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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

映画にお芝居

2005年07月31日(日)

 渋谷のユーロスペースで上映されている「いつか読書する日」で、最終上映のあとでトークショーがあると知って出かけました。トークショーは緒方監督、香川昭之、保坂和志というメンバーです。で、ユーロスペースで編集者のKさんとばったり。どちらもひとりで来ていたので、映画を見てトークショーを聞いて、それからワインをちょっと飲んでと、ここまではまあまあですが、そのあと新宿に回りました。

 新宿では青山真治さんとばったり。で青山さんが文化庁の某官僚となぜか口論になったそうで、私は口論の現場にはいなかったのですが、そのあと、気分が悪いという青山さんと店を変えてよもやま話をしていたら、朝になっていました。

 で、それが一昨日のことで、昨日は歌舞伎座で芝居を見る約束をしていたので、朝帰りのぼんやりした頭でまた銀座へ。蜷川幸雄演出のシュークスピア「十二夜」歌舞伎場バージョンを見てきました。鏡をたくさん使った豪華の舞台装置のなかを美しい衣装のお小姓やお姫様が動き回るというお芝居で、なんだかどこまでが夢でどこまでが現実だかわかんないという見方をしてました。

 そういうわけでぼんやりしてます。とほほ。

上下二巻本が欲しい

2005年07月29日(金)

 ここ2、3年の間に本が巨大化しているのにお気づきの方はいるでしょうか?以前なら上下二巻本あるは上中下の3巻本で出版されたような本が、一冊に纏められて出る傾向が顕著になってます。昔々の電話帳のような巨大な本です。出版の事情がだんだん厳しくなって2巻本や3巻本を出せなくなっているのです。

 できたら、分冊にしてもらえると持ち歩きも楽だし、内容を理解するためにも、整理が付きやすいのですが、そいうい贅沢はいえないようです。サイモン・シャーマの「風景と記憶」の場合、ページ数は738ページ。いや、本の厚さ(ツカ)が6センチと言ったほうがいかに厚いか解ってもらえると思います。しかも本文は二段組です。

 私は現在の「再販制度」と「委託販売制」で作られている書籍の流通システムには疑問符を持っていますが、かといって自由価格にしろという意見にも賛成しかねるのです。にんじんや大根は日々、その値段は市場での取引で変化しますが、値幅の動きにはおのずと限度があります。本の場合、変化の値幅の動きはにんじんや大根の比ではありません。今のところ、古書の値段は下がっていますから、そう言ってもあまり気にならないかもしれませんが、これが上がりだしたら、とんでもない値段になることもありえるのです。

 これだけ物品があふれている世の中で、本の装丁はだんだん貧しくなっています。それだけではなしに、在庫も乏しくなっているので、数年前に出版された本が新刊では入手できなくなっています。文庫とか新書で安く本が手に入るというのは一見良いことに見えますが、数年前から文庫や新書は本の著者にとっては、「ダンピング」に近いような現象を起こしています。そして文庫や新書でさえ、店頭からすぐに消えてしまうというのが現実です。こういう現実について少し考えてみて欲しいです。こうした現象はこれからまだまだ続くでしょう。

 結果として本はたいへん高価なものになってしまうことになるのではないでしょうか?発行部数が少なくて単価が高ければ、いずれ古書市場で、定価以上の値段がつき、それでも入手困難ということになるのは目に見えているのです。

うさぎの葬式

2005年07月28日(木)

 「楽隊のうさぎ」は文庫本にするときに解りやすい拍表紙がいいということで、吹奏楽の絵になりました。単行本は満開のさくらの木の下で、うさぎの嫁入りとうさぎの葬式の行列が出会って、川の渡し守がどっちから先に渡そうか悩んでいるところです。

 この本の表紙は気に入ってくれている人が多いのですが、うさぎの嫁入りには気付いても、うさぎの葬式に気付いている人はあまりいません。よくみると画面の右側の行列には棺おけが描かれています。昔の桶のかたちをした棺おけです。花嫁衣裳は目についても、桶型の棺おけはもう知らない人もいるかもしれません。

 この絵はすごく気に入っていて、自分で所有したいなあと思った絵です。実物は杉板に描かれているかなり大きな絵です。絵を眺めていると、満開のさくらのしたにいるような気分になります。

6カ国協議

2005年07月27日(水)

