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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

青森美術館

2012年02月07日(火)


 12月9日に東京で小雪が舞いました。こういう年は年明けから大雪になることが多いなあと思っていたら、やっぱり記録的な豪雪になりました。

 青森美術館で佐伯一麦さんと自作を読んできました。青森では暮れから雪が降りっぱなしとのことでした。正月三ヶ日は晴れたものの、それからまた雪、雪、雪の毎日。除雪はされているものの、トラックが被災地の仕事に回っているので、雪を運び出すことができないそうです。市街地でも道路の両脇に雪の壁が出来ていました。

 青森美術館に到着したのは、日暮れ時。新青森から乗ったタクシーの運転手さんに「ここが青森美術館です」と言われても、見渡す限り真っ白な雪がぼんやりと光っているだけ。不安ととおり越してほんのちょっぴり恐怖を感じました。どこにも美術館が見当たらないのに、タクシーにいなくなられたら、どうしたらいいのでしょう! と。美術館がまっしろな建物だったので、日暮れの光では見分けることができなかったのです。よくよく見てやっと解りました。あれが美術館だと。それからは、街灯、これも雪に埋もれてましたが、街灯の明かりをたよりに美術館まで辿りつきました。



 翌日のパフォーミングアーツにご出演の皆さんはリハーサルの真っ最中。佐伯一麦さんも岡山から青森まで8時間も新幹線に乗って到着していました。

 これが1月20日のこと。下北の横浜町やむつ市で多くの車が吹雪に巻き込まれて立ち往生したのは、2月3日のことでした。日本列島は猛烈な寒気団に包まれて、東北、北陸各地から吹雪のニュースが伝わってきてました。下北では、夜半過ぎに自衛隊に災害派遣要請が出たと聞いてはらはらしました。幸いことなきを得たようですから、まだまだ油断できません。

 2月に入るとばかに暖かな陽気の日も出てきます。そういう日はなだれや落雪が怖いとのこと。で、また寒気が来ると、融けた雪が氷になり、そこに雪が降り積もるわけで、その怖さは想像にあまります。

 青森の皆様、どうぞこの冬をご無事でお過ごしになれますように。

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