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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

うちのさくら

2008年04月18日(金)

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 さとうにしきの花です。ベランダのプランターですがちゃんと赤い実がなります。いつもソメイヨシノが咲き終わった頃に咲きます。

春は危ない

2008年04月15日(火)

 ここのところ、大阪、静岡と新幹線で移動していました。新幹線で走り、学校の廊下を走りの繰り返しでした。春は新入生の季節です。学校はまだ学内の建物の位置などがわかっていない新入生があふれていて、大混雑。走りたくても走れないこともありました。

 電車の駅でも真新しいスーツを着た新入社員らしい人をたくさん見かけます。新幹線の中にも、緊張した面持ちの人が幾人も乗っていました。それから、団体旅行の人々。こんなに団体旅行が多いのかしらと思うほど、昼前後の新幹線には団体旅行の人が大勢乗っていました。

 団体旅行の添乗員さんも新入社員。大阪駅でおろしたての制服を着た添乗員さんをみかけました。頬がふっくらとして、満面の笑みにはりきっている気持ちが滲み出していました。手にはこれまた新しい旅行社の旗。見ているだけで気持ちが良くなるような新米の添乗員さんでした。

 手にした旗をすっと掲げて、新幹線から降りてきたお客さんを集めます。集まってきた人々の先頭に立ち、背筋を伸ばして、歩く姿がどことなく誇らしげでした。新幹線ホームのスピーカーが切迫した声を放ったのは新米添乗員さんが旗を掲げて、下りのエスカレーターに乗った時でした。
「添乗員さん、添乗員さん、ホームでは旗を使わないで下さい。ホームでは旗を使わないで下さい」
 駅員の声はほんとうに切迫したものでした。が、新米添乗員さんは意気揚々と下りエスカレーターに運ばれてもう姿を消していました。駅員さんのあの切迫した声はぜんぜん彼女の耳に届いていませんでした。きっと彼女はコンコースで、あの満面の笑顔でお客さんの数を確認していることでしょう。

 たぶん、駅のホームで旗を振ると、列車の運転手が、安全確認のための旗を見間違える危険があるのでしょう。どうかすると大事故の原因にもなりかねないのはあの駅員の切迫した声が物語っていました。
 ああ、春は危ない。
 そうは思っても、駅員さんの切迫した声と、添乗員さんの誇らしげな笑みのコントラストには微笑を誘われました。ほんとうに春は危ない。

春の嵐

2008年04月08日(火)

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 すごい嵐です。

もうすぐ葉ざくら

2008年04月07日(月)

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 花のしたからやわらかくて若い葉が出ています。

朝方から雨が降り出しました。先週のさくら色の雨とちがって、こんどは燃え出す緑の雨。天気予報では東日本で大雨がふるそうです。そのまえぶれみたいな静かな雨であたりはけむっています。お花見も昨日の日曜日でおしまい。おしまい。

もう咲いている皐月の花

2008年04月07日(月)

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 今年の東京のさくらは気が早かったようです。でも気の早いのは皐月の花もつつじの花も同じです。梅もこぶしもさくらも皐月もつつじも咲いて、青紅葉も出て、東京はいつから雪国になったんでしょうって話を知り合いとしました。

さくらちる

2008年04月06日(日)

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 さくらのはなびらが風に散って雪のようでした。

救世軍の行進

2008年04月05日(土)

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  風で散ったさくらの花びらが吹き上げられて、8階の通路に散らばっていました。 

 法政大学で「編集実務B」の講義をされている谷村先生と神保町に行きました。すると、どこからともなく、かなり古風なブラスバンドの音が流れて来ました。

 太鼓とコルネットとタンバリン。そういう組み合わせなので、古風な音に聞こえるのです。救世軍の行進でした。みんな救世軍の制服を着て、足並みを揃えて行進していました。先頭に旗を持った人がいて、そのあとに銀色のコルネットを吹く人が二列で続き、大太鼓が入って、その後ろでタンバリンを打ち鳴らす人が2列でならぶという行進で、全体では30人くらいの隊列でした。夕闇が濃くなる時刻の行進で、会社帰りの人が足を止めて眺めていました。