 北京で北朝鮮を巡る6カ国協議が始まっています。日本の新聞、テレビは拉致問題がはずされることをしきりに報じていますが、今度は今までにない緊張感が漂っています。この緊張感を最初に感じたのはアセアン会議に出席した小泉首相のコメントでした。あまり冴えない顔でコメントしていました。

 おそらく、今度の6カ国協議が決裂すればアメリカの武力行使を考えているに違いないのです。朝鮮半島で武力行使した場合に直接の影響を受けないのはアメリカだけで、ロシアも中国も韓国も日本も直接の影響を受けます。それでもアメリカは決意すればやるでしょう。首相の冴えないコメントはそのあたりに原因があるのではないでしょうか?アセアン以降、韓国からも中国からもそうじた事態を避けようとするニュアンスのコメントが出ています。

 なにがなんでも纏めると、そういう緊張感が中国、韓国、ロシアにあるのです。そのあたりのニュアンスをもうちょっと報道して欲しいのですが……。

 報道にもの足りなさを感じます。拉致問題も重要なことは間違いないのですが、どうもそれに視点が固定されすぎてしまう傾向があるように思えます。北朝鮮問題とは別ですが、イラクのサマワもだいぶ緊張が高くなっている様子で、こちらも日本にとってはかなり面倒な事態に進んでいるように見えます。

今日は一日台風

2005年07月26日(火)

 日大の院生の皆さんとフィールド・ワークに出る予定でしたが、今日は中止。一日、台風と付き合って過ごすことになりそうです。南海で出来たままの台風が産地直送(笑)家の窓から見ていると東から西へ吹いていた風が南から北へ変わる様子を白い雨脚の動きで眺めることができます。(9:00)

お昼のニュースでは暴風圏が消えてしまってました。なんだかちょっとがっかり。なんてね。無事がなによりですが、ごうごうって吹く風の音てなんだかおもしろいです。やはり関東近海は海の水の温度が低いのでしょうか?今年は海水面が上昇しているので、まだ高潮には用心がいります。外は白い雨。(13:33)

産地直送の台風のおかげで南の湿っぽい風が雨と一緒に吹き込んできました。で、今夜はなぜかタイジャブ。一時、東京でもタイシャブとかタイスキとか言って流行してました。ナンプラーとライムにレモンでお野菜やさつま揚げ、お豆腐それにお肉などをスープにさっとくぐらせて食べるとさっぱりしていておいしいです。
 台風のほうはなんとなく過ぎましたが、ずいぶん雨が降ったので、これから増水などの被害もあるかもしれません。(20:10)

 バンヤン、台風7号のアジア名はそう呼ぶのだそうですが、20時頃、千葉県の鴨川に上陸したそうです。ちょっと掠めたとかお立ち寄りとか、そんな感じでしょうか?それにしてもここのところ千葉は地震の震源に台風の上陸で賑やかなこと。(20:49)

 いやあ、今日(27日)は暑くなりそうです。バンヤンは北海道沖まで行ってしましました。こんな進路の台風は珍しかったです。(27日 9:00)

なんとかバトンってのが

2005年07月25日(月)

 なんとかバトンとかい言うのが流行っているみたいです。太平洋プロジェクトさんはブック・バトンってのをやっていたし、豆蔵さんはミュージック・バトンってのをやっていてかつ、次のようなコメントをしてました。

「5.バトンを渡す5人
 よし、渡そう。
・未卯
・patoriot
・歌羽深空
・カナ
・左右田紗葵
 あぁでも、未卯→左右田さんというラインがありそうだな。

・じゃあ、中沢先生、お願いします。

 でも中沢先生は「わからん!」って投げそうなので。
 だれがいいかなぁ。
 よし、アナトーさんにしよう。
 (その前に、ここを見ているかどうかが謎ですが)」

 どうも幾つかの質問に答えてから、同じ質問を5人に回すというのがルールみたいです。これってチェーン・メールなのかな?でも質問に答えるところがおもしろそう!で質問はいかのようなものでした。


1.パソコンに入ってる音楽ファイルの容量
2.今聞いている曲
3.最後に買ったCD
4.よく聞く、または特別な思い入れのある5曲

 確かになあ、豆蔵さんの言うとおり1については息子に聞かなくちゃ解らないし、2はこの頃、人と共同の仕事が多くて、一人でいるときは音楽を聴きたくないし(カラオケのやりすぎだって)で3は伊福辺昭吹奏楽作品集ってのをアマゾン・コムで5月に買ったんだけど、まだ聞く閑がないままになってます。伊福辺昭は「ゴジラ」のテーマ音楽の作曲家といえばなんとなくあれかって思う人が多いのではないでしょうか?
 で、4なのだけど、この最後に買ったCDを聞いてからじゃなくちゃ答えられない。ま、だいたい豆蔵さんの言うとおりでしたね。

 次にまわす5人だけど、これも無責任でいいのなら

1、柳川寧々さん
2、井上絵未さん
3、やさぐれプーさん
4、とのくんの友人さん
5、九十九里の和さん

ってな感じかしら?

