twitterをはじめて、おもしろいじゃねーか、と思ったときにH田に再会してやめられなくなってしまったが、あたしもおとなである。がんばって仕事してるもん。信じて。twitterもsafariもFireboxもちゃんと閉じて、封印して、仕事してるのである。やっと、その気になってきたのでおもしろくなってきた。きのうまではただ、ただ苦痛であった。twitterを始めた以外にも、CDを二枚買った。一枚はきょう早々と届いた。IvesのHolidaySymphonyとCoplandのAppalachian Spring、SF Symphonyの。こないだitunesで、第3楽章だけ買ってのめっていたのをやっと買いそろえた(第3楽章だけむだになった)。てな買い方するのもせっぱつまっていたからだ。きょうはS子に取材して、「負うた子に教えられ」の第二弾。いや、お経のこと書いてるんですよ。しかしそれがおもしろかったのなんの。そしたら夕方にはJフリーから電話があって、うれしかったのなんの。いいなあ。家族以外の、なかよしと話すのは。そしたら夜にはBバリーと電話でしゃべった。やっぱいいなあ、家族以外の、なかよしと以下同文。このごろ孤独にさいなまれていたので、ほんとに楽しかった。ありがとう、Jフリー。

涼しくなった

2010年11月07日(日)

サンタアナは去った。涼しくなったから今晩はスープだった。スープ作るのは好きだ。こないだうち番頭さんとやるのやらないのと言いあっていたのに、つい出来心で、ツイッターをはじめちゃった。番頭さんに屈服した感じである。でも番頭さん、まだ気づいてない。でもやりかたがわからない。わからない上にぞくぞくフォローする人のお知らせがメールで来るのではっきりいっておそろしい。もしかしたらこのブログもたくさんの人に読まれているのかもしれない。本についてはそんなこと考えたこともなかったが。ツイッターよりブログのほうが、いっぱい書けて楽しいのである。さー、こんなことやってないで仕事仕事。

まだサンタアナ

2010年11月06日(土)

きょうも暑かった。午後4時ごろにみたら84度あった。28度くらいか。でも今(深夜)は涼しいどころかウスラ寒くてあったかいお茶をすすっておる。あしたは74度、あさっては65度、どんどん下がるが、そのへんが下限である。あしたはDアンとJリーが帰ってくる。あさってはSageに注文しておいたケーキを取りに行く、なぜかというとしあさってがトメの誕生日だから。で、誕生日の予定は何もきまってない。誕生日はともかく仕事のほうもどうもすすんでなくて、いらいらしたり、むかついたり、悪い夢ばかりみたり、ネットいって自己嫌悪に陥ったり、甘いものたべたり、ワインのんだり(こういうときはビールをおいしく味わえないのでビールのみたくない)トラデスカンチャの抜け毛をとったり(キリがない)。今はなんだか、ニコだけを頼りに(タケも頼りにしたいのだが、この頃引退しちゃったので)生きておる。
いま、おそろしい事実を発見した。日本の暑気とサンタアナの違いだ。もちろんぜんぜんシステムがちがうんだけど、それはともかく。湿度のあるなしである。そしてその結果、日本の夏は、家の中のほうがおうおうにして家の外より暑い。しかしサンタアナに蹂躙される南カリフォルニアでは、家の中は家の外よりかくじつにすずしくてしのぎやすい。

サンタアナ

2010年11月05日(金)

98度あった。摂氏でいうと37度だ。一難去ってまた一難という感じである。窓という窓をあけはなして、ときどき氷入りの水を飲みすいかを食べた。犬たちの水にも氷を入れてやった(感謝されたかどうかわからない)。洗濯物があっという間に乾いた。ぶ厚い稽古着も、バスタオルも。それはなんだかおもしろかった。夜、暗くなってから外の植物みんなに水をやった。

正法眼蔵随聞記と選択本願念仏集とこんどの「詩人の聲」

2010年11月04日(木)

顔はかゆいわ眠れないわでうじうじしているのは何故かと考えたところ、例のしめきりなのだな。このところずっと正法眼蔵随聞記を読んでいたのだが、わかるかというと、正法眼蔵よりはずっとわかりやすいのだが、よくわかるとはとてもいえないし、座禅というもので何もかもOKにしちゃおうというところに今一つ納得がいかない。またこんど読もうと思って脇に置いて、中断していた選択本願念仏集を読み返しているけど、こっちはもっとずっとわかりやすいけど、なんでも念仏でOKってところがやっぱり納得いかない。とっつきやすいけど、何か鋭利なものをのど元につきつけられて覚悟しろよと言われてるような気がする。で、その覚悟はできてない。しかたがないから夜中に起きていて、「連環記」を手よみしたり、音楽買ったりしていた。11月18日のStar Poet Galleryでやる「詩人の聲」では「ラニーニャ」(むかし書いた「小説」)を読もうと思っていたので、二十年くらい聴いてなくて忘れかけていたショパンをきいとこうと思って英雄と軍隊と雨だれをi-tunesで購入したのである。この夏、M脇さんが日米の高校生たちに、「今どきの人は曲を1曲ずつ買う、ぼくたちはアルバム単位で買ったから売れない曲もしっかり聴けたし、作り手の何を作りたいかを受け取ることもできた」と力説していたのを聞いて、激しく同意したものだが、こうやって1曲ずつ買えるのはやっぱり便利だ。グレングールドはやってないし、アムランもやってない(やってるかもしれないけどi-tunesではなかった)から、とりあえずアシュケナージのにした。こういうおじさんの巨匠のを選んでしまうっていうのがなんか自分を信じられない感じ。ほんとはカノコみたいな未熟な若いやつのまちがいだらけのぐちゃぐちゃな演奏が聴きたいけど、名前しらないし、カノコのショパンは出てないし。サンタアナらしくてものすごく暑い。犬を洗ったらノミがいっぱいいた。

植物と選挙と大家さんの免許の更新

2010年11月03日(水)

この頃日本行きを10日とか2週間とかにしている上に、いない間はLシーが水やりしてくれてるので、帰ってきても植物が元気だ。それでまたちょこちょこといじりたくなっている。だから買い足すし、うちの中の鉢たちもみないい状態をたもっている。めずらしい植物を買ってくるつもりは毛頭なく、ただひたすら強くてじょうぶでたくましくて明るいものを集めたい。だからたいていサトイモ科かツユクサ科、たまにシソ科とクズウコン科。色が欲しくなったらベゴニア(シュウカイドウ科)のドラゴンウィングにかぎる。こういう気分になっているときは庭にもよく目が行くのである。そこで家の脇、陰になっていて風がよく通る、カイガラムシがついちゃったやつや枯れかけたやつを出しておくところ(病院ともモルグとも呼んでおる)から、元気になったアグラオネマとピンクの花の咲く木立ベゴニアを退院させてきた。きょうは選挙(このブログは日本時間に設定してある)。選挙権はない。ところで大家さん、もう11月3日ですよ。免許の更新には行きましたか?

ベゴニアとカラテアとアマリリスとカラー

2010年11月02日(火)

きのうはつれあいにむかついてむかついてむかついて、処理しきれなかったので、家を飛び出していって園芸屋にいき、上記のものを買ってきた。日陰用植物の棚にあったサトイモ科、よく見たらカラーだったので、外に地植えする。ベゴニアは7ドル99の少々割高感のある鉢だったが、なんとしてでもこの赤が欲しかったのである。ふたんから将来の不安にさいなまれているから、起きる直前に、不安にさいなまれている将来の夢を見た。

   
談話室 リンク集「豆の茎」 メルマガ「豆蔵通信」 サイトマップ