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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

買ってしまったものと、買わなくちゃいけないもの

2007年08月30日(木)

買ってしまったもの→ジョーバ

 ほんとうはジョーバなんかじゃなくて、馬に乗りに行きたいのだけれども「おたあジュリア異聞」の連載中はとてもじゃないけないけれども、乗馬どころではありません。そこで「ジョーバ」を買ってしまいました。でも在庫切れで来週にならないと届きません。

 原稿を書いていると妙に不機嫌になるときがありますが、その理由の30パーセントくらいは運動不足かもしれないなあと前々から考えてました。もっとも、進まない馬に乗ってどのくらい不機嫌が解消されるかは、たいへん疑問ですが、ウォーキングマシーンよりもマシな気がするのは、なんだか遊園地みたいな感じがするからでしょうか?

買わなくちゃいけないもの→眼鏡

 御茶ノ水の井上眼科で処方箋をかいてもらいました、近くを見るようの眼鏡と、遠くを見るように眼鏡をつくあなくちゃいけないのです。先週から風邪を引いて咳がひどいのですけど、そういうふうに体力を消耗すると、このごろは目がかすみます。これは眼鏡ではどうにもならないらしいのですけど……。まあ、眼鏡を使ってみます。少し楽になるかもしれません。

月とすっぽん

2007年08月29日(水)

 いや、表題は何の関係もないのですが、昨日はへんな日だったということです。

 金沢八景は私の生まれ故郷ですが、八景の地名は中国のドウテイ湖周辺の八つの景色に似た景色がみられるということからつけられた地名というか、駅名です。京浜急行の駅ですが、その駅近くでお月見をしようということで出かけて行きました。で、ちょっと早くに駅についてしまったので、駅前の喫茶店の2階の窓際に座り、本を読むことにしました。

 アイスコーヒーを注文して、さて、タバコに火をつけようとしたら、駅前に唐突な感じで、消防自動車が入ってきました。到着するや否や、消火用のホースを出していました。あれ? どこか火事かなと思うまもなく、消防士さんが喫茶店の二階に駆け上がってきました。え、たばこの火を消しに来たの? くらいのタイミングです。駅前には大勢の人だかりができていました。そこへまた一台、こんど梯子車がやって来ました。でも、どこにも火事はないのです。
 それにしても、たばこに火をつけたとたんだったので驚きました。どうもいたずらの通報があったみたい。

 で、お月見をして、と言っても昨日は雲が厚く、雲の切れ間からちらりと皆既月食から快復し始めたおつきさまを見ることができただけですけど、家に戻るときのことです。
 地下鉄の大江戸線が練馬駅に入ると、火災報知器のベルがホームに鳴り響いていました。これには地下鉄の中の人も不安そうな顔になりました。駅で降りる人はもちろん、電車にのこる人もはて、どうしたことだろう? という顔をしていました。私も座席から半分、腰を浮かしながらなにか案内が入らないかと耳を澄ましていました。が、電車は何の案内もないまま発車。電車が発車した直後に、ホームに鳴り響いていたブザー音も止まりました。これもなにかの間違いみたい。

 というわけで、行きも帰りの人騒がせなお月見の一夜でした。東京の北部ではものすごい雷雨があったようなので、お月様の顔を少し拝めただけでもめっけものと言うべきでしょうか。

シャツを二枚買う

2007年08月28日(火)

 今日はちょっとだけ涼しくなるという天気予報でした。で、曇っているのが気にかかります。というのも、6年ぶりの皆既月食があるので、お月見をしようということになっています。涼しいのはけっこうですが、厚い雲に覆われては皆既月食どころではありません。「暑い」も困るけれども「厚い」も困る。

 シャツを二枚買いました。パープルとブルーのストライプ。先日、ちょっとした偶然で日和聡子さんにお会いしたらきれいな白いシャツをお召しになっていました。暑い、暑いと言っていないで、あんなシャツをきたら、ちょっとはきりっとした感じになるのかなって、やや期待含み。というのも夏風邪を引いて、原稿が遅々として進まないのにややあせりぎみだからです。よく「原稿は何時書くのですか?」って質問されますけど、急ぐとなったら「何時」なんて言ってられないわけで、書けるような気がしてくるならなんでもする!という感じになるのですよ。フルメイクをするとなぜか書けるという時期も以前にはあって、真夜中のフルメイクなんてこともありました。知らない人が見たら怖いかもね。

 「おたあジュリア異聞」の連載、熊本日日新聞の連載も8月27日から始まりました。さあて、新しいシャツを着てがんばるぞ!

