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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

お腹にフォークとナイフを刺した七面鳥

2004年12月26日(日)

 「マッチ売りの少女」。野坂昭如の短編小説ではなくて、ほんとうの「マッチ売りの少女」のほうですが、私はこのお話の絵本を何冊か持っていました。一番、印象が強いの祖母の家の納戸の中から見つけた本です。

 小学館の本で、子どもの本なのに、ちゃんと大人の本のような体裁を持っていて、本そのものの厚みもありました。この本の中にお腹にフォークとナイフを刺した七面鳥の絵がありました。七面鳥はフォークとナイフを刺したまま、よたよたとこちらに向かって歩いてくるのです。クリスマスになると必ずこの七面鳥の夢を見ます。高校生くらいまでは恐ろしかったのですが、それ以上になると、サンタクロースを同じくらいにお馴染みの存在になってしまいました。

 お腹にフォークとナイフをさした七面鳥が出てこないと寂しいくらいです。今年は出てこないなあと思っていたら昨夜でました。ちょっと焼けすぎのようなやつが。

 納戸に入っていた小学館の本はもともと叔母の持ち物だったみたいです。ある日、叔母と話していたら、叔母が「お腹にフォークとナイフを刺した七面鳥の丸焼きの絵があって、あれが怖かったの」と言ったので、同じ本だと解ったのです。叔母がずっと七面鳥の夢を見ているかどうかは解りません。

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