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伊藤製作所「豆畑支所」
   
 

出前

2008年02月29日(金)

飯塚市で万事OKライブの出前だった。本も売れた。なんかこのごろ行商人のように生きている。N川さんはじめ、みなさんありがとうございました。行きがけに、九州自動車道で、数台前の追い越し車線にいた車がとつぜんくっきり左折してガードレールに激突した。何がどうしてどうなったのかさっぱりわからなかった。巻き込まれた車はいなかった。
帰りがけに眠眠打破を一本飲んだから、ぜんぜん眠れなくなってしまって1時半だというのにぱっちり目が覚めている‥‥。困った。

シベリヤ

2008年02月28日(木)

シベリヤとかいた方がシベリアよりシベリアらしい。とにかくH田のおくってくれたシベリヤが甘食とともにやってきたので、ぎょっとして(大量にあった)、ひとつ食べて、くそ甘さに感動しつつ、近代文学館の「シベリヤ友の会」K下さんに持って行った。むかしのシベリヤより、ようかん部分がぶ厚く、かすてら部分が、なんというか、微妙に繊細。甘食はむかしもこんなふうであった。今たべた方が、食べ方をしってるのでおいしく思えた。むかしはきらいだった。ぽそぽそしていて。今もぽそぽそしているが、スコーンに似た感じなのである。ぽそぽそしたものを食べ慣れてしまったのである。ぽそぽそしたものには、無条件の違和感を覚えるはずの照葉樹林文化出身者なのに、なんとしたことか。
S匠から「倣古抄」がとどいた。出たときにももちろんいただいたけど、今すごく読みたくなって探している、カリフォルニアにもっていっちゃったのかもといったら、S匠が、ありがたくも、おくってくださった。。。。ううう、持つべきものはS匠。「鷹の井」も「梅の木」もおもしろかったが、ここにはいっている「九十九がみ」、すごくおもしろい。漫画のように(ほめことば)おもしろい。
倣古抄(平成十三年刊)には、今まで待っていてもらった感じ、やっとおもしろいおもしろいと心から言えるように、あたしが追いついてきた感じ。すごさがわかってきた感じ。飛行機の中で読みふけった「火の山 山猿記」にも、飛行機をおりてから読んだ諸星大二郎にも、世阿弥にも、三島の卒塔婆小町にも、待っててもらった感じ。世阿弥なんて何百年もひっそり待っててもらった感じ。
父のところから帰ってくると、全身がタバコ臭くなってて咳がとまらない。

右往左往

2008年02月27日(水)

きのうは雨で、一日じゅう熊本を右往左往していた。カノコに頼まれた箏の爪の輪をかいにいき、ペンや原稿用紙や靴下を買いに行き、母に頼まれためざしを買いに行き(「あんた、悪いけど、めざし焼いてきて」と母がいうんだもん。青魚、臭いからあたし自身はだいっきらい)それからスーパー清巧が閉店してしまったので遠くのサンコーまで植物を買いに行き、サンコーの隣の熊日に行って文学隊の謀議をし、それから橙書店によったのであった。夜半、おしゅうじをした。ペン習字と筆ぺん習字。お習字というか、筆でなんか書くのをやりたいなあと思うけど、めんどくさいので筆ぺん。それからこないだもらったバラの首がまがってきたので、みんな緊縛して吊した。うちには今、そうやってミイラ化したバラが何束も何束も下がっている。

2008年02月25日(月)

Amazonで、高いから、悩んで悩んで、キヨミズの舞台から飛び降りるつもりで買った本が今日来たけど、悩みすぎたあげく、なんかトチ間違えて、数を「2」にしたらしく、二冊きちゃったのであった。悩んで悩んでやっと買った本だけに、飛びあがらんばかりに(常套句ではなくほんとに)あせって、返品しようとしたら、なんと返品に必要なバーコードを印刷しなくてはならず、うちのプリンターがこわれているのであった。それでさらにあせって、いろいろと手段を考えたあげく、H田に電話して、いやがるのを説き伏せ、Amazonのページをその場で出させ、あたしのアカウントにいかせ、それを印刷させてあたしに送ってもらおうと試みたが、やってるうちにめんどくさくなったH田(とても短気、短気の国から短気の宣伝販売に来たような女なのである)が、「あたしが買い取ってやる」と言いだし、それじゃ悪いからH田に寄贈することにしたのであった。そしたら「あんたの執着している『シベリア』をネットでみつけたから送ってあげるよ」というので、本とシベリアで、行って来い。本は「キルギスの叙事詩マナス」というのである。T島さんがさんざんおすすめの本をやっと買ったわけだ。
ラルフ・ネーダーが立候補するっていうので憤慨している。なんたる愚挙か。