電気が消えていた。

2007年08月23日(木)

 御茶ノ水の井上眼科に眼鏡の処方を書いてもらうために出かけた。左があまりよく見えないのだけれども、これは網膜で何かがずいぶん前に起きていたらしい。で、検眼の結果は近視。なんだかがっかり。ああ、子どもの時から、おばあさんになる楽しみの一つは老眼鏡で人の顔をじろりと見ることだったのに……。どうやらそれはもうしばらくお預けらしい。

 で、その井上眼科は新御茶ノ水ビルの19階にあるのですけど、新御茶ノ水ビルのフロアの電気が消えてました。「東京電力の要請により節電に協力しています」の張り紙があって、ああ、やっぱり電力不足になっているのだなと思いました。ちょっと暗いなあというか、ビルの外がいつもよりも明るく見える程度で、あんまり不自由だとか、不気味だとかという感じはしませんでしたけれども。

 ああ、眼鏡を作らなくちゃ。それも近く用と遠く用の二つがいるらしい。やれやれ。

 今日(8月23日)から静岡新聞で「おたあジュリア異聞」の連載が始まります。

8月15日

2007年08月15日(水)

 「お母さんの部屋は霊安室だよ」と言われるくらい冷房を効かせた家の中から外を眺めても、日差しの強さがはっきりを判るここ数日の東京です。漢文の黒田先生がメールに「ドッコイ暑」なんて洒落を書いてくれました。いつもは四字熟語の多い黒田先生のメールですが、あまりの暑さに四字熟語もカタカナと漢字の駄洒落になって溶け出したみたいです。学校で私の助手をしてくれている深野女史からは、梨が届きました。早速に皮を剥いて食べてみましたが、これが暖かいのです。甘くて暖かい!

 パスポート取得のために川越まで行ってきました。パスポートも30年前に初めて取得したときに比べれば、いとも簡単に取得できるようになりました。30年前は、県庁に行かなければならず、その頃は千葉県の住人でしたが、県南の館山から千葉まで出るだけで半日はかかりました。で、県庁の窓口はものすごく混雑していて、これまた手続きを終えるまでに数時間が必要でした。今は、川越のアトレでものの10分もあれば手続きが終了。しかも10年間有効のパスポートがとれます。96年に10年間有効で作ったパスポートが昨年の秋に失効していました。詩人の城戸朱里さん夫妻にソウルへ行こうと誘われてパスポートの失効に気づいたのです。
 うちの仏壇にある母の写真は千葉県庁でパスポートを作った時に撮影したものです。ついでに言えば父のほうは船舶免許の写真です。

 暑い。暑い。暑い。川越駅についたところで、二人の女性が「あ、ここの木を切っちゃったんだ。それで椋鳥がいなくなったのね。夕方になるとここの木に椋鳥が集まってきてうるさい、うるさい。すごい声で鳴いていたものね」と話していました。

 パスポート用の写真を撮影。10年前の写真と比べてみると若返っているような気がします。若返っているだけでなく美人になっている。ま、ここまで来たら、そんなに客観的判断が重要とも思えないので、そう思っていたって、どこからも文句はでないでしょう。法政大学の教職員証明の写真よりもずっと良く映って入る気がします。もしお葬式に使うなら、絶対のパスポートのほうで御願いしたいものだなと、一枚余分にとった写真を眺めているうちに審査窓口に呼び出されて、受け取り方法の説明を受けて申請はお終い。

