朗読会打ち合わせしました
2005年05月11日(水)
お知らせが予告よりも一日遅れましたら、昨日、朗読会の打ち合わせしました。なかなか愉快な会になりそうです。演目というのかな?まだ何を読むのかは決まってません。というか、まだできてないという人もいました。出演者などは、またトピックス欄でお知らせしてゆくようにします。
神田小川町は、本屋さんの多い神保町と秋葉原や問屋街のある日本橋京橋の間で、静かな町です。お散歩をかねてどうぞ朗読会に起こし下さい。ただ本を読もうと思っている私よりも、音楽をつけようとか、いろいろ企てている皆さんのほうが、おもしろそうです。
小川町画廊さんも打ち合わせに加わっていただいたのですが、話は流れ流れてお菓子作りのことになり、画廊でケーキの展示会とか、メレンゲでやるインスタレーションなんておもしろいだろうという、とんでもないところまで行ってしまいました。
花しょうぶ 二番目の花
2005年05月10日(火)
母の日ということで花屋ではカーネーションがはばをきかせていますが、花しょうぶが今頃になって出回りはじめました。6日のあやめの言葉とおりお節句を過ぎてしまうと、見る人の少なくなる花ですが、ほんとうのしょうぶの季節はこれからです。
以前、しょうぶの花は一本の茎から二つの花が咲くことをトリックに使った推理小説を読んだことがあります。その小説では、ふたつ咲くはずの花が三つ咲いたのが事件をとく鍵になっていました。覚えているのはそれだけで、小説の題名も作者の名前も、そしてどんな事件だったのかも忘れてしまっています。たぶん殺人事件だったような気がするのですが、まあ、推理小説で殺人事件意外の事件を扱ったものは珍しいですから、そう記憶しているだけなのかもしれません。
5日のお節句前に買った3本の花しょうぶがそろって二番目の花を咲かせました。二番目の花のほうが色が薄いのは、生けてある場所が暗いからです。それにしてもなぜしょうぶはひとつの茎からのびる芽の中に二つの花を隠しているのでしょうか?
みせしめ
2005年05月07日(土)
中学生になったばかりの甥っ子には小学校3年生の妹がいます。伯母さんの私からみれば姪っ子。そして甥っ子と姪っ子のお母さんのほうのおじいちゃんは畑作りの名人。我が家でもおいしキャベツや大根、さやえんどうなどたくさんお野菜を頂戴しています。
今、畑はいちごの収穫の季節。姪っ子はおじいちゃんの畑へイチゴ狩りに行きました。でも畑のすみには、なんだか茶色くなった鳥がつるされていました。おじいちゃんから見れば、この鳥は畑を荒らす大悪党です。で、姪っ子はそれが気味が悪いので、そっちのほうには近づかないようにしてイチゴを採ったという話を詳しくしてくれました。
で、彼女はちょっと考えこんで「ええとね」と首をかしげて、慎重に「みせ・・・」これで良かったんだっけという顔をして「しめ」と、覚えたばかりの言葉を発音しました。その仕草がかわいいのと、小さな唇から飛び出した「みせしめ」という言葉が残酷なので、周囲で聞いたいた私たちは思わず笑ってしまいました。
畑につるしてあった鳥が怖かったという思い出と一緒に「みせしめ」という言葉を覚えたのでしょう。こんなふうにして、人間はいろんなことを感じて覚えて行くんだなと、伯母さんはなぜかひどく感心してしまいました。優しいおじいちゃんも畑を荒らす鳥は許さないこととか、残酷だけど、そうしないとおいしいイチゴはみんな鳥に食べられてしまうこととか、そのほかいろいろと少しづつ解って行くんだなあと、なぜか納得の伯母さんでありました。
横浜中華街おいしかった。
2005年05月06日(金)
甥っ子の中学校入学祝いを横浜中華街でしました。かなり個性的な甥っ子です。けっこう辛らつな皮肉を言ったりします。これから大きくなるのを伯母さんは楽しみにしています。
で、中華街で食べたものでおいしかったのは、いしもしちの丸揚げ。黒酢のあんがおいしくって、さらに頭を誰も食べようとしないので伯母さんはむしゃむしゃ食べてしまいました。これが旨かった。頭が旨いから丸揚げにするんだなあと納得ものでした。でもこんなに大きな魚をどうやって均質に揚げるのだろう?よほど大きな鍋に油をいっぱいに入れて揚げるのでしょうか?