 ねえ、豆蔵さん、これでいいの?それから「ショッチュウ、お見舞いできないいですけど」そろそろ「豆蔵通信」を出しませんか?

地震のあとは台風ですって

2005年07月24日(日)

 どうも台風7号が接近して来るようです。いや、このまま行くと今年最初の上陸する台風になりそうな様相です。やれやれ、地震のあとは台風。次から次へとよくもと、いささか呆れた感じです。

 京都の唐紙、唐長の文様を眺めてました。とくに用事があるけれでもないのですが。江戸時代から伝わる版木が600枚もあるそうです。そのうち50枚ほどは桐の柄だということです。兎模様もあります。「後ろ向き兎」というのが、私のお気に入り。

 現代の建物はビルト・アンド・クラッシュが多いのですが、考えてみると日本の建築はお城や寺社のような特別なものは除外すると、地震に台風、それに火災で、ずっとビルト・アンド・クラッシュが自然に続いてきたようなものです。壊して建てる。建てては壊す。でも美しい。そしてリサイクルができる。そういう建物を作らせたら日本はすごく旨いのではないでしょうか?

 「木と紙で出来た家」という言葉は日本の建築を揶揄する時に使われていましたが、木と紙の家なら地震でつぶされても大怪我で済むかもしれないし、火事になってもすぐに逃げ出せるし、台風で壊されてもまた建てればいいのですから、そんな家ができないかなって思っています。100年も200年も住める民家もすてきですが、もっと軽やかな家に住むのも悪くないなあと、地震だの台風の時に夢想している私はよほどのんきな性格なのでしょうか?

皆さん ご無事でしょうか?

2005年07月23日(土)

 すごい地震がありました。埼玉県南部は震度5弱というので、スタッフ・ルームのほうに豆蔵さんが「無事ですか?」とコメントを入れてくれました。いやあ、怖い怖い。6月にも品川あたりが震源の地震があったように記憶してますが、今度は千葉県でした。ここのところ関東南部でもけっこう地震が続きます。地下鉄に乗っているときなどに地震にあいたくないですね。テロも怖いけど、地震ばかりは・・・。

 昨夜はおいしいシャンパンを飲みました。イタリアのフェラーリが作っているシャンパンです。で、今日はぼうっとしていたらぐらぐらと揺れて、そのうち、本の山がどっと崩れだして、ああ、これは大きいなあと、で最初にしたのはテレビを付けました。大相撲中継だったんですけど。おかげさまで無事でした。

今夜、世界は騒がしい

2005年07月22日(金)

 ロンドンでまた爆発がありました。連動しているのかどうかわかりませんが、イラクでもひどい自爆テロがあったと伝えられています。2週間前のロンドンの爆発事件の時にもイラクで大規模な自爆テロがありました。

 今回のロンドンの爆発は小規模だと伝えられていますが、たとえ小規模でも、忘れた頃にまた爆発があるというのはロンドン市民にとっていやなものでしょう。

 人間は「忘れること」ができるから安心して生きてられる動物なのですから。これまでの数々の厄災を全部、忘れることなく記憶していたら、きっと怖くて生きてられないはずです。それを忘れさせない作戦だとしたら、こんないやなテロはありません。沢山の負傷者や死者がでる大規模なテロよりも、全てのロンドン市民とロンドンを訪れる人々が、不安を抱えた状態になってしまうのですから。まだ今夜のところではテロなのかどうかはわかりませんが・・・。

 今夜、中国は元の切り上げに踏み切りました。2パーセントですから、たいしたことはないのですが、これは始まりに過ぎないのでしょう。将来的には10パーセントを超える切り下げが行われるでしょう。問題はその速度です。案外、早いのではないでしょうか?それでどうなるのかっていうのはやはり人の頭(専門家)を利用したいところです。