近代文学館で出前

2008年02月24日(日)

きのうは、熊本近代文学館で「ホーム」の出前であった。朔太郎賞記念なのであった。お花をもらった。バラやユリなのであった。おはぎももらった。本も売れた。それからOrange(その隣には、橙書店が開店!)で宴会であった。お花をもらった。ダリアやお花のつめあわせであった。みなさんほんとにありがとう。文学隊はいよいよ始動‥‥すると思う。ひみつけっしゃごっこをしている子どもみたいに愉快である。

パーマ

2008年02月22日(金)

パーマかけた。「鳥の巣」のようになった。もともとくせっ毛なので、自然に形づくろうと思うとこうなると、行きつけの美容師さんにいわれた。夏にパーマかけたときは、「山姥」のように。がテーマだった。なんかー、少し若返った感じ、気のせいか? 白髪はまだある。S猫庵さんに見てもらいたい。こんどは「比呂美ねーさん、思いがけずいい女」とかいってくれるかも。いってくれるかも。くれるかも。かも。(コダマしている)
忙しい。衰親の世話と文学隊の謀議に。

天草の赤まき

2008年02月21日(木)

先日来気になっていた天草の「赤まき」なるものを、おととい、近代文学館で食べた。K下さんとその話をメールでしていたので、買っておいてくれたのである。ありがたい。県庁の売店に売ってあったということだった。それはなにかというと、「一六タルト」のようにあんこを巻き込んだカステラをさらに赤い(というか、濃いピンク)求肥で巻いたもの。周囲の求肥はとてもしっとりもちもちだったが、中のあんこ巻きのカステラが乾いた、ぽそぽそした作りであった。「こんなしっとりした赤まきは食べたことがない、ふつうはもっと乾いている」と天草出身のB場さんがいってたのである。
赤まきへの興味はどうして出てきたかというと、「シベリア」
こないだから、なんだか「シベリア」がなつかしくなって、べつに食べたくてしょうがないというわけではないが、あのお菓子は今頃どうしているのだろと思うようになり、調べていたら、「赤まき」が、ひっかかってきたのであった。
「シベリア」は東のものらしく、熊本ではなかったそうだ。実は、子どものころ、パン屋ならどこにでもあったシベリアは、すきではなかった。ださい、くそ甘い、と思っていたが、今は、機会が有れば、もういちど、澄んだ、おとなの心で、それを食べてみたい。
シベリアも赤まきも、ぜーんぶwikiで調べた。もうそういうばかなことは調べないことにする。

ネット依存からの生還

2008年02月20日(水)

ネットはやはりときどきつながらなくなる。しかしそんなことはどうでもいい。ネット依存完治であります。熊本の家では、地下にネット口があり、わざわざそこにコンピュータを持って行ってつながないといけない。そこはおそろしく寒い。その上コンピュータの調子がおかしくて、そのつど、再起動しないといけないのである。それが億劫で、必要最小限のネットとメールしかしなくなった(メールにかんしては、多少不都合が出ている)。なぜ、むかしはあんなに、何でもかんでも調べたかったのかわかんない。まんじゅうの種類も、漫画の詳細も、音楽についても、吹く風も、生えてる草も、いちいち、いちいち、調べずにはすまなかったし、朝日も読売もCNNも10分おきにのぞいてみなければ気が済まなかった。いまは、なーーんにも調べないでも楽しく暮らせる。すてきである。

こんどはネットが

2008年02月18日(月)

そしたらこんどはネットがつながらない。今はたまたまつながっている、これこのように。しかし寒い。人の住んでいない家ってほんとに寒い。家の中でマフラーしてコート着ている。暖をとるために冷凍うどんばかり食している。カップやきそばや薄皮クリームぱんも好きだが、それでは暖はとれませぬ。

熊本、寒い

2008年02月17日(日)