うちの娘はいしもちの胴体に火の回りをよくするために入れられた切れ目を見て「こんなかっこうで泳いでいるの?」と質問。答えるウェイトレスはカタコトの日本語を話す中国人で「?」顔。すかさず息子が「怖いじゃないかこんなかっこうで泳いでいたら!」なんというか、その、魚をあんまり見たことがないのがばればれでした。
九十九里の和さんは関西方面へご旅行。との君の友人さんは紀州の竜神温泉へ。北海道のハリーさんは函館へ、太平洋プロジャクトさんは八丈島へ、井上さんは群馬へ、豆蔵さんはなぜか多摩川へ、皆さん連休中はあっちこっちご旅行の様子でした。
スタッフ・ルーム解放は5日0時で終了しました。またスタッフ・ルームの解放の日を作りたいと思います。それまでにご来訪の方はIDとパスワードをご請求下さい。スタッフ・ルームをこれまでとおりにクローズにしてなんだか寂しいような、でも、ほっとしたようなへんな気持ちです。
やたらに掃除が
2005年05月05日(木)
ゴールデンウィークに入ってからやたらに掃除しています。こんなに掃除ができるなんて!大量に原稿を書き始める前触れでしょうか?だいたい原稿を書き始める前ってすごく掃除が楽しいのです。
昨年、3月に「うさぎとトランペット」の連載を終えた時から「ああ、掃除がしたい。掃除がした」って思っていたのですが、どうしても身体が動かなくて困っていました。ま、大学の講義8コマ、日刊連載1本、月刊連載1本、月におおよそ300枚の原稿を書くというスケジュール事態がむちゃくちゃだったのですが。
それで「掃除がしたい」のにぜんぜんできなくって、7月になったら今度は「どの原稿から先に書いたらいいのか解らなくなっったあ」になって、なんだか頭の中はぐちゃぐちゃ。10月には「おから」と「こんにゃく」と「切干大根」が食べたくなり、2月に医師から「立派な糖尿病です」といわれました。ううでもって体重を3キロ落としら、できました!「掃除」!思うように家の中が片付いて行くのって幸せ。結局、掃除ができなかったのは血糖値のせいだったらしい。まず血糖値からお掃除しなくちゃいけなかったのね。
刊行が遅れているすばる連載の小説。これから手を入れます。残酷な伐採や剪定の写真を集めた専用ブログも作ろうと思います。「おいらはとむべえ」のオリガさんとも新しい絵本を作ります。
残酷な剪定2
2005年05月04日(水)
画像をクリックすると大きなのが出ます。 ちょっと近所を歩くだけで、幾らでもすごい剪定を見つけることができます。枝を切り払われてたこ踊りしているような庭木。のびてゆく枝を電動鋸で切られた公園の欅。さらには公園の中の林にあった切り株にしては背が高すぎる木などなど。 切り株になりきってない木は私が立ったまま腕を伸ばすとちょうど同じ高さです。腰を曲げて伐採するのが面倒だったのかもしれません。立った姿勢のまま電動鋸で切られているのです。
残酷な剪定1
2005年05月03日(火)

昨年、読売新聞の「街路樹受難」という随筆を書いたところいろんな方から反響をいただきました。写真は家の近くの庭木ですが、街路樹と同じように乱暴な剪定をされています。これでは木に枯れろと言っているのと同じです。
志木市にお住まいのO氏も所沢で「目をそむけたくなるような剪定をされた街路樹を見かけた」と写真を送って下さいました。旅行をしていると全国いたるところで、こうしたとんでもない剪定を見かけます。今、豆蔵さんと、トンでもない剪定をされた木の写真を集めてみようと相談しています。
連休の間はのんびりムードで行こうと決めていたのですが、どうもその、なんというか若葉青葉の季節なのにあんまりな木をたくさんみかけるので、書きたくなってしまいました。こんなひどい剪定が目立ち始めたのは4、5年前からで、それ以前にはかなり幼児の記憶まで遡っても思い出すことができません。ある人から聞いた話ではこれは単に価格の安さを競う競争入札を自治体が導入したためではないか?という推測を述べていました。しかし、こんな剪定では幾ら安い作業料でも樹木が枯れてしまうので損害賠償ものです。
虎の肥満児
2005年05月02日(月)
うちの娘はなぜか池袋サンシャインシティで買い物をするのがすきです。ここは若い人向けの洋服屋さんがいっぱい入っています。20年前のパルコみたいな感じだなと私はときどき、彼女の買い物に付き合います。