 日本でも固定相場から現現在の変動相場に移行するときには狂乱物価などのインフレに悩んだ時期がありました。中国ではいったい何が起こるのでしょうか?人の数が多く、沿海部と内陸部の経済格差が大きいので、日本以上の不安定要素がありそうです。日本の歴史と中国の歴史を睨み合わせて見てみると、中国が揺れるときには日本も揺れるのですから。

 もし元の切り下げが順調に進めば、これまで以上に中国からの留学生や観光客が増えることは間違いありません。そうなって欲しいと思います。

 それにしても世界は騒がしいです。これからもっと騒がしくなるような予感がします。

(22日AM10:00 追記)ロンドンの爆発はやはりテロでした。ブレア首相も心理作戦と見ている談話をだしています。
 中国は通貨バスケット制を採用したということです。元の切り上げはアメリカの圧力が強かったのですが、それがドルの地位の下落を招くという皮肉な結果を生みそうです。

頭の話

2005年07月21日(木)

 森鴎外は奥さんに「なんでこんなに本を買うのか?読みきれないほど買ってもしょうがないじゃない」と言われて「馬鹿!俺の頭だけじゃ足りないから本を買うんだ」と答えたそうです。

 聖ロカ病院の精神科医の大平健さんは「病理学ってのは個人の頭だけを調べるけど、だからわかんないことがおおくなるんです。人間は他人の頭も利用して生きている生き物だからね。何か忘れた時に、ほかの人に尋ねたりして思い出すかわりにするでしょ。あんなふうに一人の頭だけじゃなくて、他人の頭も使って生きているんです」とおしゃっていました。

 パーソナルメディア社のHさんは「携帯電話っておもしろいですね。これって、誰も電話番号を覚えようとしないでしょ。マシーンに記憶させてあるから。なんだか頭の中身を携帯電話のほうに出して使ってみるみたいですね」とおしゃっていました。

 人間の頭ってのはもともとネットみたいになっているんですねえ。なるほど、なるほど。そう考えてみると時にはみんなの頭が悪くなっちゃうコンピュターウィルスみたいな人間どうしの悪いコミニュケーションもあれば昔から「三人寄れば文殊の知恵」というくらいに、頭を二倍にも三倍にみ使えるようになるコミニュケーションもあるんですねえ。

ひとりの時間

2005年07月20日(水)

 ここのところ、ほかの人と一緒に仕事をする時間がふえています。すると、不思議なことがおきました。ひとりになると頭の中がからっぽになっているのです。何も考えていないというと、無念無想などを連想していいことのように思う人もいるかもしれませんが、そうじゃなくて「からっぽ」とか「あほ」とか「ばっかみたい」の類いです。

 会社に勤めている人が、社内のうさわばなしや人事の話が好きな理由が解るような気がしてきました。なんであんなに人事がらみの話がすきなんだろうって、不思議に思っていたのですが「からっぽ」とか「あほ」とか「ばっかみたい」の状態の頭に浮かぶのは、たいてい直近の過去に体験したことばかりで、人と共同で仕事をしていると、自然に一緒に仕事をしている人の顔や態度が浮かんでくるんです。なろほど、こんな心理状態だったのかと改めて納得してます。

 そうしてみると、ひとりの時間ってのは、頭を良くする時間なのかもしれません。うまく言えないのですが、ひとりの時間は頭のご飯の時間で、ほかの人と共同で仕事をする時間は頭の体操の時間みたいなイメージです。
頭のご飯の時間をちゃんととらなくっちゃ、カロリー不足になってしまうのでしょう。きっと、そんな感じですい。

連休が終わってさて夏休み

2005年07月19日(火)

 連休が終わったら夏休みという学校も多いでしょう。今年の夏休みは東京の美術館や博物館を歩いてみようかなと思っています。できたらという話ですが・・・。

 夏休みになったらなんとかしますと約束した仕事の山を考えるとそれどころではないのですが。いや、でも夏休みに何をしようかなって考えるのはすごく楽しいので、その楽しみくらいは味わってもいいかなって(で、仕事の山はどうなるのだ?)

 外国の都市に行くとせっせと名所旧跡博物館美術館と周り歩くのに、東京では行ったことがない美術館や博物館がたくさんあります。(仕事の山だけじゃなくて、この間、申京淑さんに、夏休みになったら、生活韓服を買いにソウルに遊びに行くって約束しなかったけ?)で、まるでよそから来た人みたいにぶらぶら歩いたら楽しいだろうなあと空想(空想はいいのですが、夏休みになったら飲もうとかなんとか約束した人が幾人いる?)

