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商品名
2004年07月16日(金)
小説を書いていると意外な言葉が特定の企業の商品名であることに気づくことがあります。有名なところではテトラポットでこれは一般には「波消しブロック」と言うのだそうです。ファミコンも特定企業の商品名で「テレビゲーム」が一般的な名詞です。教科書に載せる文章になると、こうした特定の商品名を使わないという基準がもっと厳しくなります。
教科書ですから特定の商品名は使わないというのはもっともな気がするのですが、実際に原稿を書いてみると意外な単語が商品名であるのに驚いたり、困ったりします。例えば、バンドエイド。これは子どもの頃からなんとなくそう言ってきました。救急絆創膏なんて言い方はしませんでした。サビオという商品もあって、それを使っている時も、呼び方はバンドエイドでした。きっとサビオのほうが薬局においてある地方ではバンドエイドではなくてサビオの名称のほうが一般的な呼び方だったところもあるかもしれません。
調べてみれば、商品を作った企業はなくなってしまったけれども、商品名は一般的な名詞として残ったいるものなんていうものはきっとあるに違いないのです。もしそういう単語を知っていたら教えてください。
街の中と口の中
2004年07月14日(水)
思わず「なんと横着な」と言っていましましたが、朝食を済ませた娘がテーブルの前で歯を磨いていました。なんでも二度目の歯磨きだそうです。
獅子文六がフランス人は朝のカフェ・オーレの味を損ないたくないために朝食を済ませてから歯磨きをし、イギリス人はきれいな口で朝ごはんを食べたいために朝食前に歯磨きをすると書いていました。
そのことを娘と話していると彼女は日本人は朝食の前と後の両方で歯磨きをすると言うのです。だとすると、日本人のごはんの味よりの清潔好きということになる笑うと、「口の中はきれいにするのに、街の中はごちゃごちゃだね」と皮肉を言うのでした。
街並みが美しくないということと、口の中をきれいにするというのが並ぶとなんとなくみょうな気がしました。
セミプロの哲学
2004年07月13日(火)
パック・イン・ジャーナルは生放送の番組終了後に出演者どうしで雑談をしているとなかなかおもしろいことがあります。時には番組の中の激論が控え室まで持ち越しになることもあります。10日は放送中も穏やかでしたが、番組終了後の話題も、野球の一リーグ制移行で穏やかでした。幸い強烈な近鉄ファンもいなければ、頑固なアンチ巨人の出演者もいなかったので、関西の事情に詳しい評論家の八幡和郎さんから、関西経済のお話を伺うという展開になりました。
八幡さんは野球もサッカーと同じように二部リーグ制にしたほうがいいというお考えです。そういう話の中で、「セミプロの哲学」という話題が出ました。アマチュアでもなかければプロでもない。ちゃんとお金がとれることができるけれども、お金を目的にしないセミプロの哲学というものがあればいいというご意見にはまったく同感でした。
野球もサッカーのような二部リーグ制が良いのかどうかは別の議論としても、その話を聞くうちに文学も似たようなものだなあと思いました。同人誌というセミプ集団があって、プロの作家にも緊張感が生まれるという状態が崩れたのは、文芸誌が新人賞で作家を出すようになってからです。
私自身が同人誌を知らない新人賞から出てきた作家なのであまりなことは言えませんが、セミプロという存在とセミプロの哲学を失った結果の損失は、一般に考えられている以上に大きいのかもしれません。もっとも、私が小説を書くようになった1970年代後半頃には同人誌も勢いを失っていて、弊害のほうが大きいというようなこともよく耳にしました。話として聞くだけでなく、「これは困ったことだ」という光景も目にしたこともあります。それでもその頃は、セミプロの哲学と聞いて思い出す作家が幾人もいました。プロが脱帽する人々でした。
パック・イン・ジャーナル
2004年07月11日(日)
10日、パック・イン・ジャーナルに出演しました。今夜は選挙特番だそうです。私は選挙特番はおうちでゆっくり眺めさせてもらいます。
今回の選挙は投票率が低いのではないかと言われています。実際、投票率は低いかもしれません。でも、それがそのまま、政治に対する関心が薄いということになるかと言うとそうでもないとうな感じがします。関心はあるけれどもどうしていいのか解らないというのが、ほんとうのところではないでしょうか?今回は投票率が低いと自民が強いという図式が壊れる選挙になるかもしれません。
パック・イン・ジャーナルでは野球が1リーグになるかもしれないという話題も出ました。なんだかこの話も年金問題の手順前後に似ているなあと思っています。もっとも私は原元巨人軍監督が高校生だった時からのファンなので、巨人軍監督をやめさせた時から、巨人軍オーナーには良い感情を持っていません。
どんな人でもこの世をおさらばする時が必ず来るのですから、後に残る人に対する敬意と遠慮は示してもらいたいと思います。それでこそ老人は尊敬されるのだと思います。
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