11日は明け方、息も絶え絶えで宝石のしめきりを終わらせて飛行機にのり、12日はワシントンでJフリーとF島さんたちと、リンカーン・メモリアルとぜんぜん咲いていない桜を見て、夜はケネディセンターで朗読し、凍った路上ですっころんだ。13日は飛行機にのってカリフォルニアに帰り、入れ違いにワシントンに着いた師匠と電話で話し、荷造りして14日には日本行きの飛行機にのった。15日には東京について、T島さんに電話して、M子の家に行き、高校時代の同級生であるH川くん(普通のサラリーマン)と会長(昔は生徒会長だったが今は歌舞伎の義太夫シンガーなのである)が来て、同窓宴会し、16日にはY田さんにあって飛行機にのって帰ってきた。親は年取っていた。前から年取っていたがさらに。母が羽田で買った「くさや」を喜んで食べていたが臭かった。父の家は煙草でもうもうで、気管支炎がさらにひどくなった。帰りついた自分の家は、つめたくて寒くてだれもいないのに薄汚れていて、ネットに接続できず、洗濯機が動かず(水の栓がしまっていた)、ストーブの動かし方がわからず、食べ物がなく、惨々たる有様。ゆうべM子んちで「PLUTO」全巻熟読し、羽田で買い求めた諸星大二郎「鳥類図鑑」いたく気に入り、サラ子が年末に買ったらしい「大奥」第三巻、うれしく読んだ。

あああ

2008年02月10日(日)

借金なら自己破産寸前。

選挙

2008年02月06日(水)

「金もいらなきゃ名誉もいらぬ‥‥」ってお笑いが昔あったな。「あたしゃも少し背がほしい」ってつづいた。今日のあたしは「あたしゃ選挙権がほしい」。ここでは永住権もってる新移民にすぎないので、選挙権はなんにもないのであった。こないだアメリカ人になったばかりの夫がいそいそと選挙にいくのを指をくわえて見てるばかりなのであった。

雨あがり

2008年02月05日(火)

大家さん。そっちは雪で、こっちは雨です。でももう止んで、まわりは春になりました。

詩を読みます

2008年02月04日(月)

3月16日午後6時から
三宿の Star Poets Gallery にて
一時間ぶっつづけで詩を読みます。
Poetry Voice Circuit の185回めです。

一時間ぶっつづけで客にむかって詩を読むのは、とてもおもしろい。
たいてい朗読会の持ち時間といえば、よくて20分、10分なんてこともある。あたしは詩が長いので、気に入ってるのをちゃんと読むと、どうしても1つの詩に20分かかる。お客がアキてるかなあと考えると(考えなくていいのだろうが、つい考えちゃって)、細切れにしちゃって読み通せなかったりする。音なし、素声で、ひとりで、何がなんでも一時間読めというT童さんの考えはおもしろい。少人数の客に面と向かい合って、じっくり語るのもとてもおもしろい。詩をめあてに来てくれるお客ばかりなので、アキてるかなあなどとなやまずに、むしろアキるのを覚悟で来てくれてるんだなと考えて(あたしもよく朗読会にはいったが、アキることもあったが、それはそれで朗読の醍醐味であったし、ぜんぜんアキないときはマジでことばにとらわれたような感じで、ほかの芸能にはない、素人芸だが、その素人くさいとこがまた良くて、ことばの出てくるその原点を見せつけられたような感じがじつにスリリングで、感動して帰ったものだ)どうどうと、詩ばかり読めるというのも、とてもおもしろい。入場料が高いのが難点だ(2800円、予約すると2500円、学割有り)けど、ひとりの詩人から一時間、エネルギーをしぼりとる(マジでボロボロになる)代金と思ってください。
http:www.star-poets.com

事故

2008年02月03日(日)

コカコーラのトレイラーがガードレールを突っ切って下に落ちた。運転手は病院に運ばれた。ガソリンその他が、その下の潟に漏れ出た。そこは自然保護の対象地である。潟に住む水鳥、魚、その他、それから海浜性湿地帯の植物がたくさん生えている。

月初め

2008年02月02日(土)

がけしたのさらに下‥‥。かげしたの土に埋もれて出てこられない‥‥。
(大家さんへの返言)

とかいってたら、今日、崖下に落っこちた(らしい)車を見た。空にはヘリコプターが何台も飛んでいた。下は潟、海につながっているところ。3時間後に通ったらまだ捜索していた。気の毒に。

   
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