 夏休みが無限にあるような気がしてくるのは、毎年7月20日前の恒例なんですが・・・。(それにしても気が多いとしかいいようがない)

忘れてない?イラクの自衛隊のこと

2005年07月18日(月)

 ロンドンでのテロ事件に続き、昨日はイラクで大規模なテロ事件がありました。テロ事件があるたびに「テロには屈しない」という言辞がひとり歩きしてしまいます。そうこうするうちに、イラクから自衛隊を引き上げるタイミングを逸してしまうのではないでしょうか?

 「テロには屈しない」といわざる終えない状況があるのですから、サマワの自衛隊を引き上げる期限をきちんと決めるべきなのです。一時、12月には引き上げという説がかなり信憑性の高いものとして流れていましたがこの頃、消えてしまいました。

 テロ事件のたびに、テロの原因をなくすことも必要だとして「貧困撲滅」などが上げられていますが、どもうこちらの意見もピンと来ないのです。ほんとうに問題は「貧困」にあるのでしょうか?ロンドンでもニューヨークでも狙われたのは金融街でした。「金融」に対する憎悪と「貧困撲滅」が一直線には繋がらない感じがします。

 7月14日のパリ祭にフランス各地で起こった騒乱といい、断片的な情報は日本の新聞も伝えているのですが、そうした事件の裏で動いている思想的哲学的変容はほとんど伝わってきていません。物を考える手がかりが伝えられていないのです。

 伝わってくるのはアメリカ政府高官の談話ばかり。派遣する時には賛否両論であんなに大騒ぎしたイラクの自衛隊も、どうかすると引き上げが難しくなりかねないのに、引き上げ時期の明示するように政府に迫ることはないというのも、ちぐはぐな状況に思えます。これも物を考える手がかりを失っているためでしょうか?

危険?なパフェ

2005年07月17日(日)

 光が丘公園でお祭りをやってました。で、雑踏の中で変わったものを見つけました。豆電球に水あめが巻きつけてあるのです。闇にぴかぴか光る水あめ。けっこう人気で、小さい子から高校生くらいまで、あっちでもこっちでもぴかぴか光るあめをなめていました。

 誰がこんなしかけのあめを考えだしたのでしょう。豆電球は点滅されることまでできるのです。すごい!

 小さな女の子がそのあめを、お父さんに買ってもらってました。そして、お父さんは心配そうに「ねえ、熱くないかい?熱くないの?」と聞いていました。

 それで思い出したのが危険な?パフェのこと。子どもたちが小さいときに、あるファミリーレストランに食事に行き、ドライ・アイスの煙がもうもうと出ているパフェを注文したのです。ガラスの入れ物が二重になっていて、外側に赤い色をした水が入っていました。水の中でドライ・アイスが煙を出しているのです。で、ガラスの器がもうひとつあり、そこにパフェが盛り付けられていました。

 煙がもくもく出てくるパフェを大喜びで食べていた子どもたちですが、盛り付けられたクリームやお菓子を食べ終わった頃には、煙のすっかり消えました。で、ガラスの器をはずして、中の液体を眺めていた子どもたちは
「お母さん、これ、飲んでもいいの?」
 と聞いたのです。ドライ・アイスの入っていた液体を飲むことなど想像してなかった私はただただ絶句。

 とても飲みたそうにしているので「まて、まて、まて」と押しとどめて、自分でちょっと赤い液体をなめてみました。甘いのです。口に入れていけないものなら甘い味付けはしないでしょう。でも、まだ、不安。で店員さんに尋ねました。「これは飲めますか」と。「はい、飲めます」と聞いても半信半疑。子どもたちはもう赤い液体を飲み始めてました。

 ううん。よく怖くないなあと半ば呆れながらも私はかなり不安な気持ちでいました。ドライ・アイスって毒じゃないのは解っていても、なんだか魔女のおばあさんに騙されているような気分でした。

いったいヨーロッパでは何が

2005年07月16日(土)

