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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

市場はなくなるのかな。

2019年04月11日(木)

築地市場から豊洲市場への移転のみならず、全国で市場の改修が進んでいいる。
一方で民営化という言葉で語られるのは「企業化」を意味していることが多い。これまで会社経営に馴染まないとされた農業、漁業も「企業化」され、企業は金融市場で株式などを取引される。儲からなければ撤退するのが企業。儲からなくってもそこに生きる人たちがいる業種で企業化していいのか。
 個人経営の農家、漁師と繋がっているのが卸売市場。卸売市場と繋がっているのが個人経営の料理屋、小売店。街から八百屋が消える。魚屋が消える。顔なじみになれる料理屋、レストランが消える。残るのはマニュアル化した接客の大型店舗とコンビニ、それからチェーン店。街の眺めはすでにそうなっている。
 個人経営者を潰して、企業化を図り、株式市場で取引されるような大企業を作るという流れ。それで、ちゃんと人の暮らしが立ち行くのか。まともに賃金の支払いがされるのか。極端に言えば金融市場が物品の市場を呑み込む過程を見せられているわけだ。
 日本は世界でいちばん成功した社会主義と揶揄された時代があるけど、東西冷戦終結のあとで、世界でもっとも破綻した資本主義って言われないといいんだけどなあ。

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