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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

中沢ゼミ同窓会

2011年05月05日(木)



 中沢ゼミ同窓会を開いてもらいました。今年は地震で日本武道館の卒業式が中止になったので、OBOGによる卒業を祝う会と兼ねました。数えてみると、もう6回の卒業生が出ています。

 飯田橋アグネスホテルのバー。「服装はどうしますか」とお世話役をやってくれたジャックさんが聞いてきたので、平服でもいいし、お洒落をしたい人はお洒落をしてきてもいいということにしましょうと答えておきました。そういうわけで、私もず〜っと前に作った琉球絣の着物を着ることにしました。

 考えてみると07年8月に「おたあジュリア異聞」の連載を静岡新聞、熊本日日新聞に始めて、08年はかなりしんどいなあとすぎ(この年はいろいろ細かいことがありました)終わったら、一息つくぞと終了目前の09年1月に心筋梗塞で入院しました。退院してすぐに卒論面接。学校のほうはそれでもなんとかしましたが、驚いたのは、住居の改修。老朽化した配管の交換工事をすると管理組合から聞かされて慌てました。本音を言うと、病み上がりには、家の改修はしんどかったのです。配管の工事で壁をぶち抜いたので、ついでに家のリフォームで09年は終わってしまいました。で、リフォームの片付けができないまま10年夏にこれまたマンション外壁の大規模改修。とてもじゃないけど、箪笥から着物を取り出すなんて気にはなれませんでした。

 09年の心筋梗塞で退院してから、すぐに卒論の面接も入試の採点もしていたので、けろっとしているとか元気だとか言われましたが、それは誰か他の人と居るときだけで、一人になるとぐったりしていました。何よりも物を片付けたり、捨てたりができなくなっていました。ふわふわと遊びに行きたがる魂のあとを追いかけているような状態でした。家を片付ける。研究室を片付ける。それが一番できないのです。人の都合に合わせるのが嫌で嫌で仕方がありませんでした。ほかの人といると元気なのに、片付けだけはマイペースじゃなけりゃできないと。そんなアンバランスな状態でした。で、極め付きは地震。あ〜、どうしたらいいんだ! で、ようやくなんとか家の片付けをする目処がたってきました。ついでに研究室も。なにしろ地震でいろいろ崩れちゃったものだから。着物を着る気になったのはそんなタイミングでした。おかげで少し片付けの目処が立ちました。

 卒業以来始めて会う人もいた同窓会でした。いつものとおり、なんとなくみんな集まって、なんとなく気の会う人どうしがお話をするという、それだけの同窓会。「うちのゼミの同窓会にしちゃあ、珍しく定刻でみんな集まったなあ」とこれは、某氏の感想。「だって先生が定刻でいたんだぞ」とこれは初代夜ゼミのゼミ長の感想。いつもどうもすみません。あらゆることをマイペースでやりたい私です。

 職場の人とのお喋りとは一味違うお話ができるのが同窓会の良いところだと思います。またやりましょう。タイガーさんから「今度は名札をつけましょう」という提案をいただきました。そうしましょう。同窓会をする時には「豆畑の友」のトップページに告知を出すようにします。卒業以来連絡がとれない卒業生の皆さん、それからゼミ関係のみなさん(必ずしも卒業生でなくってもいいです。)今回は都合がつかなかった皆さん、告知を見たらお出かけ下さい。

 卒業文集が地震で出てきました。それぞれの年代全てありました。欲しい方はお問い合わせフォームからメールを下さい。

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