 いったいヨーロッパでは何が起きているのでしょう。以下のようなニュースをネットで見つけました。時事通信が伝えたものです。

「14日のフランス革命記念日(パリ祭)は大荒れとなった。ロンドン同時テロの直後でもあり、警備に多くの治安要員が動員されたが、パリと周辺地域を中心に騒ぎが多発し、約200台の車が焼かれ、数十人が検挙された。若者たちと警官隊との衝突も発生した。」

 この記事によると警察は肩掛け式の手投げ弾発射機まで用意したということですから、尋常な騒ぎではありません。200台の車が焼かれたのです。いったいこの騒ぎはどのような不満から引き起こされているのでしょう?パリ北部郊外ではシナゴーグに火炎瓶が投げつけられたそうです。

 ヨーロッパではいったい何が起きているのでしょうか?宗教対立なのか?それともEUの統合への不満なのか?事件を伝えるだけのべた記事では不可解なことが多いのですが、去年の夏あたりから、こうした警官と一般の人々の衝突の記事を時々見かけるようになりました。

小さなお屋敷

2005年07月15日(金)

 マンションって2DKでも3DKでも小さなお屋敷だなって思うことがります。隣家との距離がとっても遠い小さなお屋敷で、家の中で何もかにも用事を足らしてしまおうと思ったら、たいていの用事が済んでしまうという、そういう小さなお屋敷です。

 で、このお屋敷はあんまり小さいものですから、片付けるのにはたいそう手間がかかります。一日放りだしておくとそれだけもう雑然としてしまいます。こまごまこまごまと片付けておかないと、とたんに何がなんだかわからない乱雑さが出現します。

 やれやれ小さなお屋敷を保っておくのも容易じゃありません。ここのところ宴会続きだったのです。ですからお屋敷は荒れ放題。八重葎のかわりに新聞紙になりかけた新聞が散らばり、蓬のかわりに、ファックス用紙が散乱しています。

クーーール・ミズ

2005年07月13日(水)

 電車の中で見かけた豊島園のポスターです。「クール・ビズ」ではなくて「クーーール・ミズ」の文字の下は青く輝くプールの水。来週には梅雨明けしそうな様子です。このポスターの隣りには、バスタブの中で浮き輪を使っている小さな女の子。「イメージ・トレーニング」の文字。うちでも子どもたちが小さいときは風呂場でイメージ・トレーニングをやってました。浮き輪だけじゃなくて、水中眼鏡までかけてました。

 東京新聞で、政治部記者と話そうという連載をやっています。一ヶ月に一回くらい、政治部の記者の高田さんをお話しています。で、今回は「クール・ビズ」が話題になるのかな?と思っていたら、「党議拘束と政治家個人の政治信条」でした。記事は来週でるはずです。

 で、これはたぶん記事にならないかもしれない雑談なのですが、政治家の発言よりはどんな襟のシャツが似合うかで、政治信条が一目瞭然になりそうという話になりました。例えば、開襟襟が似合いすぎるあの人とか、ボタンダウンのシャツを着たとたんに学生時代のお金持ちお坊ちゃまの素顔を見えてしまうあの人とか、なぜかマオカラーが似合いそうな怪人とか、ここには具体的な名前が入っていたのですが、それはご想像にお任せします。

 ちょっと前に「豆畑の友」のスタッフ・ルームでもクール・ビズが話題になっていました。

申京淑さんにお目にかかって来ました

2005年07月12日(火)

 日曜日(10日)法政大学のスカイホールで行われたシンポジウムで久しぶりに申京淑さんにお目にかかってきました。今回はご主人も同行されていました。背の高い詩人であり、評論家であり、大学でも文学を教えているというご主人でした。どちらも静かな方です。

 ときどき作家というのはなんと物覚えがいいんだ!と驚かれることがありますが、申京淑さんについて言えば、私も驚嘆するほどの記憶力を持っています。2000年に青森で開催したシンポジウムの時に履いていたスカートをご記憶でした。豆畑の朗読会の時にも履いていたスカートです。ベージュのロングスカートですが、胸元に紐がついていて、紐を縛って着るようになっています。KENZOのもので、朝鮮のチマ(チマチョゴリのスカート部分)からヒントを得たデザインだったのを、おもしろがって着ていたのです。

 申京淑さんは「懐かしい」お人柄で、別段、お話することはなにもなくてもそばにいるとほんわりと和んでいられる感じの人です。

街路樹多難

2005年07月10日(日)

