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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

黒門市場

2009年12月21日(月)

 アメリカ東部はたいへんな寒波に襲われているようですが、伊藤さんのところは大丈夫? 大阪の黒門市場を歩いてきました。大阪も先週末からすごく寒く、日曜日には小雪が舞いました。

 以前、知り合いと黒門市場でふぐを食べたときもすごい冷え込みだったのを覚えています。黒門市場はやはり「ふぐ」が目につきます。とらふぐの白いお腹に、白子を並べた魚屋さん。歩いていると、中国人や韓国人の観光客が話す声も聞こえてきました。お正月の買い物の人がそろそろふえだす頃。珍味屋さんには飾り松や梅をかたどった飾り蒲鉾がたくさん。それから栗の甘露煮。京都の錦市場よりもずっと安いので、内心「しめ、しめ」と言う感じ。八百屋さんは、にんじんを梅花に切ったり、百合根を花型に切る注文を受け付けますの文字がありました。魚屋さんが、魚の下ごしらえやお造りを引き受けるのは珍しくありませんが(ふぐなんて怖くって素人じゃあ手が出せませんし)八百屋さんが、野菜の細工を引き受けるというのは、初めて見ました。

 ふぐは丸ごと一匹買うと、魚屋さんが「ちりにしますか? てっさ(ふぐさし)にしますか?」と聞いて調理してくれます。「皮はどうします? 湯引きにします? それとも、鍋に入れますか?」と細かな注文も聞いてくれます。それで宅急便で送ってくれるの。23日にお客さんがあるので、一匹をふぐちり用にして送ってもらうことにしました。
「時々。ごく、まれにですけど。雪は降りますのや。途中の道に。そしたら、荷物が着かないことがあります。そのときは電話しておくれ」
 と言われました。関ヶ原あたりが大雪になると、トラックがまったく動かなくなることがあるそうです。まだそんな季節じゃないと思うけれども、今年は例外的な大雪もあるかもしれません。

 あと、八百屋さんで小豆島産の新物のオリーブを見つけました。きれいな緑色のオリーブです。

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