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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

板門店の南北首脳会談 10年の歳月

2018年04月29日(日)

 4月27日に板門店で行われた南北首脳会談は廬武鉉政権時代から10年ほどの時間を繋ぐものだった。
  板門店の南北首脳会談は、金大中、廬武鉉と続いてきた「太陽政策」まで10年ぶりに文在寅が引き戻したという内容。そこに10年の歳月がある。金正日時代に作れない絵を作り出したことは大きい。
 夫人を伴った金正恩が世界のプレスの前に姿を現し肉声を聞かせた意味は大きい。それが10年の歳月。
 金日成は晩年、日本との国交回復を急いでいた。金正日は韓国との関係改善に努力していた。が、いずれも、秘密主義的で、その姿勢が報道されることは極めて少なかった。
 板門店での首相会談は、北朝鮮の変化を各国のプレスに感じさせるには充分なものだ。世界の目を板門店に集める。文在寅は金大中にも廬武鉉にもできなかったことに成功した。
 朝鮮半島非核化プロセスはこれからも多くのジャーナリストの目を集めて行くことだろう。世論が形成される中で非核化プロセスを進めて行くという構造の設計をした。それが今回の南北首脳会談の意味だ。
 金正恩にとってもっとも難しいのは国内政策。「資本主義的退廃」を排除しようとすれば「革命無罪・造反有利」の異議申し立てが待っている。「資本主義的退廃」を受け入れれば「民主化要求」の波が押し寄せる。右へ進んでも左へ進んでも今のままではいられない。

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