 お知らせが遅くなりましたが、以前「豆の葉」にかいた街路樹の剪定に関連して、以下のようなお手紙をいただきました。

「7月7日付けの日本経済新聞夕刊に、街路樹の強剪定についての記事が掲載されておりましたが、ご覧になりましたか。

緑を増やそうと街路樹を植樹したにもかかわらず、予算不足で丁寧な管理ができないためにバッサリと枝を落とさざるを得ないという事情が報告されています。

葉っぱが一枚もない街路樹では、なんのための緑地化なのでしょうか。自治体の無計画な管理のために、日本中の街路樹が悲鳴を上げているかと思うといたたまれません。

これからの季節、炎天下の街中でも、木漏れ日の下で足を止めれば、ほっと一息つけるような、立派な枝ぶりの街路樹を守っていかないといけませんね。」

 今日になってようやく日経の記事をみつけて読むことができました。7月7日夕刊17面の「樹木多難」という記事です。その記事によると東京都の場合は、街路樹の管理のための予算のピークは1996年で、現在はその当時の半分の22億円ほどの予算になっているそうです。にもかかわらず、都が管理する樹木は96年当時の13万本から16万本に増えているとのことでした。

 チェーンソーでいきなり幹を切ってしまうような剪定を強剪定というのだということも、この記事でしりました。また競争入札が影響しているとの指摘もありました。それにしても、街路樹そのものをからしてしまうような剪定は乏しい予算の二重の無駄遣いに見えます。


 

真っ白なアカパンサス

2005年07月09日(土)

 アカパンサスは紫色の花です。この季節、ちょっとした植え込みなどで花を咲かせています。ブルーに近い紫なのになぜ「アカ」パンサスというのだろう?と、思うときがあります。もちろん外来種ですから、色名の赤とは関係のない名前なのですが。

 今日はアカパンサスの真っ白なのを花屋さんで見つけました。百合の花を買いに行ったのです。うまくすると笹百合があるかもしれないと出かけたのですが、残念ながらありませんでした。笹百合は奈良の三輪神社の花で、お祭りの時は巫女さんたちが笹百合を頭に飾るのだそうです。野生種で栽培はしていないので、あまり市場にでません。また市場に出るのも、この季節だけです。

 最近では山百合もあまり市場に出なくなったとのことでした。日本の百合がヨーロッパに渡って、栽培されてカサブランカのような栽培種が出来たという話も聞いたことがあります。笹百合といい、山百合といい、日本のうっとうしい梅雨の季節の野山をさわやかに見せてくれる花です。で、そうした野生種の百合を見つけられなかたのでかわりに白いアカパンサスを買って来ました。

また鍵を忘れる

2005年07月08日(金)

 やれやれ。また鍵を忘れました。どこのって、家の鍵。出かける時に家に誰かいる時が危ない。ってのが解っていても、ついついやってしまうのです。

 帰りのタクシーの中でロンドンの同時多発テロのニュースを聞きました。(その段階ではまだテロかどうかはっきりしなかったのですが)で、家に帰ってテレビで映像を見ようと思っていたのに、鍵がなくて家に入れず、うろうろ。

 ロンドンのテロ事件ですが現時点で(0時58分)ニュースが伝わってくるのがいやに遅いように思えます。ブレア首相がロンドンに戻るのを待って全体像がはっきりしたニュースを発表するという手はずになっているのでしょうか?

水玉みずたま水玉

2005年07月06日(水)

 水玉という柄があります。雨が降る日の水面を見ているとたくさんの水玉が描かれては消えて行きます。

 水玉の柄がすきという人がいます。私はなんだか知らないけれども、子どもの時から、水玉柄には複雑な感情を持っています。好きなのか嫌いなのかよく解らないのです。でも、どっちでもいいというわけではないのです。ううん、なんと言ったらいいのでしょう?「あ、水玉だ」と思ってそれからが「・・・」でこの・・・の中に何か入っていそうで、それが何なのか解らないもどかしい気分です。

 水玉模様の傘でも買おうかしら?