日ごろはサイズが無いのが目に見えているので見向きもしない洋服屋に入ってみるとなかなかおもしろです。浮き沈みが激しい世界のようで、1年でそうとうに店が入れ変わっている様子は、ああ、洋服も売るのも水商売のようなところがあるのだなあと妙な感心をしたりします。どうせサイズはない!とあきらめていても「ありゃ、これは着られそうだな」という服を見つけたりします。で、見つけました。ベビータイガーのTシャツ。
胸に大きく舌を出した子どもの虎の顔がモノクロで描かれているのですが、実際に着てみると、その虎が太ってしまうのです。肥満児の虎。 「おかあさんが着ていると虎がコアラに見える」 ま、顔がやや丸くなるので、コアラっぽいと言えばいえなくもないでしょう。
というわけで肥満児の虎、気に入っています。3月末に京都、奈良を旅行したときに買った夜桜アロハはとうとう息子に取られていましました。まだ今のところは「貸して」なんて言っていますが、どうも常時、彼の部屋に行ったままになっているところを見ると、所有権が移動してしまいそうです。ベビータイガーのTシャツはあげないよ。気に入ってます。肥満児の虎。
夜間飛行
2005年05月01日(日)
朝、目が覚めるとなぜか「めぇめぇ」鳴く羊の声。あんまりお天気が良いので、頭の中もちょっとあったかくなってしまったのかと驚きました。隣接の住宅展示場にミニ動物園がやってきていたのです。羊は小さな柵の中をぐるぐる回りながら「めぇめぇ」鳴いていました。うさぎやハムスターなどのおとなしい動物がやってくるこの催しを、家の子どもたちが小さい頃は楽しみにしていました。で、その「めぇめぇ」を聞きながらこれを書いています。
冬の夜、歳若い友人が香水の「夜間飛行」について、ロマンテックな話をしてくれました。小説にでもしたいような話でしたが、これはモデル問題が勃発しそうなので内緒。「夜間飛行」はサンテグ・ジュペリの同盟の小説にもとづいた命名の香水です。
匂いや香りを言葉で説明するのはむずかしいのですが、この香水は一昔前の男性の整髪料の香りがかすかに混じっています。ま、おじさん臭いって言うと身も蓋もないのですが、女性の香水にしては幾らか苦さがまさっていると言う点でかつては最新の香りだった時代もありました。、で、ミラノのデパートで白髪のお婆さんがこの香水を買っているところを見ました。ああ、こんな年齢の人が若い頃からずっと使っている香水なんだと思ったものです。
冬のうちに「夜間飛行」を一本買ってそのままになっていたのをあけてみました。かつてのおじさん臭いという感じはもうなくなっていました。香水を生産しているゲラン社が成分を多少調整しているのかもしれませが、こうした整髪料を好んでいたおじさんたちは双翼の飛行機とともに悠久のかなたに消えてしまったのでしょう。叔母の「タブー」もそうでしたが、「夜間飛行」や「タブー」のようなオールド・ファッションの香りもなかなかいいなあという感じです。
「めぇめぇ」に「コケコッコー」という鶏の鳴き声も加わって隣のミニ動物園はなかなか賑やかになってきました。
白い藤の花の香り
2005年04月30日(土)
27日に叔母たちとお墓参りにでかけた時、南房総の館山ではもう藤の花が満開でした。藤は紫と白があります。お寺の駐車場では民家の生垣に蔓を巻きつけた白い藤が花房もたたわにいっぱいの花をつけていました。
藤は香ります。昔(今でもあるかもしれない)アナイス・アナイスという百合の香りの香水がありましたが、その匂いに似ています。アナイス・アナイスは生の百合よりも幾らか甘く軽く爽やかな香りでした。藤の香りは目に見えない空気の中に、ふわりとしたかたまりを作っていて、不意の鼻先を通り過ぎて行きます。
叔母が古風な「タブー」という香水を使っていました。「タブー」はある時期、一斉を風靡した香水ですが、今では手に入れるのが難しいそうです。そのオールドファッションの香りに新鮮な藤の匂いが交錯する瞬間があって、春が終わって行くのが惜しいようなひと時でした。
源氏物語の輝く日の宮のお局は「藤壷」で、そのお庭には藤が植えられていたということになっていますが、やはり春の終わりには、こうしたすばらしい香りが漂ったにちがいありません。
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