 で、表に出るとこれがまた暑い、暑い、暑い。暑い階段を下りてホームにでれば、小川町と森林公園の区間で線路点検のために運転見合わせの電光掲示がありました。あとでわかったことですが、小川町と森林公園の間の線路が暑さのためにゆがんでしまったのだそうです。
 急行で池袋に出て、知人への残暑見舞いにシャーベットを届けるように高野で手配して、それから、生春巻きを6本買いました。で、今度は地下鉄で和光市まで戻り、銀行へ行くために駅前の派出所の前をとおりかかると半旗が出ていました。旗竿の先端の金の玉を黒い布で覆い、だんだらの旗竿の途中で日の丸が萎れていました。祝日に国旗が出されているのを見たことはあるのですが、8月15日に半旗が掲揚されているのは、初めてみました。私が迂闊でこれまで気が付かなかったのでしょうか?

 半旗という言葉を覚えたのは、小学校一年生の時です。私が通っていた船形小学校では、毎朝、6年生が国旗を掲揚していました。それが、ある日、ずるずると旗竿をすべり落ちて、半分くらいのところでひっかかっていました。朝礼の時、校長先生が、校長の名前は忘れてしまいましたが、白い頭が五部刈りにした痩身の先生でしたが、その校長が声を荒げて「ああいうのは半旗と言って、国全体が喪に服するときにだけ掲げるもんだ」とものすごい勢いで怒っていたのです。学校に半旗を掲げるなんて縁起でもない!」とかなりのお怒りでした。それ以来、半旗というものを見ると、怒る校長先生の頭が浮かぶのです。なぜか顔を思い出せません。きっと一年生で背が低かったので、頭だけを見上げていたのでしょう。白い頭を振りながら怒ってました。

 で、8月15日の半旗ですが、思い出す限り、記憶にないのです。いったいいつから8月15日に半旗を掲げるようになったのでしょうか?派出所の前には、日に焼けたお嬢さんたちが集まって、椋鳥よりも騒がしくおしゃべりをしていました。どうも、どこか外国へ旅行に行って帰ってきた高校生の集団のようでした。

緑の中を

2007年08月12日(日)

 初めてかな?夏の箱根は?小田急のロマンスカーで箱根に行くのはもちろん、初めてではありません。これまで何度も何度も行ってます。でも、夏休み、それもお盆休みで混雑する土曜日、日曜日なんていう日程で出かけたのは初めてかもしれません。今年の春、法政を卒業したゼミ生が誘ってくれました。

「お湯の中にアブがいました」

 旅館に到着早々に露天風呂にでかけたM君とS君それにK君N君がそう言ってました。男湯の話。女湯のほうは油蝉が二匹のびていました。緑の滴るような露天風呂はなかなか結構でした。それにしても、夏は緑が鮮やかでした。色彩豊かの野山の向こうに青い海が見えました。これまでロマンスカーから海が見えるのに気づかずにいました。

台風はUSAGI

2007年08月02日(木)

 九州に上陸した台風5号のアジア名はUSAGIだそうです。明日あたり関東でもUSAGIさんが大暴れするのでしょうか?今日の東京はおそろしく蒸し暑い日でした。

 研究室にまず深野女史。それから新聞連載のアシスタントを御願いしている朴さん。朴さんと打ち合わせを始めたら、題字を作ってもらっている長谷川さんから電話で、静岡新聞のメルアドを問い合わせてきました。一瞬、どうしようかと戸惑ったのですが、朴さんがメルアドを知ってました。ついでに研究室のパソコンへ題字を送ってもらいました。そこへプリンターを設置にきたつくまさん。プリンターを設置してもらい、さっそく題字をプリントアウトしました。

 と、ここまで書いて、あの題字を自宅のほうのパソコンへ送ることができるのかしら?という疑問。きっと添付ファイルにすればできるのでしょう。だとしたら、ねえ、豆ちゃん、新聞と同じロゴをトップページに出すことは可能かしら?あとで豆ちゃんのメールを出して聞いてみようって、その豆ちゃんはどうやら大阪へ繁盛亭の視察に行っているみたいです。USAGIの大暴れで新幹線が止まらなければいいけど。

 そういうわけで、いつになく、大掛かりな連載の準備が、いつものごとくぎりぎりばたばたで進んでいます。USAGIさん、どうぞお手柔らかに。

   
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