 神保町の交差点のところに救世軍本営があります。私が救世軍のことを知ったのは林芙美子の小説に「救世軍の陣太の音」という表現があって、へえ、そんなクリスチャンの団体があるんだと感心したのが最初でした。大学に入ってから、神保町で救世軍本営を見つけました。クリスマスが近づくと制服の救世軍の人が、募金用の鍋のそばでラッパを吹いているのを見かけたりしました。

 谷村先生は駿河台下の近くにある高校に通っていて、神保町はなじみの町なのだそうですが、救世軍の行進を見るのは初めてだとおしゃってました。私も行進に行き逢うのは初めてでした。救世軍の行進は、本営を出て靖国通りを東に向かい、三省堂の前ですずらん通りにはいって本営に戻るというコースだったのでしょう。
 紺色の制服をきたちょっと太った中年の女性、若い女性、おじさんも制服で、かなり年齢もまちまちの人が楽器を演奏しながら足並みを揃えて夕暮れの町を歩いていました。制服は紺色でJRのと言うよりも、旧国鉄の駅員さんが来ていた感じにどことなく似ています。救世軍本営でなにか集会があるみたいで、最後尾の女性がスピーカーで、集会の案内をしていました。

 谷村先生が「写真を撮っておけばよかった」とおしゃっていましたが、私もそれをちょっと考えたのです。でも携帯電話のカメラでは、光がすくなすぎて、暗い感じになりそうでした。なんだか楽しそうという感じは携帯のカメラではでないかもしれないと、カメラを出すのをやめました。
 子どもだったら、あとをついて行きたくなるような光景でした。

 谷村先生と古本屋へ。それからランチョンで黒生ビールと鰊の酢漬けを食べました。谷村先生はランチョンのザワークラフトが御気に召したそうです。谷村先生から日芸にいる古本小僧の話を聞きました。古本は安くなっていて、大学生でもかなり買うことができるので、日芸の学生の中には古本屋めぐりをする人が多いのだそうです。谷村先生の話を聞きながらやっぱり日芸の学生って流行に敏感なんだなあと思いました。日芸には「古本屋研究会」があるそうです。

 神保町や、駿河台下には新しい古本屋さんができています。店を覗くと30代とおぼしき店主が座っていることも珍しくありません。店の棚を見ていると、なんだか世田谷や杉並あたりに住んでいた人の家の中を覗いているような気分になります。新開店の古本屋の棚に並んでいるような本が棚にならんでいた知り合いのお家に行ったときのことを思い出させる古本屋さんです。
 昔は古本屋の店主って、怖い感じがして、じろりとにらまれましたけど、今はなぜか古本屋の店主さんのほうが「このおばさん、なんだろう?」って怖そうな顔で私を見ています。今は昔。

外堀のさくら

2008年04月04日(金)

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 昨日は入学式でした。外堀のさくらがはらはらと散り始めていました。

もう あおもみじが

2008年04月03日(木)

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 まだこぶしも梅も咲いているというのに、あおもみじが枝を伸ばしていました。

光が丘公園のさくら

2008年04月02日(水)

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 さくらが咲くとああ、冬を生き延びたという気がします。心筋梗塞とか脳梗塞とか。雪の多い山の動物みたいに餓死したりはしなけけど。人間だって冬はけっこう怖いのです。

まだ咲いているこぶしの花

2008年04月01日(火)

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 卒業式の頃にひらくこぶしの花はいつもどおりに咲いたのに、遅れた梅や先を急いださくらにおどろいていることでしょう。

まだ咲いている紅梅

2008年04月01日(火)

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 今年は一月中旬に寒くなったので、まだ紅梅が咲いています。梅の花が開くのが遅かったのです。

花の波

2008年04月01日(火)

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 雨が降って、風が吹いて、また雨がふって、風が吹いて
さくらが散り始めました。花の波です。

   
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