お経を唱えるプリンター

2005年07月05日(火)

 どういうわけだか、うちのプリンターは仕事をするときにお経を唱えます。

 「ギャテイギャテイ ハラ ギャテイギャテイ」

 という具合です。でもそこだけしか覚えていないようで「ハンニャシンキョウ」全部にはならないのです。ま、ばっちり唱えられたら、プリンターさまさまで、何かプリントするたびにお辞儀をしなくちゃならないでしょうけれども。

雨の夜に

2005年07月04日(月)

 今夜は遅くまで家の窓を開け放っておきました。雨の音がします。コンクリートの家に住んでいると雨の音は貴重なものに思えてきます。

 一軒屋なら屋根を打つ雨の音で「あ、洗濯物を取りこまなくちゃ」とか「これでちょっと涼しくなるかな」なんてことを思うこともしばしばありましたが、コンクリートの家に住んでいると、そんなふうに雨の音を聞くこともなくなります。

 雨粒が水に落ちた時にできる模様を描いている浮世絵や唐紙の図柄がありますが、よく見ているなあと関心します。昔の人は見るものがなかったから、そんなものでもじっと見ていたのかもしれませんが、じっと見ているとだんだんこの世の中に住んでいるのが好きになってくるから、おもしろいものです。

 今日はずっと昼間から雨の音を聞いていました。夜になってもひっそりと雨の音がしている東京です。

申京淑さんの「離れ部屋」

2005年07月03日(日)

 申京淑さんは韓国を代表する女性作家です。90年代に若い世代の新感覚の表現する作家として絶大な人気を博しました。6月に日本で出版された「離れ部屋」(安宇植訳 集英社)は申京淑さんの長編2作目です。

 経済的に豊かな社会に相応しいセンチメントを表現できる作家だと思います。とりわけ「離れ部屋」は重要な作品です。日本のみならず、アジアやアメリカで韓国映画が注目を集めていますが、映画のような多くの人を動員するコンテンツを支えているのは、文学創作の力が新しい感覚を切り開いているからだと思います。

 来週の日曜日(10日)法政大学で申京淑さんと津島佑子さんの対談があります。また同じ日に川村湊さんと野崎歓さんの韓国映画を巡る対談もあります。お時間のある方はぜひ起こし下さい。

2005年7月10日(日)
法政大学ボアソナード・タワー26F スカイホール
15時開場 対談開始15時30分 18時終了予定
 入場無料(どなたでも入場できます)

「対談 韓国 文学と映画をめぐって」
 自伝的なるものとフィクション
 津島佑子と申京淑
 東アジアの映画世界
 川村湊と野崎歓


主催 法政大学国際文化学部 協力 集英社

 優しい声で話す申京淑さんに久しぶりにお目にかかるのが楽しみです。

異常潮位

2005年07月02日(土)

 今日(7月2日)の日経新聞社会欄に気象庁が異常潮位に注意を呼びかけているという記事がありました。100年の間で、今年は最高に潮位が高まっているとのことです。100年といえばおおよそ気象観測始まって以来ということになるのでしょう。


 沖縄では数年前から異常潮位が観測されています。また異常潮位は年々、北上する傾向があるのだそうです。今年の異常潮位は黒潮の蛇行が原因だと新聞は報じていましたが、それだけが原因なのでしょうか?

 地球温暖化によって潮位が高まっていると言われています。実際の被害も出ているのですが、不思議なくらい関心が低いのはどうしてでしょう。

 夏は海水の温度が高まって、そのために海の水も膨張するのです。夏の大潮の夜、まんまんとした海の水に丸い月の光が投げかけられている様子は、子どもの時から心奪われる景色のひとつでした。今にも水が膨れ上がってくるような切迫感があり、水は滑らかな闇に見えました。

蒸し暑いから

2005年07月01日(金)

 東京の夏は数年前から、梅雨の頃にとんでもない暑さの日が来るようになっています。36度とか38度なんて体温よりも気温のほうが高い日があります。

 蒸し暑いはなぜかビールじゃなくて冷えた白ワインが飲みたくなるのはなぜでしょう。以前は湿度の高い東京では、ワインを飲むと身体じゅうの血管がじんじんするような感じがしていたのですが、この頃は、じとっとした感じを楽しむような、へんな感じ。じんじんしている血管を抱えて白ワインを飲んでいるんです。蒸し暑いのを楽しむ方法を探しているみたいです。

 それから貝。いまごろの季節はあおやぎとか赤貝とかその他いろいろな貝がおいしいのも、蒸し暑いと白ワインが飲みたくなるのが関係しています。貝と白ワイン。なぜか「水の味」がします。水っぽいじゃなくて、葡萄や貝の中に蓄えられておしいくなった水の味がします。
こういう濃厚な水の味で、蒸し暑さに含まれた湿気と闘っているのです。

   
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